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2010年10月

2010年10月31日 (日)

デザインコンセプト

 
 
最近、我が山大工学部キャンパスにできた100周年記念会館。
外から丸見えなのでご存知の方も多いかと思う。
 
もちろん好奇心の固まりの管理人、行ってきました、見てきました。
以下、ご報告。
 
 
外観:
見た目には悪くないのですが、広場を挟んで立っている重要文化財とのバランスがちょっととれてないような。
 
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一階ロビー:
一言、暗い、さびしい、殺風景。
   
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一階セミナールーム:
もっときちんとしたまともな階段教室的な、学内にないようなモダンなこ洒落たデザイナーズセミナールームかと想像してたけど、結局はうちの研究室の会議室と変わらないレベルのものが…。 
それにしてもスクリーンが小さすぎて、これじゃあセミナーなんてできません。 
  
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全体的な印象としては、キャンパス内に「無駄な空間」が増えた。
使えないセミナールームや殺風景なロビー、特に建物正面右側の外部の大きな階段はなんですか?って感じ。
こんな階段、冬なんてだれも使いませんよ。
夏もだけど。 
  
特に理解できないのが、この広場。
  
 
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駐車場でもないしなあ。
しかも正門から入ってすぐに段差があるなんて、夜なんて危ないし、ユニバーサルデザインのコンセプトからほど遠いこの設計は、なに、なに、なに?
 
デザイナーさんによるデザイナーさんの為のデザインか。
正直、オレ、こういうの好きじゃないんだなあ。
 
 
どう思います?おっさんデザイナーさん。
 
 
 
  
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2010年10月29日 (金)

スカーゼ同期

 
 
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ただいま下りのつばさの中。
 
きょうは東京で委員会二つと研究会一つ。
この研究会と言うのが土木学会の分科会とかで、なんで管理人が呼ばれたかと言うと有機ELの土木分野での応用を考えたいとのこと。
 
わかりました、
と引き受けたのも担当が早稲田スカーゼの同期のタカマツの依頼だったから。
タカマツは早稲田の土木出身で某建設会社に務めていてトンネルを掘っている。 
  
数件の発表があって、管理人が四谷の土木学会に到着したときには、あの「はやぶさ」の話が始まったばっかりで、控え室へどうぞと言われたけどおもしろそうなので講演を聞いた。
なるほどなるほど、すごいすごい、と分野外の管理人でも感心し日本の技術力、職人技を実感した講演で山大に来て話して欲しいなあ、と思った。
 
  
夕刻。
東京駅北口のレストラン外でタカマツと食事。
このあたりの飲食店はサラリーマンで込んでいて、入るなり店員から「制限時間2時間です。」なんて、飲み放題のチェーン店じゃああるまいし、失礼な、味気ない、なんとも東京的な店が多いのには呆れ、むかつき、憤りを感じた。けど、まあ東京の食文化なんて所詮こんなもんだろ、とあきらめ焼き鳥屋というか正確には高級串焼き屋でビールを飲んだ。
 
1時間ほどして同じくスカーゼ同期のチノが参上。
彼は大阪勤務だけどわざわざかけつけてくれた。
もともとチノは早稲田の商学部を卒業して大手化学企業に就職して、しばらくは関連会社の住宅会社に出向してなんやらハイムを売り、いまはさらに孫会社に移ったんだけど、役職は取締役。
 
名刺を見て、驚き、感心したふりをして、すごいなあチノはとか言っておだてたら焼き鳥代をもってくれた。
いいやつだなあ、いつまでたっても電気係のチノは。
 
  
明日は米沢で講演会。
 
 
 
 
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2010年10月28日 (木)

日経

 
 
(写真)ノブキちゃん、で〜す。白い陰は顔出しNGの某氏。
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月曜の夜。
早稲田の応用化学で同期のキンさんがご来米。
彼は利益率30%以下の事業は行わないという超優良化学メーカーの重要なポジションについていて同期の中でも出世頭。
いやいやすごいねえキンさんは、と祝杯をあげた。
  
娘のノブキちゃんは、ハキハキ意見を述べる地元商店街活性化事業にも関わる活動的超優良女子大生で広告代理店に就職したいと言っていた。
早稲田スカーゼスキークラブ出身の電通のイチジくん、採用してあげてね。  
城戸教授の保証書付きだから。 
 
 
今朝。  
つばさに乗ると通路側の4C席。
近づくと窓側にはケン奥山さんが座っていた。
あれあれ、いやいや、まあまあ、と言うことで約2時間仕事の話とか有機ELの話で盛り上がった。
山形活性化のキーパーソン同士、悩みも同じだった。
      
訪ねたのは大手町の日経本社。
別に早稲田スカーゼの後輩のゴトウ・タクヒコに会いに来たんじゃない。 
彼はここで記者かなにかをやっているらしい。
まあ、ゴトウのことだからたぶんたいした仕事はまかされていないと思うけど。 
 
実は来年3月のライティングフェアでのシンポジウムの委員会。
電球工業会とか照明器具工業会とか、業界のそうそうたるメンバーが集まっていて、いろいろ知恵を出したら面白いプログラムができ上がった。
 
その中でパネルディスカッションがあって、デザイナーの方々にぜひ来てもらおうと言うことになって誰かが車のデザイナーさんを一人呼びましょうといってケン奥山さんの名前を挙げた。
ケンサん、ってうか奥山さん、そういうことなのでよろしくお願いします。
3月10日です。
  
