会議費
今朝は少し遅めにオフィスに行くと、
中国から北京大学の教授がすでに来られてて、
いやあ、すいませんすいません、
と日本語で挨拶しました。
彼は、何を隠そううちの研究室で20年ほど前にポスドクで滞在した弟子というか、知人というか友人みたいな関係で、日本語はもちろんペラペラです。
しかも、一人息子さんを、早稲田大学理工学部に留学させ、大学院はニューヨーク大学の工学部ということで、私が辿った足取りをそのまんま歩ませてるという城戸フォロワーです。
最近の中国の研究環境とか、
もちろん、ご自身の研究成果、
それにこの分野の最新情報なんかを交換したりして、
いやあ、頑張ってるなあと感心したり、
特に研究環境やベンチャーを取り巻く環境が中国の方がずっと進んでるので、
この20年で、状況が逆転しているなあとちょっと困りました。
来年の3月に定年になるということは中国の卒業生や弟子たちの間でも知れ渡っていて、
4月からぜひ来てくださいと声をかけられるんだけど、
肝心の山形大学の方針がいまだに決まってなくて、
いやあ、これまた困ったなあと思う今日この頃なのです。
で、
お昼を食べながら引き続き話しましょうということで、
大学近くの米沢牛料亭の吉亭に行ったら、
あ〜らお久しぶり、と
新潟五泉市出身の美人若女将さんが案内してくれました。
で、
帰り際にふと庭を見ると、いつの間にか芝生から日本庭園になってるので、
若旦那にいつの間にお庭になったんですかと聞くと、
10年以上前ですよ、と呆れられました。
いやあ、時が経つのは早い。
お勘定の時に、領収書はと聞かれたので、
いつもは受け取るんですけど、
いいえ、必要ありません、と申し上げました。
なぜかというと、最近、山形大学では会議費の支出ができなくなったからです。
今までは研究費から支出できたんですけどね。
だから、こういうふうに、外国からお客さんが来られても、会食は割り勘か奢ってもらうか、自腹で奢るか、ということなので、大抵は今日のように自腹になります。
学部長は、外部資金をとってこい、という号令はかけるけど、会議費は使っちゃいけないというので、結局は外部資金を多く持ってくる教員ほど、自腹で食事付きの会議を開催して、研究費はたんまりあるけど、プライベートは極貧ということになります。
で、
会計係の職員の方曰く、
教育研究機関である大学で接待費を支出するという考えは全くありませんし,会食を伴わない情報交換で有益に物事は進むと考えております。
とのことなので、
他大学の学長が来られても、うちの学長は接待しないのね、と解釈しました。
どんな大学やねん。
いっそのこと、台湾とか中国に行く方が人生おもろそうですねえ。
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