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2025年4月16日 (水)

大学のあるべき姿

   

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しかしまあ、トランプ大統領はやりたい放題ですね。

ある意味、あれくらいのリーダーシップで国を導くというのは、それができてない日本の国民にとっては羨ましい限りではあるんですけど、

いうこと聞かないから大学の補助金打ち切るとか、謝罪要求とか、これはいかがなものかと思います。

   

大学というのは高等教育の場であり、さまざまな考え、意見を持つ人が集まるところで、

偏った教育というのは、今後の国の行末に重大な影響を与えてしまう可能性があると思います。

  

そういう意味で、大学は時の政権に左右されずに人材育成や研究に邁進すべきで、

流行りの研究に特化せず、基礎から応用まで幅広く対象を広げて、しかも世界中から多彩な学生を集めるべきだとも思っています。

実際、アメリカには世界中から優秀な人材が集まり、科学の分野をリードしてきました。

    

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そういう意味で、文科省の留学生20万人とか30万人計画には賛成で、外国人留学生はぬるま湯のような日本の大学に刺激を与えてくれる存在になると思います。うちの研究室にも、中国、台湾、ドイツ、アメリカ、その他の国々から留学生やポスドクとして来てもらい、いい研究してくれました。

また、同時に、彼ら彼女らは日本のことを好きになってくれて、今では大の親日派でもあります。

     

大学教授にしても、研究室で待つばかりでなく、積極的に海外の大学と交流して海外で親日派を増やす努力もすべきで、それが最近ではなかなかできてないんじゃないかと思うわけです。しかも政治的な理由でバイアスがかかり、渡航するだけでも自由にはできなくなって来てます。

  

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16年前でしょうか、私と九州大の安達千波矢教授が提案して、始まったアジア有機エレクトロニクス会議。

政治は置いといて、研究者レベルではアジアを一つに、というスローガンで始めました。特に若手が交流することにより、研究でお互いを刺激し合い、理解し合って、友になり、壁をなくすことです。

最初は、日本、韓国、台湾でしたが、今では香港を含む中国も加わって、非常に高い研究レベルでの国際会議となっています。

  

これからも多くの若手に参加してもらい、それをきっかけに個別の共同研究、人事交流、大学間交流に繋げて、アジアの研究レベルを世界一にしたいとも思っています。

私自身も昨年3月に定年し、今はフェローとして自由な立場なので、多くのアジアの地域との国際交流には以前よりも積極的に関わっていくつもりです。日本の国力が目に見えて衰えてきている今、我々大学教授にできることは基礎研究ばかりでなく、国際交流であると信じています。

もっともっと親日家を増やし、来日してもらい、日本を再度科学技術立国にする、

これが私のやるべきことの一つです。

   

   

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