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2016年10月12日 (水)

すみれ

 
 

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週刊ダイヤモンドで1位に選ばれました。
 
私の住む山形県米沢市には米沢八湯会という団体があるくらい温泉が豊富で、行ったことない旅館なんか山ほどあるわけですけど、いくつか好きな旅館があって、「ときの宿すみれ」もその一つ。
 
二人限定で、客室数も多くなくて、川沿いの静かな場所にあって、部屋にはテレビもなく、とにかく、静かに、雰囲気を楽しみ、自然を満喫しながら、しかも美味しいものをいただくという、まあ究極のお宿であります。
 
 
先日、ニューヨークから私と家内の共通の師匠でもあるOkamoto先生ご夫妻が来られたときもお泊まりいただいたのがここ。
90歳になられたものの、矍鑠とされ、今でも研究室には博士研究員がいて現役の研究者でもある先生。
しかも、奥様もコーネル大学の薬学部の現役の教授。
お二人とも、夕食の米沢牛コースを召し上がられ、とてもご満足いただけたご様子でした。
 
 
で、
思うんです。
 
企業も経営トップが重要で、技術があってもビジネスで負けるケースが多い日本の大企業。
温泉旅館も一緒で、せっかく良いコンテンツがありながら、その見せ方、売り方でパッとしない旅館は多い。
 
ここ「すみれ」は、女将の綾子さんの経営センスが抜群で、というより日本一で、お客さんに楽しんでいただくという、おもてなしの基本を忠実に守られている。
 
客として見れば、それは当然のことだけど、スタッフ全員に徹底してそれを実行するのが経営者としての腕の見せ所で、正直言って米沢の旅館の多くはそれができてない。 
 
たとえば、食事一つとっても、米沢のような山の中の温泉の夕食で、海の魚の刺身を出す愚。
冷凍マグロなんて出た日にゃ、帰りたくなりますもんね。
そんな料理長はクビです。
 
米沢にわざわざ来るお客さんが、何を期待しているのか、それに応えつつ、さらに驚きを与えるのが客商売というものです。
 
 
「すみれ」には、それがありますね。
驚きとは、綾子さんの人柄です。
気さくで、サービス精神旺盛で、きっとこの人に会いに来るリピーターが多いんだと思います。
 
特に、綾子さんの入れるコーヒーは絶品ですから。     
 
これでますます予約が取れにくくなるのは残念ですが、ぜひみなさんも一度お泊まりください。
 
 
 
 
 
 
また5位に下がりました。

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