
今朝、チコちゃんを観ていると、味噌汁の位置が問題になってました。
これって、
以前、私のFacebookでも議論したことがあって、
私は味噌汁は左奥の方が合理的だということを主張していました。

いわゆる正統派である右手前派が全国の大多数なんですけど、
左奥派は大阪と九州の一部とのこと。
これは、
チコちゃんによると、
左の方が格が上で、
これは天皇陛下が南向きに座られるので、
太陽の出る東側、すなわち左側の方が格が上であるという説明でした。
そして、
お米は天から下された食べ物ということで、
日本人にとっては最も大切な高貴な主食であって、
それを左に置くとのこと。
って、
この理由はこじつけっぽいなあ、
と思いました。
そもそも右利きの人が大半で、
左手でお茶碗を持つのだから、
左手前にご飯を置くのは自然です。
天皇家とは関係ないと思います。
まあ、これはいいとして、
では、オカズの位置はどうでしょうか。
ご飯のお供はオカズです。
右手にお箸を持って、おかずをいただきますね。
だから、
最も食べやすいのは、右手前ということになります。
そして、
味噌汁の位置ですが、
ご飯、おかずの合間に口直しにお味噌汁ということで、
お茶碗を置き、
お椀を手にしますね。
ということで、
左奥にお椀があることによって、自然に手の動線ができています。
しかし、
お椀が右手前、奥にオカズがあると、
オカズを箸で取るときに、お椀が邪魔になります。
何らかの拍子に右手がぶつかり、味噌汁をこぼすかもしれません。
しかも、
お椀を左手で手にしようとして、
お茶碗にぶつけるかもしれないし、
ご飯粒が左腕の袖あたりにつくかもしれません。
食事の時は、食べ物に専念したいのに、
味噌汁やご飯粒などを気にしながら食べるなんて嫌だなあ、
と思うから、合理的な人たちは、
味噌汁の位置を左奥に移動させるのです。
まあ、そういう合理的な人が大阪や九州の一部に多いということでしょうね。
ではなぜ、
味噌汁が右手前に配置されて食事が提供されるのでしょうか?
これは、
単に店側の都合です。
最初の写真を見てください。
お盆の上に、このようにご飯、味噌汁、オカズが配置されると、
四角いお盆の上のスペースが、最も有効に使用されていて、
運ぶ際にも重さのバランスがいいですね。
ところが、
手前にご飯とオカズがあると、
奥に味噌汁と漬物しかなくて、
まず美的センス的にイマイチです。
そして重さ的にも手前が重くなって、バランスが良くありません。
ということで、
省スペース設計で客に効率よく提供するには、
いわゆる正統派の配置が都合が良いわけで、
これは単純に店側の都合と言えます。
客の立場になって考えると、
先の理由から、絶対的に味噌汁は左奥にあるべきで、
もし私が料理人であれば、
最も食べやすい配置で料理を提供したいと思いますね。
そんなことで、
NHKに電話して、
間違いを指摘しようかと思った春分の日の朝でした。
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