« 2014年3月 | トップページ | 2014年5月 »

2014年4月

2014年4月26日 (土)

MRS

 
ただいま、サンフランシスコ国際空港、
ユナイテッドエアラインのラウンジ。
いまから帰国します。 
 
 
で、
今回の目的は、サンフランシスコで毎春開催されるMaterials Research Societyでの発表のため。
 
今回は、准教授のプーさん、大学院生のセイノ、ワタナベの3人が発表。
写真はポスター発表中のワタナベ。
仕事してます。 
 
 
Photo
 
 
まあ、
研究費で外国出張に連れて行ってもらえるのは、日頃から一生懸命実験して、かつ、いい成果が出てること。
 
ということで、この二人は、
まあまあ、やってる方かな。
 
プラスの
ご褒美としては、
おいしいものを食べられること。
 
たとえば、ロサンゼルスでは、
ある夜は、中華。
 
 
Img_2174
 
 
この高級中国酒をほぼ二人で空けました。
 
 
Img_2171
 
 
北京ダックとか、
ロブスターとか、 
 
Img_2172
 
 
お腹いっぱい。
 
 
で、
ここサンフランシスコでも、
 
 
Img_2176
 
 
ダンジネスクラブ。
とくにこのお店「Crustacean」のローストクラブはアメリカ大陸で一番おいしいカニ。
フィッシャーマンズワーフでカニを食べるのは何も知らない観光客だけ。
 
 
で、
昨夕、サンフランシスコ最後の夜は、
「House of Prime Rib」でプライムリブ。
全米でステーキを食べまくった管理人、
アメリカ大陸で一番おいしいのはここです。 
 
 
Img_2206
 
 
若者は動物のように骨までしゃぶります。 
どんな家庭で育ったらこういう食べ方ができるのか。
親の顔が見たい。
 
 
Img_2209
 
 
〆は、
モンスターチョコレートケーキ。
 
 
Img_2210
 
 
あのねえ、メニュー見て「モンスター」ってわざわざ名前をつけてる理由がわかるでしょ、って感じ。
 
いやあ、殺人的な大きさでした。
 
 
この一週間で、ワタナベは3キロ太りました。
おかあさん、ご心配おかけして申し訳ありません。
 
 
 
 

応援のクリックを↓

           

 

 

 

2014年4月25日 (金)

ベンチャー

 
 
先週末から、
まずロサンゼルス。
そして、ここサンフランシスコに。
 
LAでは、UCLAで共同研究の打ち合わせなどなど。
この国では大学教授は研究ばかりでなく、ベンチャーにも絡み、一人で3〜4のベンチャーの立ち上げに関わるのはいたって普通のこと。
そのことで、研究成果の社会還元に貢献し、雇用を創出し、うまくいけば産業が生まれる 。
日本と違うね。
 
そんな話を実際にベンチャーの社長も含め、複数の人たちと情報交換を行った。
 
 
 
ベンチャーといえば、サンタモニカには電気自動車「テスラ」の展示場があってちょこっと運転席に座ってみた。
 
 
こんな感じ。
 
 
Img_2164
 
いわゆるアナログのメーターはなく、
大型液晶モニターですべてをコントロールする。
未来の車って、こうなるのねっ、て感じ。 
 
で、
今の車。
 
 
Img_2168
 
 
これは、某UCLAの教授の自家用車。
こちらの国では、大学教授も能力給。
学部長と交渉して年俸が決まる。
だからポルシェに乗れる。
 
やればやるほど、その見返りがある。
これも日本と違うね。
日本の国立大は研究をしようが、しまいが、給料はおんなじ。
だから、一旦教授になると落ち着いてしまう人が多い。 
これを正そうと、文部科学省は年俸制を取り入れようとしてるけど、
 
それは無理。
 
 
このままだと、世界どころか、アジアでもシンガポールとか、中国の大学において行かれるのは目に見えてる。
 
まず、やるべきことは旧帝国大学重視をやめ、実力のある地方大学の教員や学科に光をあてることです。
 
 
で、
サンフランシスコ。
 
 
Img_2178
 
 
サンマテオにあるベンチャーキャピタルのオフィスを訪問。
受け付けがテスラを半分に切ったボディなのが洒落てる。
 
アメリカらしいオフィスで、
若手起業家のインキュベーションもおこなう。 
 
その雰囲気は、グールグか、アップルか。
白い壁に落書きのようにアイデアを書いてディスカッションする。
こういう雰囲気が、いまの日本の若者にか欠けてるところ。
 
 
Img_2179
Img_2180
 
 
道路を挟んで、
ドレイパー大学。
 
一言で言うと、起業家養成塾。
徹底的に若者を鍛える。
若者どうしが刺激し合う。
 
 
Img_2182
 
 
いやあ、
日本にないものがいっぱいあるんだなあ、
この国には。
 
 
 
