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2009年12月28日 (月)

さよなら、山形 〜その5〜

 
  
人騒がせな事業仕分けも現場からの猛反発で見直し。
特にノーベル賞受賞者の先生方のアピールはマスコミにも受けて、早々とスパコン事業は復活した。
結局は事業仕分け自身が、おおざっぱでかつ現場を知らずに行ったもんだからこうなったんだと思う。
  
だとすると山形県、
 
有機エレクトロニクス研究所を廃止し、有機エレクトロニクスバレー構想の予算を大幅に縮減したのはどうなのだということになる。
 
国にとってのノーベル賞受賞者は、県にとっては山形県科学技術賞受賞者。
だとすると、今年の受賞者である管理人の発言をもっと真摯に県庁には受け取って欲しいと思う。
 
それと、県民の声。
  
ブログ読者の方々が県庁に対してメールやら電話やらで抗議してくれている。
たとえば、先週いただいたこのメール。
一県民の方が、山形の将来を心配してくれて、県庁に電話してくれたのだ。
 
担当者の名前を仮名にしてここにご紹介。
 
・・・・・・
 
工業振興課の藤本課長(仮名)に電話しました。
以下のことを藤本課長に質問しました。
 
山形大の基礎研究と米沢の研究所の実用化研究の連携があってこそ成し得る有機エレクトロニクスバレー構想であります。
城戸教授をはじめ関係者が現行案では成功しないと言っているにも関わらず、何故、県はエレ研をつぶす方向で進めようとしているのか?
エレ研をつぶし三菱重工のルミオテックに重点を移すという経緯が極めて不自然ではないか?
 
藤本課長「有機ELは城戸さんが一人でやっている訳ではない。城戸さん以外の関係者の意見を聞いて決めた。」
 
私「はぁ?一番の権威であり中心の城戸教授がうまくいかないと言っているんですよ。何故その他の関係者の意見を重視するのですか?」
 
こんなやりとりが続きました。
私が藤本課長と直接話しして思ったことは、どうも藤本課長は認識不足ではなくて、有機ELの重要性を知っていて、あえて現行案でやっていこうとしていると感じました。
藤本課長も馬鹿ではないので照明ー太陽電池ートランジスタの可能性も知ってると思います。
工業振興課と三菱重工のただならぬ関係を感じました。
何故、工業振興課が三菱重工のルミオテックに重点を移すのかその経緯を県議会などで質問してもらうということはどうでしょうか?
藤原課長に正攻法でいくら要望しても無駄だと思われます。
 
城戸教授のご意見をお聞かせ下さい。 
  
・・・・・・
  
城戸の返事:
まず最初に「城戸さん以外の関係者」ってどこのだれだか聞いてみたい。
関係者は城戸案に賛成なんですけど…。
それに藤本課長が有機ELの重要性をご存じであれば、有機エレ研廃止なんてありえません。
有機太陽電池産業や有機トランジスタ産業の集積の夢も消えてしまうのです。
それと、工業振興課と三菱重工がただならぬ関係であれば、それは犯罪です。
だから、それはないと信じます。
県議会ですけど、質問しても来年度以降も有機ELを積極的に支援する、という回答で終わりです。
意味はありません。
だから、国の事業仕分けのように県レベルでも科学技術賞受賞者が叫び、それをマスコミが積極的に取り上げ、世論として県庁に聞いてもらうしかないのです。
ただし、今のところ積極的に取り上げてくれるのは日経新聞だけですけど…。    
でもまあ、山形県庁や山形県民にその気がなければ、ここを有機エレクトロニクスバレーにするなんて忘れればいいことです。 
沈没するのを待てばいいのです。
 
それにしても気の晴れないまま新年を迎えることになりそうだなあ。 
 
 
 
参考まで: 
山形県庁 〒990-8570 山形市松波二丁目8-1 
電話:023-630-2211(代表)
担当部署:商工労働観光部工業振興課
総務部秘書広報課広報室 電子メール:t57W16uF@pref.yamagata.jp  
   
 
 
 
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