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2011年2月 3日 (木)

審議官

  
 
(写真)きょうのお昼。厚揚げときのこのスープカレー@らあじゃ、1100円也。
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きょうもVIPの視察from文部科学省。
審議官さんです。
かなり偉いです。
 
大学では城戸研究室の見学と意見交換。
高橋副学部長から地域卓越プロジェクトなど山形の取り組みを説明。
高橋事業化センター長から地域での人材育成について説明。
どちらも筋が通っていてよくできていると思う。
しかも高橋センター長は審議官の前でセーター姿だからなかなか勇気があるのだ。
しかもうちの学長も参加してたんだからね。
  
  
審議官はさすがに切れ者でなかなか鋭い質問やコメントを連打。
 
審議官、
地域卓越事業が終わったらそれで雇用していた人達はどうするんですか?
 
学部長、
プロジェクト期間中、バリバリ働いて成果を出してもらいます。
プロジェクトが終って他に移籍してしまえばそれは仕方ないです。 
  
それを聞いていた管理人、
 
それは違います。地域卓越プロジェクトは5年間で卓越者を集結し、成果を出し、企業との共同研究や国プロジェクトを推進し、文字通りこの大学をトップサイエンティストが結集する有機エレクトロニクスの拠点にすることです。そうすれば、自然とお金と人と企業は集まるのです。国からの補助もいらなくなるでしょう。もちろんプロジェクト終了後も卓越者にはずっとここで活躍してもらいますよ。
 
と、言いたかったけど、学部長のおっしゃることに反対できないので我慢した。
 
人材育成について若手は育っていますか?と聞かれ、
学部長が、中山さんや夫さん、優秀な若手が育ってます。と答えた。
  
それを聞いて管理人、
 
う〜ん、あの二人は若手やないで。
中山さんなんて見た目55才やし。
しかも二人とも他大学から引っ張って来たし。
しかもあの二人では城戸は越えられないし。
  
もし、管理人に振られたらこう答えたと思う。
 
城戸研では高校生向けのサイエンスキャンプや中学生向けのひらめきときめきサイエンス、それに中学や高校での講演行脚は年に数回。その成果として城戸研究室を目指して山形大学を受験する生徒がいる。その子達は単に優秀なだけじゃなく、やる気もあり、志も高い、この子達を将来山形大学を背負って立つ研究者に育てるのが城戸流の若手の育成です。
単に研究能力が高いだけの研究者はリーダーにはなれないし、人は集まりません。
魅力があり、夢を持ち、根性のある若者を後継者としてこの手で育てたいと思っているのです。
 
 
特許戦略についてコメントを求められたので、管理人が一言。
 
大学が特許で儲けるなんて夢です。当たる特許なんて100に一つです。多くの大学でTLOを立ち上げ、知財本部を設置し、その結果特許収入で儲けたところはありますか?ありません。どこも赤字です。
特許と言うのは活用してなんぼのもんで、大学が特許で儲けたいならその特許でベンチャーを始めて、それで利益を得るべきでしょう。
 
いつも思うんだけど、特許に関してあまりにも無知な人が多いんだなあ、大学や官庁には。
 
 
それと大学の知財戦略について、蛇足的コメント。
 
この大学には知財戦略はありませんし、卓越研究者の待遇にもまだ方針がありません。
地域卓越プロジェクト終了後の卓越研究者の待遇は、プロジェクトがスタートして1年もたっているのにいまだに決まってませんし、このままでは時任教授は5年後には他に移籍されてるでしょう。
とにかく山形大学の動きは遅いです。
 
 
なんてことを学長や学部長の前で言い切る自分が怖い。
 
こんな自由人、
お許しください。
 
 
 
 
 
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