
2019.4.9
イタリア人のアントニオが本日、帰国の途につきました。
今頃は飛行機の中で赤ワインでも飲んで酔っ払ってる頃でしょう。
彼は、
上司のミラノ教授(写真右)と約3年前に山形大にきました。
私の持ってる写真で一番古いのが、2019年のものですから、
来日して1年後くらいでしょうか。
ミラノ教授はナポリ出身ですが、
ミラノというちょっとややこしい名前ですが、
以前、うちの研究室にも福島県出身の山形クンがいましたから、
日本でもややこしい時があります。

2020.2.16
ミラノ教授は昨年、一旦帰国した折にコロナ騒ぎとなり、
再来日できなくなって、
結局は半年前に帰国したまま、この4月からはナポリ大の教授に就任されました。
生まれ故郷に帰れて、しかも名門大学の教授ですから、
出世です。
おめでとうございます。

2020.10.23
そんなわけで、
一人取り残されたアントニオ。
共同研究者でもあり、
先祖が多分イタリア人の私がつるむようになりました。

2020.10.30
しかも、
昨年の7月頃からイタリアレストランのラ・スカルペッタに頻繁に出入りするようになったので、
ここの味がイタリア人に通用するのか、
お試しに連れてきたのが10月です。

2020.11.3
彼の解説を聞いていると、
美味しいのはわかるんですが、
ここのシェフが、
本物、現地の味を再現しているというということが判明しました。

2020.11.18
パスタのレパートリーがとてつもなく広くて、
メニューが毎週変わり、
食べても食べても飽きることはありません。

2020.11.25
アントニオもここの味がお気に入りで、
というよりも中毒になり、
最低週一でここのパスタを食べないと死ぬ、
とまでいうようになりました。

まあ、
いろんな雑談をしますけど、
この日はニューヨークでのイタリア人の話になり、
それなら、この映画を見たらいいよと、
紹介したのがMoon Struck。
なんだか、雰囲気がニューヨークニューヨークしていて、
しかもイタリアンなんですよね、この映画。

2020.12.3
たまには、夜に行ってみようと誘って行ったら、
これがまたやばい状態に。

とにかく、この人、
自分の好き嫌いがその表情や行動に見事に現れる人で、
これはイノシシの肉ですが、
イタリア人にとって、イノシシはご馳走だ、
ということでクンクン匂いを嗅ぐ猫にマタタビ状態。
もう、明日死んでもいい、
みたいに大満足していました。

2020.12.9
この日は少し無精髭をはやしています。
どうしたのでしょうか。

2020.12.19
きれいに剃ってますねえ。
このコントラストがおもしろい。

で、
イノシシと同じくら好きなのが、羊肉だというので、
ちょうど今夜、うちで食べるところだったから、
おいでよと、
招くと、
まるで何日も物を食べてなかったかのような、
むしゃぶりつき方でした。
それにしても、
好き嫌いが目に見える人です。
そんな、食にうるさいアントニオ、
曰く、
真のイタリア人と呼ばれるには、
ピザが好き、
パスタが作れる、
ティラミスが作れる。
のが条件というので、
作ってオフィスに持ってきてくれました。

2020.12.24
材料は全てアマゾンから手に入るそうです。
もちろん、
今では私も作れます。

化学者は料理上手、
という城戸理論はここでも正しいです。

2020.12.26
で、
クリスマスディナーはもちろんラ・スカルペッタ。
地元の赤ワインで乾杯。

まあ、
なんというか。

米沢で、
というか、
山形で、
というか、
日本で、
この味を出してる店はないでしょう。

とにかく、
イタリア人も、
偽イタリア人も、
納得、大満足の味とはこのことです。

野菜まで美味しいです。

このお皿もいいですよね。

最後にシェフと記念写真。
聞くと、
ナポリ人は大阪人と同じく、
粉物が好きということがわかり、
お好み焼きが大好きというので、
じゃあ、
作り方を教えてあげようと
自宅に招いたのが年末。

2020.12.29
意外だったのはお好み焼きソースが好きなこと。
イタリアでは食べたことないのにね。

2021.1.2
年が明けて、
プチ新年会ということで、
好物の羊肉。
もちろん、なみかた本店でいつもの特上ラムチョップ。
で、
ここでも
意外だったのがワカサギの唐揚げ。
レモンを絞ると、目が細まり、鼻をクンクン、
いつもの猫にマタタビ状態に。

