渡邊少年
昨日のこと、
気がつくとオフィスの上にまだ封を切ってない高分子学会の学会誌1月号。
随分薄くなったものだ、と世の中の不景気ぶりをまず実感。
学会自身も春季大会はすべてオンラインということで経費節減してるし、
何とか秋季大会は従来通りの対面ということなんですけど、
いつの日にかオンラインになってしまいそうなイヤな予感がするんですけどね。
で、
特集記事が高分子錯体ということで、
なんか関係ありそうだと思いつつ、
ペラペラめくると、
いきなり、山元先生。
ヤマモトと読むんですけど、
仲間内ではヤマゲンと呼ばれてます。
そうです。
早稲田の研究室の私の一個下の後輩。
しかも同じグループ。
いやあ、立派になられましたなあ、
っていうか、知ってましたけど。
彼は卒業後、早稲田の助教授から慶應の教授になり、
今は東京科学大(東工大)いう出世コースまっしぐら。
先輩の私なんぞ、とうの昔に楽々と飛び越えていきました。
仕事内容もデンドリマーから、その応用で合金ナノ粒子という今まで地球上に存在しなかった合金物質を作り出し、その新規機能まで追求しています。
高分子学会賞、日本化学会賞、文部科学大臣表彰科学技術賞など総なめ。
この国を代表する科学者です。
最近会ってないけど、
昔はよく麻雀やったものでね、
これからのさらなるご活躍を期待しております。
と、
懐かしがってると、発見しました、
小柳津先生。
この先生も早稲田大学出身ということで、
研究室の後輩。
グループは違えど、早稲田を卒業して早稲田の教授になれるのはエリート中のエリートの証拠。
私なんぞとは生まれも育ちも違います。
昔っから優秀かつ性格もよしで、
たぶんどんな研究テーマでもトップになれる先生ですね。
しかし、改めて思いますけど、
早稲田の高分子研究室は人材が豊富だわ。
これも今は亡き師匠、土田英俊教授の教育者、研究者としてのご人徳でしょうか。
と感心していると、
渡邊少年ではないですか。
京都大学の助教ですけど、
山形大学の出身です。
東京工大附属高校から、
有機ELを研究したいと山形大学に進学、
うちの研究室で博士課程まで進みました。
その後、パデュー大学で博士研究員などで修行して、
今は京都大学で修行を続けてます。
東工大に進学せずに山形大に来たのも、
高2の時に参加したサイエンスキャンプでの経験。
このJSTのイベントからは、随分と優秀な理科好きが巣立ちました。
渡邊少年もその一人です。
それにしても、なんでJSTがこんなに成果の出ているプログラムを廃止したのか、
いまだに謎ですね。
で、
実は彼が寄稿文を送ってきてくれました。
ご一読ください。
いやあ、
なかなか泣けますねえ、、
これからも修行を続けて、
渡邊少年から渡邊教授へと成長し、
師匠を悠々と越えてもらいたいと願っています。
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