日本学術会議シンポジウム感想文
昨年、東北大学で開催された高校生向けの公開シンポジウム、
そこで講演させていただいたんですけど、
その時の様子を記載した冊子が届きました。
さすが、日本学術会議、
講演された先生方は私以外は超一流、
その話の面白いこと。
特に、東北大の市川温子教授の、
「ニュートリノで垣間見る誕生1ピコ秒後の宇宙」
と題したご講演は秀逸でした。
もし自分が高校生で聴衆の一人だったら、その道を目指したかもしれません、
そんなに面白くて、興味深くて、人と惹きつける内容でした。
で、
講演後に事務局から高校生からの感想文が送られてきて、
珍しいことに、講演者としての感想文を求められました。
読みやすいよう、
ここに掲載します。
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一流の話を聞くということ
山形大学 城戸淳二
科学好きを増やす。
この目的のもと、高校生や中学生を対象とした各種イベントが開催されています。私自身も20年以上前から、中学・高校への出前授業や、サイエンスキャンプを行い、多くの科学好きを増やしてきたと思っています。
今回のシンポジウムで、改めて感じたことがあります。
それは、一流の科学者の話を聞かせることこそが、最も効果のある方法であるということです。世の中には、科学マジックショーのようなイベントで科学の面白さを知ってもらおうとする試みもあります。しかし、果たしてマジックショーを見て、マジシャンになりたいと思う子どもは増えるでしょうか。
今回も、他分野の先生方が熱く語る姿を目の当たりにし、私自身、もし改めて研究を始めるなら、こんな研究もいい、あんな研究もやってみたいと、大いなる刺激を受けました。
特に印象的だったのが、講演会後のグループミーティングです。高校生と大学教授が少人数でざっくばらんにディスカッションをする。こんな機会は、高校生にとってまさに千載一遇のチャンスでしょう。
いくつかの質問の中で、特に心に残ったものがあります。
私が受験生の頃、一日16時間勉強したという話をしたところ、「どうやって16時間も勉強できるのですか」と尋ねた高校生がいました。それに対して私は、こう答えました。
「朝7時に起きて、顔を洗い、軽く朝ご飯を食べる。8時から勉強を始めて、深夜3時まで勉強する。それを半年続ければ、偏差値はめちゃめちゃ上がりますよ。そもそも受験生のやるべきことは勉強です。それ以外に、何をするんですか。」
付け加えて、「科学者は、実験を始めたら寝ないこともありますからね」とも。
そのときの、生徒の驚いたような、戸惑ったような表情が、今でも忘れられません。
一流の話を聞かせるということ。
それだけで、若者の人生は変えられる――私はそう思います。
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