 

応援のクリックを↓

           

 

 

2014年4月23日 (水)

片手シングル

 
 
ちょっと長いですけど、読んでください。
 
 

マイナビニュースから:

 
トムソン・ロイター、高被引用論文数による日本の研究機関ランキングを発表
 
トムソン・ロイターは日本時間4月15日に、研究コミュニティに高いインパクトを持つ論文(高被引用論文)に注目することで、日本の研究機関の存在感を俯瞰する1つの指標とすることを目的とし、2014年より高被引用論文数による日本の研究機関ランキングを発表することにし、国内研究機関のトップ20のほか、国別の国際ランキングで日本が5位以内に入っている分野における国内研究機関のトップ10、そして全22分野における日本の国際ランキングなどを発表した。 今回の分析には、学術論文の引用動向データを提供する統計データベース「InCites Essential Science Indicators(ESI)」が使用された。データ対象期間は、2003年1月1日~2013年10月31日(データ取得時のESI情報に準拠)だ。学術文献・引用索引データベース「Web of ScienceR Core Collection」の収録レコードを基に、論文の被引用数から、世界のトップ1パーセントにランクされる研究者と研究機関の情報がそれぞれ収録されている。収録データの更新は2カ月ごとだ。
また今回のランキングは、「Web of Science Core Collection」に収録されているデータの内、article、review、proceeding paper(ジャーナル収録分)のみを対象とし、分母として算出された。meeting abstractなどは入れられていないため、今回のランキングにおける高被引用論文の割合を基に各研究機関の総論文数を計算することはできないようになっている。 さらにESIでは、共著者の所属機関をすべて網羅し包括的に収録する形だ。そのため、第1著者、責任著者、ほかの著者の区別なく、日本の研究機関が著者所属機関に含まれる高被引用論文の総計が順位に反映される形となっている。 加えて、「高被引用論文(Highly Cited Papers)」の定義についてだが、ESIの22の研究分野において被引用数が上位1%の論文とされている。引用は分野によって動向が異なること、一般的に論文発表から時間を経るほど多くなることが踏まえられており、各年・分野別の高被引用論文が特定され、集計されている。
 
 
材料科学(世界4位) (機関名/高被引用論文数/高被引用論文数の割合)
 
1. 物質・材料研究機構/92/1.94%
2. 科学技術振興機構/84/4.16%
3. 東北大学/60/0.94%
4. 東京大学/55/1.63%
5. 産業技術総合研究所/52/1.22%
6. 京都大学/36/1.23%
7. 大阪大学/32/0.79%
8. 東京工業大学/24/0.85%
9. 理化学研究所/16/3.25%
10. 九州大学/13/0.63% 、山形大学/13/4.74%
 
 
研究の国際化や競争の激化に伴い、大学・研究機関における研究評価のニーズは年々高まりをみせており、多角的な研究力分析には、論文数、被引用数など従来の絶対的指標と共に、高被引用論文を初めとする相対的指標の併用が求められるようになってきているという。 また相対的指標を見ることで、国・研究機関・研究者個人が、特定の集合体の中でどのくらいの位置にいるか、ベンチマークと比較してどうかなど、各自のポジションを客観的に把握し、機関の現状分析や戦略策定に活用することができるとする。高被引用論文を多く輩出する研究機関は、その分野で関心を集める傾向があり、今回のランキングは、世界的な学問・研究に対する影響力など、研究機関の世界の位置を示唆する1つの有力な指標となるとした。
 
・・・・・・
 
ということで、簡単に言うと、どれだけインパクトのある論文を発表したかという指標がこれで、我が山形大学は国内では九大と並んで10位、地方大学としてはトップにランクされてます。
 
 
しかも、
実は13報の論文はすべて城戸研究室のもので、他大学が総合力なのに対して、山形大は城戸研究室孤軍奮闘といったところ。
 
ということは、こういうランキングを大学研究室別に行えば、きっとさらに上位にランクされ、片手シングル(5番以内)ということもあり得るんじゃないかと思う。
 
 
この国では旧帝国大に大型予算が付き、地方大にはスズメの涙程度しかこない。
そんな中で、 
これってすごいと思うんですけどね。
文部科学省のみなさんにはぜひとも注目していただきたい今回のランキングでした。   
 