 
そんなことで11月30日の日経セミナーといい、日経に関係のあるきょうこのごろなのだ。
 
 
あすも東京、 
朝一番。
  
 
 
 
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2010年10月27日 (水)

鹿角の中学生

 
 
(写真)大阪王将のぎょうざ。盛岡駅ビルにて。
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昨日、火曜日。
秋田県日帰り出張。
 
鹿角市の教育委員会の依頼で中学生向けの講演会。
秋田は山形の隣なので近いかなあと甘く考えていたら4時間半もかかった。
 
前日に秘書が渡してくれた旅程表。
 
 
【行き】
○新幹線○ 米沢 07:42発 - 盛岡 10:19着
 
●米沢
|  7:42発
|    つばさ104号
|  8:16着
○福島
|  8:38発
|    やまびこ43号
|  10:19着
■盛岡
※ちなみに、仙台でこまち3号秋田行に乗り換えると、10:02に盛岡に到着します。
○バス○ 盛岡駅(西口22番)バスターミナル 10:45
    鹿角花輪駅前 12:04
 
【帰り】

○バス○ 鹿角花輪駅前 16:41
    盛岡駅前(西口22番)バスターミナル 18:10
○新幹線○ 盛岡 18:44発 - 米沢 21:31着
●盛岡
|  18:44発
|    やまびこ66号
|  20:22着
○福島
|  20:59発
|    つばさ129号
|  21:31着
■米沢
 
 
 
いい仕事です、秘書さん。
 
着いてから教えてもらったんだけど、鹿角市は秋田でも青森との県境で北の北。
十和田湖のすぐ近く。
一方、米沢と言えば山形の南の南。
福島県との県境。
猪苗代湖のすぐ近く。

遠い訳やね。 
 
で、鹿角市の中学生2年生が全員集合して体育館に集まってくれて、1時間とちょっと管理人のバカ話に付き合ってくれた。
校内でうすうす気がついてたんだけど、こちらの生徒さん達とても礼儀正しい。
体育館でもみなきちっと背筋を伸ばし、顔をこちらに向け、真剣に聞いてくれた。
最後のお礼の言葉も的確に要点を押さえてる。
  
教育委員会の人達によると、鹿角は駅伝も全国レベルで、スキーにも力をいれてるし、
しかもご存知のように秋田県は教育レベルは全国トップ。
   
文武両道で、ひょっとしたらここには武士道精神が残っているのか、と思った。
やるなあ、鹿角。  
 
 
米沢、がんばらなあかんで。
 
 
  
 
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三菱化学小林社長+山形大城戸=日経セミナー

 
 
重要なお知らせ。
 
今をときめく三菱化学の小林社長の講演会とパネル討論会です。
パネル討論では、メタルカラーで有名な作家の山根一眞氏と前経済産業省 地域経済産業審議官の塚本修氏に加わっていただきます。
 
この私も有機ELの話をさせていただきます。
講演タイトルは平凡ですが、いつもと違って「裏話集」です。
ここでしかしゃべらないこと一杯です。
耳の痛い人も多いと思います。
ゴメンね。
 
  
なぜ、今、山形大学なのか。
なぜ、山形大学は光り輝いてるのか。
どうやったら、地方大学は生き残れるのか。
どうやったら、地方は活性化できるのか。
 
ヒント満載ですからね。
しかも受講料無料です。
こなきゃ、そんそんです。
   
 
・・・・・・
 
国立大学フェスタ2010
地域に根ざし世界をめざす有機エレクトロニクスの未来
~山形大学の挑戦~
 
電球や蛍光灯に代わる省エネ型の次世代照明としてLED(発光ダイオード)と共に注目されている有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)。実用化が目前に迫ったこの最新技術をリードしてきた山形大学に焦点を当て、地方大学の進むべき道、また産学官連携や地域振興の在り方などを探るシンポジウムを開催致します。奮ってご参加下さい。
 
 
開催日時:2010年11月30日(火)  13:30~17:00
  
会場: 東京ステーションコンファレンス
     (東京都千代田区丸の内1-7-12 サピアタワー5階)
※JR東京駅新幹線専用改札口(日本橋)より徒歩1分、八重洲北口改札口より徒歩2分
  
開場: 13:00
 
受講料: 無料
 
定員: 400名
  
締め切り: 2010年11月16日(火)
※お申し込み多数の場合は抽選となります。
結果発表は受講券の発送をもって代えさせていただきます。
  
主催: 山形大学、日本経済新聞社
 
  
プログラム:
 
13:30~13:40 開催挨拶
 
13:40~14:25 講演1
テーマ : 「次世代技術としての有機ELの可能性」
講 師 : 城戸 淳二氏(山形大学大学院理工学研究科 卓越研究教授)
 
14:25~15:10 講演2
テーマ : 「三菱ケミカルホールディングスの次世代照明事業」
講 師 : 小林 喜光氏(三菱ケミカルホールディングス 代表取締役社長)
 
15:20~16:50 パネルディスカッション
テーマ : 「地方から切り拓く有機エレクトロニクスの未来」
パネリスト :
小林 喜光氏(三菱ケミカルホールディングス 代表取締役社長)
山根 一眞氏(ノンフィクション作家、獨協大学経済学部 特任教授)
塚本 修氏(東京理科大学 特命教授、前経済産業省 地域経済産業審議官)
城戸 淳二氏(山形大学大学院理工学研究科 卓越研究教授)
コーディネーター : 福島 敦子氏(キャスター、エッセイスト)
  
6:50~16:55 総括
大場 好弘氏(山形大学 工学部長)
 