聞くと、
ナポリにもこれがあって、
大大大好物で、
なぜ自分がこれが大好物だと知ってるんだ、
と感動。
いやいやいや、
知ってるわけないし、、
たまたま知り合いのワカサギ釣り氏の知人からいただいたものを揚げただけなんですけどね。
で、
過去の写真を見ると、
10年前にナポリ訪問の際に食べた小魚の唐揚げ。

似てる料理があるんですね。
もちろん、ワカサギは湖の魚で、
ナポリのは海の魚ですけど。

20201.8
今年は雪が多くて、
本人、ちょっとビビってましたけど、
この店に来ると元気になります。
けど、
たまにお休みの日は、
日本の麺類ということで、
ラーメン。

2020.1.13
この日は、大学近くの米沢金ちゃんラーメンですけど、
意外にもまだ来たことがなかったとのこと。
顔を見たらわかりますけど、
期待に胸を膨らませてるのがよくわかります。
匂い、見た目ですでに好みかどうか、がわかるんでしょうね。
もちろん
箸をうまく使って、うまいうまいと醤油ラーメンを食べてました。
私はクリーム味噌です。
やさしい塩も好きですね。

2020.1.18
帰国が近いということで、
パスタのランチが頻度が高くなって来た気がします。
この日はきれいにヒゲを剃ってます。

2021.1.21
ちょっと無精髭ですね。
イタリア人は毎日ひげを剃らないんでしょうか。

2021.1.23
もう一度、
お好み焼きの作り方をおさらいしましょうということで、
自宅へ。

手土産に、
角谷(すみや)のシュークリームを持って来てくれました。
彼の大好物で、
曰く、
こんな美味しいものが、
こんなに安いなんて、
信じられない。
なんて、
角谷の店主が聞いたら涙を流すようなことを言ってます。
まあ、私自身も以前から、
ここのシュークリームは世界一うまいとふれ回ってますからね。

2021.1.26
この日のトレーナーにも、
揚げモンが好き、と書いてますけど、
基本的に揚げモンでもカラッと揚げたのが好きですね。
素材の味を生かしてるようなものかな。

この日は、
ナポリでも有名な、
伝統的なお菓子もあったりして、

もう、
半泣きになりそうなくらい、
喜んでました。
ほんと、好き嫌いが目に見える人です。

2021.1.28
帰国の日が迫り、
寿司も好きだけど、
くら寿司しか行ったことがない
というので、
じゃあ、本物を食べようじゃないかということになって、
玉寿司へ。

初めての寿司屋のカウンターで、
少し緊張しながらも、
教えてあげると、
ちゃんと手で寿司をつまみ、
ああ、
なんだこれは、、、
今まで食べててのは何だったんだ。

と、
後悔のような、
感動のような、
意味不明の言葉を発しながら、

やばい、
やばい、
もっと早くから本物の寿司に出会いたかった、
と喜んでくれました。
ほんと、
わかりやすい人です。

2021.1.31
で、
揚げモノ好きということで、
この日は珍しく中華料理屋さんへ。
日の出は
実は私も初めて。
彼の表情からすぐに変わります。
鳥の唐揚げは好物ですね。

で、
餃子も好きというので、
注文すると、
やはり顔がほころんでます。
もともと、イタリアのパスタも中国からマルコ・ポーロが持ち込んだものですから、
パスタみたいなモンです。
嫌いなはずがありませせん。

これはあんかけ焼きそばですね。
しかし、ちょっと困ったような顔をしています。
味でしょうか、
麺でしょうか。
ちょっと醤油の塩っぱさが、イタリア人には合わなかったのかもしれません。
匂いと見た目でわかるようです。
すごい嗅覚です。

中華の後は、
ジェラートということで、
道の駅へ。

ここでは、
ベジアの秘伝豆と新作落花生の二種盛りを注文。
顔がほころんでます。
ナポリ人も大好きな秘伝豆ジェラート。
落花生にも感動してましたね。
イタリアにぜひ店を出してくれとお願いされました。

2021.2.3
で、
この日は最後のラ・スカルペッタでのお別れ会。
前菜からザ・ナポリ。
特にサラミがうまかったですねえ。

この黒トリュフパスタは、
日本ではこの店でしか食べられないでしょうね。
食べ終えた直後に隕石が落ちて来ても、なんの後悔もありません。

このエゾシカはひとこと、
絶品。

アントニオも満足しきってます。

デザートのお皿が素敵すぎて、
持って帰りたくなりました。

締めはいつものエスプレッソ。

I'll be back.
と記念写真。
共同研究は続くし、
今年は無理でも、
来年は絶対にナポリに行くし、
奧さんと一緒に、米沢にもおいでよね、
アントニオ。
じゃあ、
元気で。
こちらのご支援のクリックもお願いします。
↓