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2020年1月 6日 (月)

雪割納豆

 

雪割納豆をご存知ですか?

私は食べたことなかったです。

スーパーの納豆コーナーの片隅に置いてあるのは知ってましたけど。

 

その得体の知れない納豆が、米沢品質アワードの受賞作の一つでした。

なんだろうと、プレゼンテーションを聞いていて、

最後には、なるほど、なるほど、と思いました。

 

以下、紹介します。

 

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受賞されたのは、(株)ゆきんこ さんです。

初めて聞きました。

 

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若い社長です。

 

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どうも、納豆に麹を混ぜて熟成させたもののようです。

さらに、新商品として新潟の辛い「かんずり」を合わせたものを開発されたようです。

   

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実は、この雪割納豆、

他の納豆と比べて割高で、

伝統がありながらも販売は不振で、食品会社が製造を中止したところを、

その事業を承継されました。

 

元々は米沢の水産会社の方々で、

その工場も水産会社の敷地にあったということで、

引き継がれたようです。

詳しくはこちら

 

ただし、赤字事業ですから、

そのままでは赤字垂れ流し事業部になるわけですから、

新規な商品の開発、

販売ルートの開拓等、

 

挑戦と想像の日々のようです。

  

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もちろん、水産会社とは同じ食品業界といえども

全く異なる納豆業界。

ずいぶん勉強もされたようです。

 

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歴史的な背景とか、

この地方の食文化とか、

色々学ぶことはありそうです。

  

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そこに、メタボローム解析などサイエンスも取り込んで、

  

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あらたに作り出されました。

  

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で、

審査員長による評価コメント。

・難しい事業承継を実現

・委託研究などの新しい取り組み

  

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う〜ん、ちょっとなあ、それだけかあ、

と正直思いました。

 

事業承継されて、すでに黒字化しているのであれば、それはそれでポイント高いのですが、

私が評価したいのは、

・地域の伝統的食品の火が消えかかっているのを再度火を灯した。

・新商品を開発して、さらに事業を拡大しようとしている。

・あらたに食品を科学的に分析し、新商品開発に生かそうとしている。

・食材調達を米沢に限らず、置賜地方全体に広げ、置賜を元気にしたい。

・この二人の若者のやる気、ポテンシャル。

 

それから、私からのアドバイスとしては、

・雪割納豆は味が濃いので、調味料としてもその使い方を研究する。特に魚料理と相性が良さそう。

・市内の料理屋さん、温泉などに卸して、まず雪割納豆を味わってもらい、知ってもらう。

・料理人を集めてレシピコンテストを行い、使い方を開拓する。

 

などなど、

新商品の開発以外にも、いかにして売りまくるか、を同時並行で考えないと事業の拡大は難しそうです。

 

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私は米沢に来て30年、何が不満かというと、

この置賜盆地が戦国時代から今までずっと一つになろうとしないことです。

米沢、川西、高畠、長井、飯豊、

バラバラです。

バラバラというより、仲が悪い。

  

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もう、年寄りの言うことは聞かずに、

こう言う若い人たちが、置賜を一つにしてくれれば、

もっと活気のある地域になるだろうなあと思います。

  

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この若いお二人なら、

たとえ、この雪割納豆事業が大きくならなくても、

他のことにもチャレンジして、

なんか面白そうなことをやってくれそうで、

お話を聞いていてちょっと嬉しくなりました。

  

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置賜のために、山形のために、

頑張って欲しいと思いますね。 

  

アワード受賞、おめでとうございます。

 

 

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