※シンポジウムの内容は予告無く変更される場合がございます。予めご了承ください。
 
お問い合わせ: ユニバーシティー・コンソーシアム事務局
Tel:03-5510-4055(受付時間 10:00~18:00 土、日、祝日は除く)
 
・・・・・・
 
日経の担当者によると、きょう時点で参加者391名だそうです。
定員間近です。
 
申し込みはこちらから、今すぐ↓
http://adnet.nikkei.co.jp/e/event.asp?e=00281
 
 
 
 
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2010年10月26日 (火)

旅のお供

 
 
土曜日にドレスデン空港を出発し、ミュンヘン経由で日曜日の午前中に成田着。
そのまま米沢まで戻って来た管理人。
すでに日常業務をこなしておりまして、火曜から金曜までずっと国内出張がつづく。
 
 
で、
先週のドレスデン旅行の際の旅のお供はこれ。
  
 
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高田郁(たかだ かおる)著の「八朔の雪(はっさくのゆき)」。
「こんどうのマリちゃん」が面白いから読みなさいと貸してくれました。
実は時代小説は読まない管理人、でも貸してもらったし、料理の話だし、ということでお供にした。
出だしは何となく始まって、ぬるま湯につかっているような感じだけど、それがだんだんと熱くなってきて、しかも首までドップリ浸かってしまって。
もう抜けられません。
  
いやあ、おもしろい。

 
第2作もおねがいしま〜す、マリちゃん。
 
 
みなさんもぜひ。
 
 
 
 
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2010年10月25日 (月)

最後の晩餐

 
 
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現地時間の22日金曜日。
視察団最終日です。
 
午前はドレスデン工科大学、午後はフラウンホーファー研究所を見学。
有機エレクトロニクスバレーサクソニーの中核的研究機関と言うことで一同興味津々。
特にフラウンホーファー研究所が実用化に大きく貢献していると言うことで、日本の産総研とは大違いだという声が企業の方々からあがっていた。
このあたりは見習うべきだね。 
 
 
(写真)視察団ご一行様。真ん中はツアコンのカリンさん。しかしツアコンが真ん中はあかんやろ。
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(写真)お昼は大学生協で。もちドイツ料理。
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午後4時にはホテルに戻り、まとめの会議。
参加者各自自己紹介して今回の印象を述べた。
共通しているのは、国、州、市と大学、研究所が一体となって同じビジョンを共有して研究開発、事業化を行っているのはたいしたものだ、というところ。
日本の場合、研究開発に関しては縦割り社会でバラバラでバラマキでビジョンがない。
 
ドレスデンの場合は大学のカール・レオ教授がフラウンフォーファー研究所のディレクターも務め、基礎研究をシームレスに実用化につなげる。さらに、NOVALED社などのベンチャー企業を設立して、実用化研究をさらに加速している。
そのアクティビティを国も州も市も全面的にバックアップしていて、その成果として1200人もの雇用をすでに創出しているというから恐れ入る。
 
一方の山形の場合。
大学のアクティビティはドレスデンより高い。
学長肝いり、文科省が5階建ての研究センターを設立。JSTの地域卓越事業とプリンタブル有機ELの二本のプロジェクトが進行中。
さらに経済省、NEDOの大型プロジェクトが山形中心に走れば盤石な基礎を築けるんだけど、なんとかなりませんか経済産業大臣殿。
 
それはそうとして、 
情けなくなるのが研究所。 
ドレスデンのフラウンフォーファー研究所に対して、今の山形県の産官学連携有機EL実用化推進センター(名前間違ってたらごめん)は完全に負け。ボコボコに負け。お話にならない。
相手がカール・レオ教授をトップに、専門家の研究者を揃え、企業から人が派遣され、ビシバシ開発を進めていると言うのに、この4月から始まった山形の推進センターではセンター長が有機エレクトロニクスずぶの素人でしかも月に一回しか顔をださない。ゼネラルマネージャーも週に1〜2日出勤というありさま。
ようやく研究部長が常駐で、最近ようやく研究員や技術員が2〜3名採用されたとか。
 
嗚呼…
 
無惨や。
この3月までは管理人が所長を務め、多くのトップクラスの研究員や職人技を有する技術員を有し優秀な企業からの研究員とともに、フラウンフォーファーなんぞ蹴散らして世界のトップを突っ走っていたのに。
 
嗚呼…
   
少なくとも山形大学と共同運営をいう形をとらないと、何の成果も出ませんね。
なんとかしてください、と会議中に山形県庁から参加された商工労働部長の廣瀬さんにお願いした。
廣瀬部長も今回の視察で実感されただろうなあ、
いまのままではダメだって。
 
それにしてもゴメンナサイ、口が悪くて。
 
 
夜。
最後の晩餐。
ザクセン州の企業誘致担当で今回の視察団のツアコン的存在のカリンさんが毎夜のレストランを推薦し予約してくれたんだけど、ドレスデン最後の夜はドイツ料理も飽きたに違いないということでイタリアンへ。
 
 
(写真)立派です。伝統的イタリアン?
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正直、かなり期待値高かったです。 
お昼過ぎからイタリアン用の胃液を分泌してました。
夕方には唾液までパスタ用に変わり、頭の中ではナポリの夜がよみがえってましたね。
 
なのに…
 
メニューにあるのは伝統的ドイツ料理ばかり、唯一イタリアンらしいのはペンネ一皿。
スパゲティなし、ピザなし、生ハムなし、オーソブッコなし、
 
コラ〜!
 
