ヤマトウ
同じような疑問、お悩みを抱える高校生もおられるかもしれないので、勝手に転載して、ここに御答えいたします。
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突然すみません。
本日ありがたい講演を頂いた山形東高校の○○と申します。
稚拙な文面で失礼します。
私は工学部に入り何か物作りのしたいと考えているのですが、
やるならば日本一世界一になる発明やプロジェクトを手掛けたいと思っています
大きな声では言えませんが・・・学力的にも・・・
一番になるには海外で勉強する必要があると考えていたので今日の城戸先生のお話は非常にためになりました。成功する秘訣とか。。。
私は前から疑問に思っていたのですが、留学はいつすべきなのか?という事です。
どこに留学するかも考えず大学在学中にするものだと漠然と思っていましたが先生は大学院をニューヨークで過ごしたとおっしゃられました。
それでこの疑問がさらに増しました。
また留学するならどこがいいのかも気になりました。
留学はいつすべきか?
留学先はどこがいいのか?
という無知な学生の疑問に答えて頂けたら幸いです。
お忙しいなかすみません。
山形東高校○○○○
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ベストアンサーは以下のとおりです。
まず、ヤマトウから日本の大学工学部に進学する。
その際、どういう分野の研究をしたいのか、ある程度明確にして(高校生だとまだボンヤリとしかわからないかもしれないけど)、その分野のトップクラスの研究室を目指して大学を決める。
まず大学ありきではありません。
研究室を目指します。
後々、ボディブロウのように効いてくるのは、というか実感するのは、誰の研究室を出たかです。
指導教授が超重要です。
企業の人事は、大学名ではなく、研究室を重要視するところが多くなってきてますしね。
基本的に、研究環境も、研究のレベルも、実は大学ではなく、各研究者個人に大きく依存してます。
東大にしても、世界のトップレベルで競っている研究室もあれば、重箱の隅をつついているくだらない研究室もあるのです。
ですから、まずは、日本の大学を卒業して、この国の大学のいいところを学んで、吸収して欲しいと思います。
外国にでたいのであれば、大学院はアメリカがお薦めです。
なぜなら、世界中から優秀な学生が集まってます。
日本国内でトップの大学や高校を出ていても、アメリカでは単に一アジアの島国から来た学生に過ぎません。だれも、ヤマトウ出身だからとか、トウダイ出身だからと言って、目にかけてくれませんし、チヤホヤもしてくれません。
要するに「実力」だけが頼りの世界です。
だからといって、高校を卒業して、いきなりのアメリカ留学はお薦めできません。
なぜなら、トップクラスの大学はアメリカでも狭き門ですし、「とりあえず留学」的に入れる大学に入学しても、英語はうまくなるでしょうが、その他、得るものはないでしょう。
また、なかには国内の大学受験を失敗したからと言う後ろ向きな理由でアメリカ留学される人もいるみたいですが、そんな「負け犬の逃亡」的留学ではモチベーションも低くて成功する訳がありません。
アメリカの悪い面に染められて、堕落するだけです。
留学というのは、あくまでも崇高な目的を持って、高いモチベーションとやる気がないと、得られるものは「ない」ということです。
今どき、単に英語がうまいだけじゃあ、帰国子女がわんさかいる中、仕事でも有利になりませんし、やはり、社会に出て重要なのは、本人の実力、人間としての魅力、人的ネットワークであったりする訳です。
ということで、まとめますと、
日本の大学に進学して、卒論研究などを通して、研究者としての基礎的スキルをまず身に付ける。
学部4年間で、ある程度、やりたい研究が見えてきたら、できれば大学院修士課程の2年間は、国内の他大学の大学院に進学して、新たな分野に挑戦して研究者としての幅を広げる。
そして、博士課程はアメリカへ。
日本のトップクラスの大学院で修士まで出て、まじめに、そして真剣に修論研究を行えば、実験スキルも知識も世界に通用します。というか、負けません。
そんな実力を引っさげて、大学院博士課程はアメリカに進学する。
その際に、日本の大学、大学院の研究室の指導教授が世界のトップクラスなら、アメリカにもの親しい著名な教授がいて、紹介してくれることでしょう。
すなわち、コネクションを利用すると比較的入りやすいのです。
実を言うと、一般には日本で博士課程まで行ってから、博士研究員として1年間くらい海外留学するケースがほとんどで、アメリカの留学生の中で日本人は超レアな存在となってます。
博士研究員で研究だけするのと、学生として留学して、苦労して博士号を取得するのとでは、得るものの大きさが違います。
養殖池のニジマスを釣るのと、大海でキングサーモンを釣るくらいの違いです。
ちょっと極端だけど。
そんなわけで、○○君のように、海外留学したいと言う若い人達にもっともっと出てきて欲しいわけで、ぜひとも海外で体験を積んで、武者修行して、いずれは帰国してこの国のために尽くしてくれたらなあ、と思います。
一度、時間があれば研究室に来てください。
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