 
 

応援のクリックを↓

           

 

 

2014年4月22日 (火)

ベジタブルジェラート

 
 
ただいまサンフランシスコ、マリオットマーキースホテルの9階の部屋で執筆しております。
 
あっという間に約一ヶ月、
このバカブログを更新しない日が続いてしまいました。
 
いやあ、
すまん、すまん。
 
 
まあ、いろんなことがあったわけですけど、何からお話しようかと考えたところ、まずきょうはこの話題から。
 
 
ベジタブルジェラート。
4月15日の日経新聞朝刊から:
 

Npf

 

ということで、管理人が代表取締役をつとめる山形大学発ベンチャーのナチュラルプロセスファクトリーが新たに開発に成功した野菜粉を使ったジェラートの発表です。

より詳しくは、こちら:

 

・・・・

 

山形大学発ベンチャー企業「ナチュラルプロセスファクトリー」

野菜ジェラートを開発

 

2014年4月10日

 

 常温乾燥技術や有機EL植物工場の技術開発を展開する山形大学発のベンチャー企業ナチュラルプロセスファクトリー(本社:山形県米沢市,代表取締役:城戸淳二,以下NPF)は,風味や栄養成分を残す常温乾燥方法で乾燥させた野菜を使ったジェラートをリストランテ喜右エ門の我妻喜一氏(山形県米沢市)と経済産業省の補助金制度(ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金事業)を用いて共同開発しました.

 常温乾燥は,熱を加えたり凍結したりする他の乾燥法と違い,流体力学を応用して風を自由自在に操る新技術(特許第4448008)により,乾燥機内の温度を均一に常に40℃前後で保持させ,自然に近い状態で乾燥させることができます.そのため,素材本来の味や風味,色,栄養価を維持したまま粉末加工することもでき,「乾燥しているけど,成分は生」をセールスポイントに,無添加・無着色の素材を,幅広い商品へ応用すれば,季節の変化に関わらず消費者に供給することができます.

 共同開発したジェラートに使われる野菜は,この常温乾燥法で乾燥させています.常温乾燥法は,生に近い乾燥品を提供できる特徴から好評を頂き,ブドウなどの果物や高級煎餅などの乾燥方法に採用されるなど,用途が拡大しています.特に,これまで廃棄されていた野菜や果物の傷物などのB級品を,常温乾燥して粉末化することにより,栄養価および風味豊かな高付加価値の食材として再利用できることから,農業の6次産業化に大きく貢献すると期待されます.今回、野菜ジェラートは,トマト,パプリカ,セロリ,しそ,アスパラガスなどを開発しました.

 これら野菜ジェラートを2014年5月1日から,リストランテ喜右エ門(山形県米沢市大字長手1668 TEL 0238-28-0284)にて,ランチを注文いただいた方に試験的に提供させて頂きます.

 

会社概要:

城戸淳二山形大学教授,鹿野一郎准教授は,有機EL光源を用いる植物工場,常温乾燥技術を用いた食品加工の研究開発および乾燥機の製造販売会社NPF201242日に設立しました.

992-8510 山形県米沢市城南4-3-16

山形大学工学部インキュベーション施設内

電話0238-26-3655   ファックス 0238-26-3656

メール:info@natural-process-factory.com

・・・・

で、そのジェラートの写真はこちら。

 

S31

 

なにか、わかりますか?

じつは、アスパラガスです。

裁断して、常温乾燥して、粉にして、ジェラートに。

この常温乾燥野菜粉の特徴は味や栄養素だけじゃなく、風味が残り、色がすばらしい。 

 

 

S32

 

これは、黄色のパプリカ。

見てください、このうつくしい色。

野菜嫌いのこの管理人が「うまいうま」いとおかわりするくらいのおいしさ。

他にもシソなんて目からウロコのおいしさですよ。

 

で、

食べてみたいと思われる方、

米沢市のイタリアン「喜右エ門」へ、

5月1日から試食できます。

期間限定だからね。

 

国内外のアイスクリームメーカーに技術移転しますので、ご連絡お待ちしております。

 

 

 

応援のクリックを↓

           

 

« 2014年3月 | トップページ | 2014年5月 »