て、みんな心の中で怒った。
でも、(アダチ・チハヤ+キド・ジュンジ)÷2のアダチ・ジュンジさんが選んでくれたイタリアンの赤ワインがとてもおいしくて、ほんの少しだけだけど救われた。
   
 
(写真)ドイツ名物ソーセージ。
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(写真)ドイツ名物サラダ。
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(写真)ドイツ名物トンカツ。
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(写真)ドイツ名物ステーキ。
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(写真)この店唯一のイタリアン。
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それにしても恐るべし、カリンさんとドイツのイタリアン。
 
 
 
 
 
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2010年10月24日 (日)

ノーベル賞講演

 
 
21日木曜日。
午前と午後の一般講演の座長。
途中、基調講演も聞いた。
  
 
(写真)座長の席です。
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まず午前中。
スイスのマイケル・グレイツェル教授。
色素増感太陽電池の生みの親が基礎から将来展望までをご講演。
実用化直前まで来ている色素増感系への期待は大きく、さらに効率が上がり世界中に普及すればこの先生、ノーベル賞間違いなし。
実用化に関しては日本の企業の貢献は大。
  
 
(写真)グレイツェル教授です。
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午後。
イギリスのノボスロフ教授。
ご存知、最近グラフェンでノーベル賞を受賞した。
教授はまだ若そうだけど、時の人で、そんな人の講演が聴けるなんて思わなかった。
やるなあ、プラスチックエレクトロニクス。
 
内容はと言うと、グラフェンはこんなものにも使えますあんなものにも使えますと言ういたって平凡なお話だけど、物質としての可能性は広くて深い。
それにしてもカーボンナノチューブ、残念でした。
 
  
(写真)二次元炭素材料ということで。
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(写真)グラフェンがもたらしたもの。研究者の雇用、映画に使われた、etc。
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(写真)最後はお決まりの謝辞で。
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ユーモアあふれる講演に拍手。
 
 
夜。
視察団と今回のホスト、カール・レオ教授や関係者の方々とドイツ料理。
ブタ、ビール、ブタ、ビール、ブタ、ビール・・・
 
  
(写真)主要人物集合のテーブル。
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それにしても、ドイツ料理そろそろ勘弁していただきたいのですが…
 
 
  
 
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2010年10月23日 (土)

先輩と後輩

 

水曜日の夜は視察団のご一行様とドイツ料理のお店へ。
階段を下りると元は防空壕だったんじゃないかと思わせるような作りの頑丈な作りの地下のお店。
地元ザクセン州の料理と言うことで豚肉やジャガイモがたくさん出て来た。
  
ゲップ。
ドイツ料理、もういいです。
ホント。 
 
 
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で、興味深いのが人間関係で、日本は狭いなあと思わせるヒューマンネットワークを目の当たりにした。
まずはこちら。
  
  
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右がうちの小田教授、左は日本大使館の一等書記官の大土井(おおどい)さん。
なんと小田教授の文科省時代の部下で親しい仲とか。
いやあ、大土井さんが小田教授の為にいろいろと気を使っておられるのを見て、小田教授は見た目は飲んだくれの親父みたいだけど、ほんとはすごい人に違いないと少し見直した。
 
 
で、次はこちら。
 
 
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左がルミオテックの勝目さん、右がうちの中山准教授。
ご両人とも大阪大学の横山研究室のご出身。
どちらが先輩でどちらが後輩かは見た目ですぐにわかるけど、こちらも先輩が後輩に命令しているのを見るとなかなかおもしろい。
 
 
世の中狭いなあ。
    
 
 
 
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2010年10月22日 (金)

視察団

 
 
きょう水曜日から日本から来た視察団と合流。
 
これは山形大学が主催してJST「地域卓越者戦略的結集プログラム」の一環として行った。
団長は大場工学部長、副団長は山形県商工労働部長の廣瀬さん。
視察団メンバーとしては山形大学関係者が他に7名と、米沢市からは企画調整部長の山口さん。
それにJSTや企業から12名と総勢で28名の大視察団なのだ。
 
ドレスデン工科大学の基礎研究を中心に実用化研究のフラウンホファー研究所、そしてそれらを取り巻く研究開発環境やベンチャー企業の状況を調査する為にやってきた。
  
今朝。
まずドレスデン工科大学の会議室にて大学関係者とドレスデン市、ザクセン州の担当らとの情報交換。
 
 
(写真)視察団の面々。Messe Dresdenにて。
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(写真)会議風景
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(写真)高橋副工学部長、ドレスデン工科大、ドレスデン市、ザクセン州の担当者ら。
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ドレスデン工科大学の産学連携に関する取り組み状況、地方自治体の準備するインセンティブなどなど、いろいろと情報をいただいた。
 
質疑応答で印象的だったのが、高橋副工学部長が「卓越教授を招聘するのに、教授の給料は交渉可能ですか?上限はありますか?」と聞いたら、一言「No limit」。
いやあ、こうじゃないといい教員は集まらないからね。
日本の共産主義的横並び給与体系じゃあ、結局は旧帝大に優秀な教員は流れて行って地方大にはなにものこらないんだから。
 
まあ、この管理人も卓越研究者なんて呼ばれてるけど、今は横並びの給料しかもらってなくて、いつ他大学に引き抜かれてもおかしくない。
ドレスデン工科大学が招聘してくれたら条件次第では移籍するかもよ。ドイツの有機エレクトロニクスに関する支援は桁違いだしね。
 
