はやぶさ
きょうは朝から日経に記事が出ているといくつかメールをもらった。
自分自身知らなかったので、工学部キャンパスのファミマに寄って一部購入して見てみると、有機ELに関してこのおっさんの顔入りでデカデカと記事がでている。
こんな感じ:
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有機材料、相次ぎ実用化へ
照明や太陽電池 国際競争が加速、レーザーも視野
有機の分子材料を使う有機エレクトロニクスの研究開発が加速している。山形大学は白色照明で、早稲田大学などは発光素子で実用化に近づく新技術をそれぞれ開発した。すでに実用化が始まった携帯電話向け小型表示装置などに加えて、半導体や太陽電池など新市場を開拓する可能性が高まってきた。欧米や韓国などでも活発になっており、事業化に向けて激しい開発競争が繰り広げられそうだ。
有機エレクトロニクスの代表的な応用例は、小型の表示用に使われている有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)だ。これに続く分野として照明、太陽電池、発光素子などが有望視される。
山形大の城戸淳二教授らは白色照明向けに発光の効率を従来の約1.7倍に高めることに成功した。赤、青、緑の3原色を発光する各分子材料の向きをきれいにそろえ繰り返し層状に積み重ねた。ガラス表面に凹凸のあるフィルムを付けてより多くの光を出せるようにした照明を試作。発光効率を示す指標は最高で1ワット当たり100ルーメンに達し、蛍光灯(同約90ルーメン)を上回った。
有機EL照明はこれまで発光効率が低いため電力消費が蛍光灯より多く、省エネ効果を伴わなかった。発光効率の向上で省エネ型の照明として蛍光灯の代替が見込めるという。薄くて丸められる利点もあり、蛍光灯では難しかった形状にも設計できる。2年後をメドに実用化を目指し、同200ルーメンの発光効率を目標に研究も続ける。
有機材料を使ったレーザー発振の研究も進む。早稲田大学の竹延大志准教授と東京大学の岩佐義宏教授らは、特殊な有機材料の単結晶をシリコン基板の上に積み重ね、波長が約530ナノ(ナノは10億分の1)メートルにそろった発光に成功した。
レーザー発振は新たな表示装置などの開発に道を開く技術。これまで有機材料では大電流を流す必要があり、材料が壊れて実現は無理と考えられてきた。竹延准教授らが出した光はまだレーザーとはいえないが、一歩前の状態。材料や素子の改良などで世界初の発振を目指す。有機半導体レーザーは薄くて軟らかな回路に作れ、丸められるディスプレーの開発につながる可能性がある。
また有機薄膜太陽電池は、発光素子の前に市場が形成されそう。印刷方式でシリコン製に比べ大幅に安く製造できる見通し。変換効率の向上が課題で、東京大学の中村栄一教授と共同研究する三菱化学や住友化学、東レなどが実用開始レベルの10%を目標に製品開発を急いでいる。
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さらに関連記事として、
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政府、大型支援で後押しを 山形大・城戸教授に聞く
有機エレクトロニクスの研究は日本の強い分野といわれてきた。ところが産業応用では韓国サムスングループが大型投資を続け、日本勢を引き離そうとしている。日本の課題や展望を、この分野の研究を引っ張ってきた山形大学の城戸淳二教授に聞いた。
――サムスングループが有機ELに4000億円近い投資を決めた。
「日本企業はこれまで有機ELパネルの商品化で先行してきた。液晶に比べはるかに鮮明で消費電力が小さい。ただ、大画面に適した量産技術が確立せず、小さな表示用にしか使えなかった。これから大型化へというときに、事業が育っていないからと、みんなあきらめてしまった。これが大きな間違い。日本企業から技術を学んだサムスンは機を見て桁違いの投資を実行し、今一人勝ちの状況といえる」
「しかしまだ勝負がついたとは思わない。サムスンがリードするのは4型大の携帯情報端末用だけ。テレビの本命は30~40型で技術開発の課題は多い。まだ日本には材料、製造装置、テレビ回路などで優れた技術が残る。これらを組み合わせれば競争力のある有機ELパネルを開発できる」
――誰がどのように取り組むのか。
「経営者の腰が引けている。だから政府が日本のものづくりを支援する戦略を示すしかない。重要テーマの中に有機ELを加え、大型の産学連携事業をすぐにも始めるべきだ。私は5年間で3000億円を投じれば、42型の有機ELテレビを量産できると唱えている」
「欧州は、表示パネルでアジア勢には追いつけないが照明分野は譲れないと、産学連携事業を進めている。意欲とビジョンがあればできる。着手が遅れれば、有機ELテレビや照明、有機薄膜太陽電池と同種類の技術を基盤とする広い分野で日本は負け続けるだろう」
(聞き手は編集委員 永田好生)
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編集員の名前を見て思い出した。
そういえば、先々週に永田さんと東京で話をしたんだった。
永田さん、有り難うございます。
国会議員の先生方や経済産業省や文部科学省や内閣府の官僚の方々、企業の経営者の方々がこの記事を読まれて、研究開発予算はこれまでのようなバラマキはぜんぜん意味がなくて、目標を明確にして集中投下しないといけないと言うこうとに気がつかれ、大型予算が有機ELについて山形で起死回生一発逆転プロジェクトが始まる可能性が少しくらいはできたのではないかと思います。
そうなれば日本の有機ELが不死鳥のようによみがえり、一大産業がこの極東のガラパゴス島に生まれ、雇用が創出され、みんなハッピーハッピーになるのです。
永田さんは技術立国日本を救ったかもしれません。
もしかしたらね。
不死鳥で思い出したけど、きょうの某有機ELパネルメーカーのお客さん。
有機ELパネルの話をしていて、デザイナーの話になって、ケン・奥山さんの名前が出て来た。
そこで管理人、奥山さんはマブダチですよ、といつものようにいい加減なことを言って、奥山さんはね自動車だけじゃなくて、土瓶とか、家具とか、それに青森新幹線の設計に関わったんですよ、と言った。
そのときに「はやぶさ」の名前が管理人もお客さんもすぐには出て来なくて、3分ほど脳みそに汗を流してようやく絞り出した。
で、なぜ「はやぶさ」なのか、という話題になって、「つばさ」「ひかり」「こだま」「のぞみ」「はやて」なんて、これまで三文字なのに、なんで青森だけ四文字なの?、と顔を見合わせた。
青森だったら、青森らしく、「まぐろ」とか「ほたて」とか「いたこ」とか、いろいろあるのになあ。
まあ、これにはきっと人に言えないような深い事情があるはずなので、こんど奥山さんにたずねてみます、と最後に言った。
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