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2026年3月

2026年3月27日 (金)

日本学術会議シンポジウム感想文

   

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昨年、東北大学で開催された高校生向けの公開シンポジウム、

そこで講演させていただいたんですけど、

その時の様子を記載した冊子が届きました。

  

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さすが、日本学術会議、

講演された先生方は私以外は超一流、

その話の面白いこと。

  

特に、東北大の市川温子教授の、

「ニュートリノで垣間見る誕生1ピコ秒後の宇宙」

と題したご講演は秀逸でした。

  

もし自分が高校生で聴衆の一人だったら、その道を目指したかもしれません、

そんなに面白くて、興味深くて、人と惹きつける内容でした。

   

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で、

講演後に事務局から高校生からの感想文が送られてきて、

珍しいことに、講演者としての感想文を求められました。

   

読みやすいよう、

ここに掲載します。

  

・・・・・・・・・
  

一流の話を聞くということ

              山形大学 城戸淳二

   

科学好きを増やす。

この目的のもと、高校生や中学生を対象とした各種イベントが開催されています。私自身も20年以上前から、中学・高校への出前授業や、サイエンスキャンプを行い、多くの科学好きを増やしてきたと思っています。

今回のシンポジウムで、改めて感じたことがあります。

それは、一流の科学者の話を聞かせることこそが、最も効果のある方法であるということです。世の中には、科学マジックショーのようなイベントで科学の面白さを知ってもらおうとする試みもあります。しかし、果たしてマジックショーを見て、マジシャンになりたいと思う子どもは増えるでしょうか。

今回も、他分野の先生方が熱く語る姿を目の当たりにし、私自身、もし改めて研究を始めるなら、こんな研究もいい、あんな研究もやってみたいと、大いなる刺激を受けました。

特に印象的だったのが、講演会後のグループミーティングです。高校生と大学教授が少人数でざっくばらんにディスカッションをする。こんな機会は、高校生にとってまさに千載一遇のチャンスでしょう。

いくつかの質問の中で、特に心に残ったものがあります。

私が受験生の頃、一日16時間勉強したという話をしたところ、「どうやって16時間も勉強できるのですか」と尋ねた高校生がいました。それに対して私は、こう答えました。

「朝7時に起きて、顔を洗い、軽く朝ご飯を食べる。8時から勉強を始めて、深夜3時まで勉強する。それを半年続ければ、偏差値はめちゃめちゃ上がりますよ。そもそも受験生のやるべきことは勉強です。それ以外に、何をするんですか。」

付け加えて、「科学者は、実験を始めたら寝ないこともありますからね」とも。

そのときの、生徒の驚いたような、戸惑ったような表情が、今でも忘れられません。

一流の話を聞かせるということ。

それだけで、若者の人生は変えられる――私はそう思います。

 

・・・・・・・・・
    

 

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2026年3月26日 (木)

副担任

   

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何を隠そう、うちの二人の秘書さん、

一人は近所の中学の先生でした。

しかもうちの娘の副担任。

この4月から転職されます。

あの10年縛りっってやつですか、10年を超えて雇用を続けることはできないってやつです。

この悪法のせいで、転職せざるを得なくなったわけですね。

  

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で、

この科学の教科書。

当時使ってたものだそうで、

しかも、

この私が有機EL研究者として紹介されてます。

  

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いやあ、懐かしい。

娘としては、嬉し、恥ずかし、というか、

恥ずかし、恥ずかし、

だったようですけど。

 

いずれにしろ、

娘も私も大変お世話になりました。

長い間、お疲れ様でした。

次の職場でのご活躍を祈念しております。
  
 
 

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2026年3月23日 (月)

スター・サイエンティスト

  

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先月ですけど、ネットの記事で、スター・サイエンティストとして紹介されました。

まずご一読ください。

https://innovatia.joqr.co.jp/702/

  

いやはや、なんともお尻のむず痒いこと、、

私自身、スター・サイエンティストと思ったこともないし、

サイエンティスト、と呼ばれること自体、なんだか違うような気もするわけです。

  

以前、東京で、人の講演会で産業の活性化とか地域の活性化とかをされてるのを聞いてて、

「山形大学にはキド教授と言うスター教授がいる」、と紹介されて、世の中にはそう言うふうに思ってくれてる人がいるんだなあ、と知りました。

ありがたい話です。

   

私としては、ただただ、好奇心の赴くままに研究を行い、

教育にしても教育者と呼ばれるほど、聖人君子ではないし、

まあ、好き勝手なことやって、発言してる自由人と思っていただくとちょうどいいかもしれません。

     

そんなわけで、

好き勝手いい放題ついでに、記事の中でも吠えてますけど、

米沢牛の話。

    

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実は、こないだも米沢のフーディー(食好き)と話をしていて、意見が一致したのが、

米沢の米沢牛を扱う飲食店は、米沢牛ブランドというものにアグラをかいてる、

と言うこと。

  

観光客が、ここではとりあえず米沢牛でしょと言うことで、

店に客が来る。

だから日本一の味を追求しなくてもそこそこ客が入る。

だから日本一になれない。

なる気もない。

みたいなことですね。

  