 
ぜひともうちの学長や担当理事にドレスデンに来てもらいたかったなあ、なんて考えながら午後一番で基調講演。
ササベ助教に笑いを三回はとるからサクラとして大声で笑えよ、と言ったのにフジヒラ先生の笑い声が目立った40分だった。
 
 
(写真)こういう場所で講演します。
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2010年10月21日 (木)

プラスチックエレクトロニクス

 
 
ということでドレスデンでの「プラスチックエレクトロニクス」会議に出席の管理人、初日の火曜日は朝から晩まで講演を聞いた。
中でもサムスンモバイルディスプレイの元常務のH.K.Chungさんの講演は元気がよくて威勢が良くて自信満々有機ELディスプレイ行け行けの内容には勇気づけられたとともに日本のディスプレイメーカーに欠けているのはこれだなあ、とうらやましくも思った。
元気出してくださいね、日本のディスプレイメーカーの皆さん。
  
展示会ではドレスデンに関係する企業やベンチャーの製品や研究開発の成果物が並んでいて、いやあなかなかやるなあと感心した。
  
  
(写真)ザクセン州のブースです。ドイツ版の有機EL山形でしょうか。
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(写真)ロールtoロールで有機トランジスタ回路を製造する装置です。すごいです。
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(写真)低分子タンデム型有機太陽電池効率8%。すごいです。
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(写真)リンゴ電池で光る有機EL。スゴイです、この発想が。
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(写真)LEDON社の有機EL照明器具。パネルはオスラム製。
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夜は観光で来られている福岡市の某ミヤケさんと九州大の某アダチ室長さんらと一緒に昨日と同じスペイン料理屋へ。
ここ安いし日本人の口に合うんだもんなあ。
 
 
(写真)イベリコ豚の生ハムは口の中でとろけた。 
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(写真)おかしな関係のササベと福岡市職員。
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話題は有機エレクトロニクスで地方活性化なんて高尚な内容じゃなくて、某教授の話で盛り上がり、奥さんとのなれ初めとか聞いて笑った、いやあ、ここで書きたいけど書けないんだよなあ。
  
 
サングリアは甘くてジュースみたいでとても飲みやすいんだけど、あしたは大事な基調講演なので心持ち控えた。 
   
  
 
 
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2010年10月20日 (水)

どこでしょう、その3

  
 
はい、昨日の正解は、
フランクフルトからドレスデンへ、
でした。
 
空港からはタクシーで旧市街のホテルまで約20分。
ドイツのタクシーはベンツがほとんどなんだけど、超珍しくなんとプリウス。
いやあ、トヨタのプリウスはドイツ人も認めるいい車なのね、と再認識。
 
 
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夕刻からは日本の化学企業のドイツ駐在さんといっしょに「スペイン料理」店へ。
ここはひと月ほど前に同僚のグルメ日本人のスズキさんと探し当てたとか。
なかなかドイツでは日本人の口に合う料理が少ないので苦労するんだけど、ここはおすすめと言うことで出かけた。
  
 
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まずはよく冷えたドイツビールで乾杯して、サングリアをグビグビいただきながら種々のタパスをいただいたらドイツにいることを忘れてしまったね。
なるほどなるほど、うまいうまい。
ここ、正解です。
また来ます。
 
 
昨日とは違って専門の話はほんの少しで、その他99%はヘビを食べる話とか各国のグルメ談義に花が咲き(?)、究極には中国では猿の脳味噌が高級料理なんですよ、とか気持ちの悪い話にまで発展してしまった。
そんな猿の話になったら、同じ会社に勤めるちょっと猿に似た共通の知人のことが話題になって、新入社員の時に車を盗まれて「mini」を買ったとか、時々バナナを食べているとか、けど本当は焼き肉が大好物だとか、いままで知らなかった裏話を聞いた。
 
おもしろいなあ、この会社の人達は。
 
 
 
 
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2010年10月19日 (火)

どこでしょう、その2

 
 
昨日のクイズは簡単すぎました。
答え:成田からフランクフルトまで
 
成田はいいとして、ルフトハンザでエアバスA380が就航している路線と言えば、フランクフルト。
しかも写真にはいつもの「Company Meeting」の目印が写ってます。
 
で、到着したのが現地時間の日曜日午後二時過ぎ。
このmeeting pointで出迎えのタクシーの運ちゃんを見つけて、一路、アウトバーンをぶっ飛ばしてホテルへ。
40分ほどか。
 
予定どおりの時間にホテルにチェックインしてしばしの休憩。
夕刻、お迎えが来たので、車で30分ほどの由緒ただしいミシュランの星付きレストランへ。
  
 
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ここでは某化学会社の取締役の方や担当者らと会食。
スタンフォード大のBao教授もちょうどこの会社を訪問されていて担当の方々といっしょに参加された。
有機半導体の現状や将来についてまじめな意見交換。
某化学会社と言っても世界一大きな会社だから、ここの取り組みはこの分野にとっては極めて影響が大きい。 
  
4時間かけてドイツ料理と言うよりもコンチネンタル料理と言うのか、ドイツ料理っぽくないお肉なんかをいただきながら白ワインとか赤ワインとかをチビリチビリやっていたら時々脳が活動を停止した。
同席した助教のササベにいたっては座ったままいびきをかいたので、上司の教授としてはちょっと恥ずかしくなった。
  
Bao教授はBell Labで博士研究員をしておられる頃から知ってるんだけど、うちのテニュアトラック助教のLiuさんのこととか、以前JSRからBao研に出向していた山形大出身のミヤキ君のこととかを話したら、いろいろと間接的に関係ありますね、と驚かれた。
    
