« 高分子科学功績賞 | トップページ | 城戸研究室食事会 »

2026年2月26日 (木)

希土類のキド

   

Img_5905

 

最近、りくりゅうレアアースの話題で持ちきりです。

レアアースというのは、日本語で言うと希土類(キドルイ)のこと。

希土類元素ですね。

 

何を隠そう、学生時代、

学部4年の時に指導教授の土田先生から城戸くんには希土類の研究をやってもらおう、と言うことで希土類との付き合いが始まりました。

その時に買った本が、

希土類元素の化学

約40年前のことです。

まだ持ってるのがすごい。

  

Img_5907

 

卒論の研究テーマも、希土類の一種であるサマリウムイオンの分離

高崎の原子力研究所との共同研究で、

4年生ながらその成果は3月の日本化学会で発表もしました。

   

そんな、希土類元素の分離ですけど、

研究テーマになるくらい難しかったです。

いまだに難しいままです。

と言うのも、日本がその重要性に気づかず、この分野に研究費を投じなかったので進まなかっただけです。

そんなわけで、希土類の一大産地でもある中国が最先端分離技術を有し、

希土類の世界シェアの大部分を握っています。

   

まあ、

南鳥島周辺の泥に希土類がたくさん眠っていることも報じられましたけど、

それを大量に採掘して、しかも精錬し、製品化するまで、

最低10年、いや20年かかるかもしれません。・

 

20260226-105700

  

なぜなら、この希土類、周期律表で見ると、

欄外に並んでいる二列の上の段、水色部分です。

正式には希土類というと、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、ランタン(La)を含んだ17元素のことで、

その中でも欄外のセリウム(Ce)からルテチウム(Lu)の14元素は性質が似ていて、分離がとても厄介です。

ご存知のように4f軌道はその外側にある5sや5p軌道の電子によって遮蔽されていて、7つある4f電子に電子が充填されていく希土類ではイオン半径など、性質が似てくるからです。

  

Img_5673

 

といっても、私があのまま希土類の分離の研究を続けていたなら、

今頃は希土類の城戸教授と呼ばれて、レアアースの最先端精錬技術も日本に全部あったと思うんですけど、

私は希土類の分離よりも希土類を光らせる方向に進み、

1990年ですけど、世界で初めて希土類の一種であるテルビウム化合物を有機EL素子にして電気で光らせることに成功しました。

  

経済産業省さん、今から分離の研究やりましょうか?

山形大学を拠点にしていただければ研究者を集結して10年かかるところ、5年でやってみせますよ。

 

  

ということで、

こちらの応援クリックもお願いします。

        ↓

        

  

« 高分子科学功績賞 | トップページ | 城戸研究室食事会 »