だから、

すき焼き命のこの私が日本一のすき焼きやを作って、

世界中から米沢に食べに来て欲しいと思うわけです。

米沢牛という素晴らしい素材、

これをどう提供するのか、

もっともっと考えて欲しいんです。

  

まあね、

ベンチャーが一発当たればその夢がかわえられるんですけど、

なかなか難しいですよ。

どこかのお金持ちが、城戸と一緒に米沢牛で米沢を盛り上げたいと協力してくれれば話は早いんですけど、

いないかなあ、、

    

   

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2026年3月22日 (日)

恩師と弟子

  

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一昨日は卒業式、

というわけでもないんでしょうけど、

卒業生のマヒロ君が米沢に来て、夕食でも、と声をかけてくれました。

彼は2年前に修士を卒業して、

今は大手印刷会社の首都圏の研究所に勤めています。

  

学生の頃からとてもアウトゴーイングで、

米沢市内に友人も多くできたようで、

今回も市内の某建設会社の友人に会いにきてました。

 

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いやあ、

教員として、こうやって卒業生が尋ねてきてくれるのは、とても嬉しいもんです。

子供が帰省するようなもんでしょうか。

私自身、

卒業した大学の恩師には東京に出張した折には、ちょくちょく挨拶に行きました。

その時に先生は食事に連れて行ってくださって、

私も先生のお元気な姿を拝見して、

安心し、

研究活動を報告すると、喜んでいただき、

それを見て嬉しく思ったものでした。

  

先生と生徒って、

親と子、とまでは言いませんが、

子の活躍を見たり聞いたりするのは嬉しいものです。

  

もちろん、

卒業生全員がそうであるわけもなく、

中には全く連絡もなく、

廊下ですれ違ってもの挨拶もなく、

こちらがあれれれれ、と思うようなこともありますが、

親の心、子知らず、

師の心、弟子知らず、

いずれ親の気持ちというか、

師の気持ちがわかる日が来ることでしょう。

 

マヒロくん、

研究者というのは、35歳までが勝負やから、

今はとにかく120%の努力を続けて実力をつけて成長し、

頑張るのだよ。

 

  

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2026年3月19日 (木)

卒業式

 

卒業式のシーズンです。

山形大学工学部も明日。

それに先駆けて卒業証書をもらってきた4年生たち。

  

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中には、優秀学生賞のおまけ付き。

見た目とは違い、優秀らしいです。

4月からの修士課程がんばりや。

     

で、
中には個人的に感謝してくれる学生さんも。

修士卒業ですね。

      
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なかなか育ちがいいなあと思い、出身を聞くと、

ここ米沢で、しかも米沢興譲館高校

      

よろしい。

  

聞くと、

台湾研修にも行ったとのこと。

この興譲館→山形大学工学部の流れはもっと強固なものにしたいですね。

   

いただいたのが、おばあちゃんの田舎の青森のリンゴで作ったブランデー。

こういう、滅多に手に入らないお酒をいただくのはとても嬉しい。

娘に飲ませる。

         

で、この二人も修士卒業。

実は英語ペラペラのユキちゃんも興譲館。

秋田の乳頭温泉に卒業旅行に行ってきたとのことで、

秋田のお酒を買ってきてくれました。

    

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この男子学生は、

3年で配属された頃はロン毛で、

一体どうなることかと思ったけど、

いやあ、なかなかいい仕事をしましたね。

  

みんな、

がんばれよ!

    

    

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2026年3月 4日 (水)

特別特任教授?

   

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定年になって早2年、

取り巻く環境も変わりました。

考えることも多くて、特にこの日本の社会での差別構造。

特に40年前アメリカにいた頃に感じた日本の特殊な構造です。

そしてそれがいまだに続いていること。

    

一つは、よくある男性と女性の差別。

大学で感じるのは、理系女子の少なさ。

これも明らかに家庭環境がそうしてますね。

高校1年レベルでは理科好き女子は多いです。

けど、いざ大学受験となるとグッと減ります。

「女の子なのに」という保護者が多いんでしょう。

  

なのに、文科省は女性の教員を増やせという。

そもそも機械とか電気電子の分野って博士課程に女子はほぼいないです。

魚のいない池で釣りするようなもんです。

なのに、

女性枠を設けて教員を公募したりする。

けど、応募ない。

男性は博士持ってても教員のポジションない人多いのにね。

これって逆差別。

   

あと、

私のアメリカの恩師は95歳で亡くなったんですけど、

ずっと現役の研究者でした。

そう、アメリカの教員には定年がありません。

すなわち、性別だけじゃなく、年齢で人を差別することも許されません。

だから、テニュアと呼ばれる終身在職権を取得した教員は納得いくまで教員を続けられます。

  

で、

私のニューヨークの恩師、

95歳まで現役でした。

けど、大学からは給料はもらっていません。

すなわち、

一旦退職して、その後は年金での生活です。

  

日本とは違って、年金が多くて、

多分、現役の7掛けくらいはもらってたんじゃないかなと思います。

  

