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2026年3月 4日 (水)

特別特任教授?

   

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定年になって早2年、

取り巻く環境も変わりました。

考えることも多くて、特にこの日本の社会での差別構造。

特に40年前アメリカにいた頃に感じた日本の特殊な構造です。

そしてそれがいまだに続いていること。

    

一つは、よくある男性と女性の差別。

大学で感じるのは、理系女子の少なさ。

これも明らかに家庭環境がそうしてますね。

高校1年レベルでは理科好き女子は多いです。

けど、いざ大学受験となるとグッと減ります。

「女の子なのに」という保護者が多いんでしょう。

  

なのに、文科省は女性の教員を増やせという。

そもそも機械とか電気電子の分野って博士課程に女子はほぼいないです。

魚のいない池で釣りするようなもんです。

なのに、

女性枠を設けて教員を公募したりする。

けど、応募ない。

男性は博士持ってても教員のポジションない人多いのにね。

これって逆差別。

   

あと、

私のアメリカの恩師は95歳で亡くなったんですけど、

ずっと現役の研究者でした。

そう、アメリカの教員には定年がありません。

すなわち、性別だけじゃなく、年齢で人を差別することも許されません。

だから、テニュアと呼ばれる終身在職権を取得した教員は納得いくまで教員を続けられます。

  

で、

私のニューヨークの恩師、

95歳まで現役でした。

けど、大学からは給料はもらっていません。

すなわち、

一旦退職して、その後は年金での生活です。

  

日本とは違って、年金が多くて、

多分、現役の7掛けくらいはもらってたんじゃないかなと思います。

  

だから、大学では外部資金でポスドクを2〜3人雇い、

ガス分離膜の開発を続けておられました。

シェールガスが豊富なアメリカでは注目されてた研究です。

社会貢献度も高いです。

 

授業をやらなくてもいいし、

会議に出なくてもいい、

委員会活動もない、

好きな研究だけって最高ですね。

だから、こういう大学教授はアメリカに多いです。

  

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で、

日本。

  

国立大は65歳で定年。

そのまま年金生活に入る人多し。

少額の年金で慎ましい生活。

  

特任教授で大学に残るのはごく少数。

なぜなら外部資金を稼がないと自分の給料は払えないから。

授業もなくなるけど、

学生もいない。

だから、ポスドクやとって自分の給料払って、場所代払って、

実験にかかる費用も払って、

ということで、特任教授はごく少数となります。

それも70歳で定年となります。

大型プロジェクトを有する大学では、特任教授を雇えますが、

いずれにしろ70歳で定年となります。

  

その後も大学で活動しようとすると、客員教授として登録して机を使わせてもらって、

たまに来て指導したり講義したりで謝金という名のお小遣いをもらって、

慎ましい生活です。

アメリカとは大違いですね。

   

特に、最近の65歳は30年前とは大違いで、

元気です。

研究者としては現役バリバリです。

だから、日本のこういう研究できない慎ましい生活に耐えられなくなって、

海外に出ます。

  

だから、日本としては大きな損失なわけですね。

ということで、今、山形大学の学長らに提案してるのが、

特別特任教授制度。

学長が認めれば特任教授として定年なし。

外部資金を取り続ければ、自分に給料も払えるし、もちろん研究も続けれれる。

アメリカみたいな制度です。

アメリカに追いつけるわけです。

  

一部の旧帝大では特別教授の称号を授与された人が、75歳まで大学に残れるという制度がありますが、

地方大学なんだから、定年なしのポジションを先駆けて導入して優秀な人材を集めるべきとお思います。

旧帝大からも移籍する教授が増えるでしょう。

  

一方、

国際卓越研究大学に選ばれた東北大や東京科学大には年間100億円を超える補助金が投入され、

その予算で海外からの研究者の招聘に躍起です。

けど、科学技術立国とは呼べなくなった今の日本は魅力がありません。

しかも円安。

結局は超高額な年俸を支払っての外国人研究者の招聘ということになって、

しかも超一流じゃないレベルです。

超一流は母国でも優遇されてて、日本に来る必要はありませんからね。

おそらくですけど、文科省が期待するほどの成果は出ないでしょう。

    

一方では、有能な65歳以上は家で悶々とするか、海外に流出し、

一方では、超高額な年俸で海外から人を呼ぶという、

このバランス感覚のなさというか、

戦略性のなさというか、

センスのなさには呆れ返ります。

  

いずれ全ての旧帝国大学には100億を超える補助金が投入され、

地方大学の一部には地域中核研究大学(J-Peaks)の予算がついて研究力アップを図るんですけど、

どこの大学も無駄が多すぎますよ。

  

実際、足元の山形大学もJ-Peaksの予算が最後の最後につきましたけど、これまで有機エレクトロニクス分野を牽引してきました私はメンバーじゃなく、一切関係せず、部外者のままで、研究面でも外国との連携でも人材の育成に関してもノータッチ。
  

いやあ、やれることは多いんですけどね。

もったいないわ。

次期学長や理事に期待というところでしょうか。

    

それにしても、このままじゃあ、大学だけじゃなくこの国の科学技術力は低下し続けるのは目に見えていて、

文科省って、予算つけるだけじゃなく、こういう肝心なところで地方大に指導を入れて欲しいんですけどね。

 

なんとかならんもんですか、高市総理。

     

   

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