世界は狭いのだ。
 
 
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そんなことで、ゆったりとしたディナーが終わり、ホテルまで送ってもらってベッドに横たわったら30秒たたないうちにノンレム睡眠にはいった。
 
いやあ、長い一日だったなあ。
 
 
で、明けて月曜日。
 
朝からこの化学会社にうかがって、共同研究の打ち合わせ。
青色リン光材料や素子に関しては、この会社と山大の最強タッグが世界一を突っ走ってると思う。
いつか、成果を公開するからお楽しみに。
 
昼食は、会社近くにあるこの会社の接待用レストラン。
立派です。
 
ドイツ産のロゼをいただきながら、くだけた話をしているときに、新任のグループリーダーから「城戸先生はメルクと共同研究しているのですか?」と聞かれた。
というのも、ドイツのメルク社のホームページにデカデカと登場してメルク社のこと褒め讃えてるんだから、同じドイツの化学会社として気になるんだろうなあ。
 
そこで、一言。
「関係ございません。かつては共同研究してましたけど、今は何の関係もないんですよ。」「もし御社にもwebサイトがあれば、喜んで出演しますから。」と付け加えた。
 
昼食後、ベンツのタクシーで再びフランクフルト空港へ。
そこから約1時間ほどのフライト。
ここに到着です。
 
  
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さて、どこでしょうか。
 
旅はつづきます。
 
 
 
 
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2010年10月18日 (月)

どこでしょう?

 
 
日曜日の午前中のこと。
国内のどこかの空港から、こんなデカイ飛行機に乗って11時間も飛びました。
この飛行機、うすらデカイんですけどシートがでかい訳じゃなくて、乗り心地がいいわけじゃない。
ちょっと期待はずれ。
  
 
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到着した空港にはこんな展示が。
  
 
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さて、どこからどこまで飛んだでしょう?
いやあ、簡単簡単。
 
 
旅はつづきます。
 
 
 
 
 
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2010年10月17日 (日)

天狗寄席

 
 
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何年か前にうちの娘がお世話になった米沢の名門「ひばりが丘幼稚園」のPTAの集会でとてもおもしろい落語を披露したお父さんがいて、そんなアマチュア落語家の集まりが年に一回寄席を開くと言うことをその時に聞いた。
 
それで、その次の年だったか、たまたま地元のケーブルテレビにチャンネルがあったら、落語をやっていてそれがその「天狗寄席」だった。
5〜6人の落語家さんが出演してたんだけど、いやあそれがアマチュアなのに面白いのなんの、ぜひともいつかライブで聞きたいなあと思っていたら、今回、お知らせをいただきました。
 
なんでもあの面白かったお父さん「立花亭小道」さんが、先日開かれた「第1回仙台あまちゅあ落語こんてすと」で優勝されたとか。
天狗寄席のレベルの高さがわかろうと言うもの。
 
行きます、行きます、絶対に。
ぜひ、米沢在住の読者の皆さんも足をお運びください。
 
 
日時:平成22年10月30日(土)
  開場 18時30分
  開演 19時
会場:置賜総合文化センター 
  1Fホール
木戸銭:無料

 
 
  
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2010年10月16日 (土)

化学

 
 
きのうは高分子学会の有機EL研究会で東京に出張してたんだけど、その会場で佐賀大学の江良准教授に声を掛けられた。
「ブログ見ましたよ。地方大学やばいですよね。」
 
それに答えて管理人。
「いやあ、お恥ずかしい。バカ話ばかりで。でも地方大学ホントにつぶれますよね、このままじゃあ。それに佐賀大の場合、佐賀県自体が目立たないですもんねえ。」なんてバカなことを言った。
すまない、佐賀県民。 
 
こんな感じで声を掛けられることが多いんだけど、このバカブログの読者の中には「化学」という雑誌で「科学者研究者のブログ」として紹介されたのでアクセスされた方も多いと思う。
  
 
そんな「化学」で来年の1月から6回の連載で「研究者ノート」というエッセイを担当することになった。
しかも九州大の安達千波矢教授とともに。
しかも安達教授の提案で毎回同じテーマで二人がエッセイを書く、ということになった。
  
とても若い人のためになるようなことは書けないし、お金を払って購入いただく雑誌の1ページをバカ話で埋める訳にもいかないし、開高健のようなユーモアにあふれる文章を綴れる訳でもなし。
いやあ、どういうことになるやら。 
  
とりあえず、みなさん、「化学」を購読してください。
 
 
 
 
  
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2010年10月15日 (金)

ホッキリさん

 
 
いやあここのところ夜は会食続きで、飲んだくれていて、帰宅しても眠たくてバタンキューの日々が続いていてこのバカブログが更新できなくてすまぬすまぬ。
このとおり元気にしてるのでご心配なきよう。
 
で、こないだも「旬菜こんどう」で冷たいビールを飲んでいたら大広間にホッキリさんが来られてるとの噂とともに本人が現れた。
 
はい、この人。
  
  
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本名を「堀切川一男」と言います。
東北大学の教授です。
以前、山形大学工学部の名物助教授でした。
 
専門は機械工学、摩擦のエキスパートです。
でも山大では教授との摩擦で東北大に転出しました。
 
山大におられた頃は長野オリンピックのボブスレーのランナーを設計したり、滑らない靴底を地元企業と開発したり、骨董品を集めたり、とにかく名物でした。
 
聞くと、いまでも「仙台づけ丼」とかいうわけのわからない食べ物を開発して仙台名物にしようとしているとかで、研究以外でもご活躍中らしい。
  
あいかわらずお元気だなあ。
 
 
 