だから、大学では外部資金でポスドクを2〜3人雇い、

ガス分離膜の開発を続けておられました。

シェールガスが豊富なアメリカでは注目されてた研究です。

社会貢献度も高いです。

 

授業をやらなくてもいいし、

会議に出なくてもいい、

委員会活動もない、

好きな研究だけって最高ですね。

だから、こういう大学教授はアメリカに多いです。

  

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で、

日本。

  

国立大は65歳で定年。

そのまま年金生活に入る人多し。

少額の年金で慎ましい生活。

  

特任教授で大学に残るのはごく少数。

なぜなら外部資金を稼がないと自分の給料は払えないから。

授業もなくなるけど、

学生もいない。

だから、ポスドクやとって自分の給料払って、場所代払って、

実験にかかる費用も払って、

ということで、特任教授はごく少数となります。

それも70歳で定年となります。

大型プロジェクトを有する大学では、特任教授を雇えますが、

いずれにしろ70歳で定年となります。

  

その後も大学で活動しようとすると、客員教授として登録して机を使わせてもらって、

たまに来て指導したり講義したりで謝金という名のお小遣いをもらって、

慎ましい生活です。

アメリカとは大違いですね。

   

特に、最近の65歳は30年前とは大違いで、

元気です。

研究者としては現役バリバリです。

だから、日本のこういう研究できない慎ましい生活に耐えられなくなって、

海外に出ます。

  

だから、日本としては大きな損失なわけですね。

ということで、今、山形大学の学長らに提案してるのが、

特別特任教授制度。

学長が認めれば特任教授として定年なし。

外部資金を取り続ければ、自分に給料も払えるし、もちろん研究も続けれれる。

アメリカみたいな制度です。

アメリカに追いつけるわけです。

  

一部の旧帝大では特別教授の称号を授与された人が、75歳まで大学に残れるという制度がありますが、

地方大学なんだから、定年なしのポジションを先駆けて導入して優秀な人材を集めるべきとお思います。

旧帝大からも移籍する教授が増えるでしょう。

  

一方、

国際卓越研究大学に選ばれた東北大や東京科学大には年間100億円を超える補助金が投入され、

その予算で海外からの研究者の招聘に躍起です。

けど、科学技術立国とは呼べなくなった今の日本は魅力がありません。

しかも円安。

結局は超高額な年俸を支払っての外国人研究者の招聘ということになって、

しかも超一流じゃないレベルです。

超一流は母国でも優遇されてて、日本に来る必要はありませんからね。

おそらくですけど、文科省が期待するほどの成果は出ないでしょう。

    

一方では、有能な65歳以上は家で悶々とするか、海外に流出し、

一方では、超高額な年俸で海外から人を呼ぶという、

このバランス感覚のなさというか、

戦略性のなさというか、

センスのなさには呆れ返ります。

  

いずれ全ての旧帝国大学には100億を超える補助金が投入され、

地方大学の一部には地域中核研究大学(J-Peaks)の予算がついて研究力アップを図るんですけど、

どこの大学も無駄が多すぎますよ。

  

実際、足元の山形大学もJ-Peaksの予算が最後の最後につきましたけど、これまで有機エレクトロニクス分野を牽引してきました私はメンバーじゃなく、一切関係せず、部外者のままで、研究面でも外国との連携でも人材の育成に関してもノータッチ。
  

いやあ、やれることは多いんですけどね。

もったいないわ。

次期学長や理事に期待というところでしょうか。

    

それにしても、このままじゃあ、大学だけじゃなくこの国の科学技術力は低下し続けるのは目に見えていて、

文科省って、予算つけるだけじゃなく、こういう肝心なところで地方大に指導を入れて欲しいんですけどね。

 

なんとかならんもんですか、高市総理。

     

   

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2026年3月 3日 (火)

高校の定員割れ

  

先日、ネットで見て愕然としました。

地元の高校入試の倍率。   

    

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米沢興譲館というのは地元の名門、

うちの娘も卒業した進学校なんですけど、

それが探求科で0.83倍。

   

定員割れです。

この探求科に志願して点数が足りないと、普通科に受かったりするんですけど、

普通科が1.08倍ということで、探求科より倍率が高いというのも異常かなあと思うんですけど、

探求科で定員割れというのが、ショックというか、

異常事態というか、

この地域の教育大丈夫なのか、というか、

少子化プラス学力低下で一体どうなるの、みたいな感じです。

    

それから、

米沢鶴城高校ですけど、

最近、商業高校と工業高校が合併してできた高校、

それが0.3倍って、、、

合併するときに定員をどうするのか検討されたと思うんですけど、

検討委員会の人たちって、足し算できるの?って感じですね。

合併した意味あんの?

  

実は、県内の他の地域のも見ましたけど、

定員割れがほとんどで、

中学生からしたら勉強しなくても高校に行けるということで、

学力レベルますます低下間違いなし。

 

高校のレベル低下して、

大学も引き摺られて、

嗚呼、、

この国はどうなってしまうんだろう。

 

どなたか、

教育改革お願いします。

  

  

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