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2009年12月 1日 (火)

号外!

 
 
きょうはホントは「ボストンのシーフード」の巻だったんだけど、ちょっとうれしいことがあったんでご報告。
 
何を隠そう、今回の出張は修士の学生2人を伴って「Materials Research Society」の「Fall Meeting」に参加するのが本来の目的で、決して「ボストン食い放題の旅」ではないのだ。
きょう、月曜日は8時半という早朝から「有機半導体デバイス」のシンポジウムが始まり、管理人はトップバッターで有機EL照明の招待講演を行った。
とりあえず宿題を終えたような気持ち。
 
昼食にシカゴパンピッツアを食べようと小雨の降る中、会場近くの「UNO」まで歩いたら、窯を入れ替えたのできょうはピザはできませんと、スッとぼけたことを小太りのウェイトレスが言った。
ソバの出せないソバ屋みたいなもんやぞ。 
と、すでにピザ用の胃液を分泌し始めていたのでかなりむかついたけど、雨の中移動するのも嫌だし、とりあえずはピザ以外のものを注文した。 
 
 
昼食後、午後8時からのポスターセッションのために学生とポスターを貼りに会場へ。
宮崎、高松両名とも諸先輩の指導のたまものなのか、きれいなポスターを作っていた。
 
 
(写真)向かって左が宮崎、右が高松 
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その後、午後のセッションを眠い目をこすりながら、椅子から転げ落ちそうになりながら、半分ほど聞いたけど途中退席して、ホテルの部屋でしばしの休養。
 
午後6時にフロリダ大のソー教授と待ち合わせて、夕食へ。
この内容は、次回ね。
 
カリフォルニア産の白ワインをいただきながら、ひょっとしたらベストポスター賞にノミネートされてるかもよ、とか冷やかすと学生たちはちょっと本気にしてちょっと緊張した。 
うちはこれまで2〜3度ノミネートはされてるんだからね。
  
MRSの会議というのはシンポジウムの集まりで、今回もAからYYまで、53のシンポジウムが開催され、ポスターセッションの会場も体育館並の広さで、一度に何百というポスターが展示される。
ノミネートはまず各シンポジウムのオーガナイザーが自分の担当シンポジウムから3つ推薦し、それらの中から3つのベストポスター賞を会議全体のオーガナイザーが決めるのだ。
だから、何百分の3の確率ね。
まあ実際には確率じゃなくてインパクトなんだけど。
 
  
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で、赤ら顔でお腹いっぱいでポスター会場にはいった管理人たち。
とりあえずは学生ポスターの前に急いだ。
 
そしたらそしたら、ななななななんと。
 
リボンがあるじゃないですか。
宮崎の発表がノミネートされてたんですよ、みなさん。
 
 
(写真)ほらね 
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(写真)拡大図
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有り難うございますシンポジウムオーガナイザー様。
と有り難がりながら、宮崎に「これで聞きに来る人が増えるど。」と脅して、他のポスターを見に行った。
 
30分ほどすると、いまからベストポスター賞を発表すると館内アナウンスが流れた。
まあ、関係ないかと思いつつ、けど、ちょっとスケベオヤジのように期待しながら聞いていると2番目に「S-13 ミヤザキ、ヤマガタユニバーシティ…」と耳に入った。
 
やったー、えらいこっちゃと、にやけながら宮崎のポスター前に小走りで戻ったら、外国人と話をしていたんだけど、「おめでとう」と言って握手したら信じられないような顔をしていた。
その後、ひっきりなしに人が来て、宮崎が一生懸命ヘタな英語で対応しているのを見ていると、自分が賞をいただく時よりもうれしく感じ、なんて言うか誇らしくも思った。
 
でかした、宮崎!
 
これで彼も博士後期課程に進学することを決意するだろう。
 
 
(写真)学会のオーガナイザーが来てシャンペンで祝福。これ伝統です。
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(写真)勲章のようなでかいリボンもつけてくれました。
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(写真)他の受賞者は「ハーバード大」と「UCバークレー」。そこに並ぶ山形大。なかなかやるじゃないか。
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さい先良かった海外出張、学生の夢が叶ってほんとに思い出深いものとなった。
研究室で宮崎を指導してくれた先輩、スタッフ、テーマを切り開いてくれた卒業生。
 
どうもありがとう。
 
そして、NEDO省エネルギー技術開発部様など研究活動をご支援いただいた皆様には心から感謝申し上げます。
 
有り難うございました。
これからもご支援よろしくお願いいたします。
 
研究室一同、がんばりまっす。 
 
 
 
 
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