 
  
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2010年10月 8日 (金)

このままではLEDも有機ELも負ける

 
 
発売中の日経ビジネス10月11日号。
最初の記事はこれ、
中村修二氏の「このままではLEDも負ける」。
  
  
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いやあ、経営者がサラリーマンだからリスクがとれず大規模な投資ができない、なんてズバリ核心を突かれてる。
いつもきびしいことおっしゃるなあ中村大兄。
 
 
で、最後のページはこれ。
城戸淳二氏の「大胆なばらまき恐れず、連合艦隊で反転攻勢」。
  
 
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いやあ、大胆なことをおっしゃる、ってオレのことか。
しかし珍しく厳しい表情してるで。
詳細は買って読んでくださいね。
 
 
ほんと、このままでは間違いなく技術立国日本は沈没なんですよ、読者の皆さん。
しかも近いですよ。
このままだと10年以内でしょう。
もって15年か。
  
 
そうしないためには、
まず政治家の先生方が気づき、適切な手を打つこと。
各省庁、地方自治体の役人さん達が、真剣に、現場の人達と議論して今何をなすべきか、考え、行動すること。
 
もちろん、企業の経営者には大胆かつ繊細な投資をお願いしたい。
 
 
沈没するのは改革できない学長のいる地方大学だけにしていただきたいものである。
  
  
  
  
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2010年10月 7日 (木)

有機ELに関する質問

 
 
こんな質問をいただきました。
きっと多くの読者も同じような疑問をお持ちかと思い、ここで返事を差し上げます。
 
 
タカハシさんからの質問およぶコメント:
 
1 東芝OLED
 TMDがOLED量産計画を撤回するとの新聞記事を先日拝見しました。石川の工場には一度伺ったことがあり、工場の方の士気も高かったように思います。有機EL討論会の一会員としては残念な限りです。
 
2 サムスンと某企業
 一方、湯井では5.5世代の新工場を立ち上げるとのこと。
国内の装置メーカーは多忙を極めているようです。東芝の量産撤回等国内メーカーの動きを見ていると、なにか複雑な気分を覚えます。
  
3 CEATEC
 9日(土)、CEATECに行って、三菱電機の「オーロラビジョンOLED」を見てきます。もし、先生がCEATECをご覧になっているのであれば、見所を御教示いただければ幸いです。
 
・・・・・
 
1に関して:
 東芝はかつて低温ポリシリコンTFTの技術ではダントツの世界一の技術を有しておりました。これが現在有機ELの基板に使われてる訳で、当時、東芝が本気で取り組めば、いまのサムスンのポジションにいたことでしょう。
 しかも当時の生産子会社のTMD(東芝松下ディスプレイ、現東芝モバイルディスプレイ)は、管理人が総括責任者を務めたNEDOプロジェクトに途中から参加し、プロジェクト終了後には有機ELディスプレイを実用化することを経済産業省に誓っておりました。
 国民の税金を使って技術開発し、量産できる実力を持ちながらそれを腐らせてしまった経営者の罪は重いと思います。
  
2に関して:
 日本の装置メーカーや部材メーカーは完全に韓国企業の下請けになりました。装置も日本製、材料も日本製、研究者技術者は日本人、これがサムスンの実態ですが、なぜ日本のパネルメーカーが有機ELディスプレイを量産しないかは、完全に、200%、疑いなく経営者の責任です。
 
3に関して:
 Made in Japanの技術ここにあり、です。有機ELディスプレイを世界で初めて量産した東北パイオニアのパネルと三菱電機のオーロラビジョンに使われている駆動技術を合体させた純国産のパネルです。
ディスプレイメーカーとしてのプライドを捨てていない両者ならではの芸術作品ですね。
世界を席巻して欲しいと思います。
 
 
実はきょうCEATECに行ってきました。
その報告はあした。
 
 
 
 
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2010年10月 6日 (水)

祝ノーベル化学賞!

 
 
(写真)今夕の「旬菜こんどう」にて
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鈴木先生、根岸先生、おめでとうございます!
うちの研究室ではスズキカップリング反応、活用させていただいております。
たぶん、先生の触媒がなければ有機EL、有機半導体材料の開発スピードは今の1/10になったでしょう。
有機ELの研究者として感謝感謝です。
 
一方、カーボンナノチューブ、残念です。
個人的にグラフェッンは時期尚早だと思います。
実用化もされてなくて、単なる期待値でのノーベル賞と言う気がします。
それに対してカーボンナノチューブはすでに応用され社会に貢献しています。
でも、すっ飛ばされました。
  
で、なにが違いかと素人なりに判断すると、カーボンナノチューブはフラーレンと同時期に発見され、いわゆる三次元カーボン材料としてひとくくりにされた可能性があります。
グラフェンは平面の二次元材料として、炭素材料として新規とみなされたのでしょう。
それにしても、ちょっと早かったかなあ、と思う。
 
 
話は変って、きょうは午後からある企業と共同研究の打ち合わせ。
有機太陽電池の開発なんだけど、きょうは素晴らしい成果が発表された。
担当曰く、
 
来年度は効率15%を目指します。
 
それを聞いて管理人、

そうですね、今の速度で開発が進むと夢ではないですね。
そうなると明らかに御社の株価が上がりますけど、今から株を買っといた方がいいですか?
と聞いたら、
インサイダー情報になるかもしれないんで、やめといた方がいいです、と。
 
わかりました。
 
う〜ん、この会社、ブレークしそうな気がする。
城戸研究室は有機ELだけじゃないと言うこと、もうすぐ発表しますから。
 
 
で、そんな話をしていたら「こんどう」にある放送局から電話。
城戸先生はいますか?
はいはい、城戸ですけど何か?
はい、鈴木先生、根岸先生の業績に対してコメントいただけますか?
はいはい、もちろん。でも明日は東京出張です。
 
ということで、テレビ出演なくなりました。
 
それを聞いてたこんどう親方、
 
へ〜、城戸先生ってそんな立場の人なんですか。
 
いやまあ、5時以降は単なる酔っぱらいなんだけど、専門分野ではそれなりに認められてるんですからね、と申し上げた。
 
 
デザートは、これ。
アクセルのハセガワさん差し入れの岡山のブドウ。
 
 
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見てビビった。
食べて感動した。
 
これは、芸術作品です。
岡山のお客さんですらお土産に持って来ていただいたことありません。
ハセガワさん、ありがとう。
 
 
非日常的な「旬菜こんどう」だった。
 
 
  
 
   
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2010年10月 5日 (火)

世界最大155インチの有機EL発売へ!

 
 
しょうしょう古いニュースですが、
三菱電機のホームページより:
 
 
2010年9月13日
世界初の有機EL方式大型映像装置
「オーロラビジョン OLED」発売のお知らせ
 
三菱電機株式会社は、屋内大型映像表示装置の新製品として、世界で初めて※1有機EL※2を発光素子に用いた「オーロラビジョン OLED※3」を9月21日に発売します。
  
  
新製品の特長
 
1. 薄型スクリーンで設置が容易
・ スクリーンを構成する標準モジュールは奥行き100mmを切る99mmの薄型
・ 縦横384mm、約8kgのモジュール組立方式により、さまざまなスクリーンサイズを構成可能
・ 設置が容易で、スペースが狭い通路やコンコースへの後付にも対応可能
 
2. 目地レス・スケーラブルで、超横長などの特殊形状も構成可能
・ モジュール間に目地がなく、自然な表示
・ モジュールを組み合わせ、いろいろな大きさや形をフレキシブルに構成可能(スケーラブル)
・ 縦長や超横長などの特殊形状や、曲面や角度のついた壁面にも対応可能
 
3. 広視野角、高輝度、高コントラストで高画質
・ 面発光する有機ELにより、上下左右±80度以上の広視野角
・ 明るい場所でも見やすい、1,200cd/m2の高輝度と高コントラスト(当社LED比 約2倍)
・ 新開発の制御技術で駆動し、高精細な画像を表示
 
 
詳しいスペックはこちら:
http://www.mitsubishielectric.co.jp/news-data/2010/pdf/0913.pdf
 
 
実物見たい人は現在開催中のCEATECへどうぞ。
 
 
 
  
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2010年10月 4日 (月)

3年生の配属

 
 
何を隠そう、うちの学科では3年の後期で研究室配属になる。
で、きょうはその新人14人の歓迎会が開かれた。
城戸・中山・夫・笹部研究室がさらに大所帯になって、スタッフ入れて60人を越えたかもしれない。
 
うう〜ん。
 
 
3年生、みんな元気でやる気があって、しかも元野球部が3人もいて野球チームとしても戦力アップ。
今週の工学部杯、期待できるなあ。
  
 
(写真)すごく大きい研究室になりました。
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(写真)3年生です。
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で、中山研に配属になった4人を捕まえて聞いてみた。
中山先生、ほんとは何才か知ってるか?
  
タナカ君(仮名)「49才」
ワタナベ君(仮名)「40代後半」
タカハシ君(仮名)「還暦」
オオハシさん(仮名)「55才」
 
ということで、平均をとって中山先生は55才と言うことに決定しました。
みんな敬うように。
 
 
(写真)そんな中山研の3年4人です。 
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さらに、先週末から城戸研に約2ヶ月滞在する予定でやってきたAnkit Kumarさんも参加。
彼はUCLAのYang Yang教授の秘蔵っ子で有機太陽遠地のエキスパート。
2ヶ月で論文3報書いてね、といきなりプレッシャーを与えた。
 
 
(写真)右、Ankitさん、左、プーさん2号。  
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いやあ、にぎやかだなあ。
 
 
  
 
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2010年10月 1日 (金)

有機ELデザインコンペ

 
 
木、金と出張。
まずは東京へ。
木曜はまず電球工業会や照明器具工業会にうかがって有機EL照明標準化作業についての説明を行い貴重な数々のコメントをいただいた。
午後から有機ELデザインコンペの説明会を兼ねた山形大主催のセミナー。
短期間の告知だったけど多くの方々にお集まりいただき感謝感謝。
なかでも学部生のワタナベ・ユウイチロウ君のお父さんが見えられて熱心に聴講されていたのにはうれしくなった。
 
で、金曜日。
木曜は東京泊で、大阪に向かった。
千里中央のライフサイエンスセンターでセミナーをおこなったんだけれども、ここにも多くの人達が。
なかでも第2回の最優秀賞を受賞されたソノダさんも見えられていて、今回も応募いただけるとのこと。
有り難い有り難い。
多くの応募作品をお待ちしております。
  
終わり次第、新大阪、東京、米沢、と新幹線を乗り継ぎ、約6時間の電車の旅。
さすがに飽きるなあ。
  
 
  
 
 
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