学部長選挙
朝の8時から来客があるくらいの多忙な日。
なのに午後から教授会に出席した。
たまに、というか、年に一回でるかでないかの教授会、3年ぶりとか4年ぶりに見かけた先生方も多かった。
で、ちょうど腰掛けた左後ろに子分の若手が7〜8名寄り集まって座ってたんで、振り向きながら鋭い目つきでにらみをきかし、「わかってるな」とドスをきかせた。
というのも、きょうは工学部長選挙なのだ。
知事選でも市会議員の選挙でも、組織の構成委員としてその意志を示すのは義務で、支持すべき候補者がいなければ白票を投じよ、というのが管理人の考え方。
だから、きょうも教授会に出たのだ。
で、結果はわずかな差で現学部長の再選。
まあ、管理人個人が誰に投票したか、ここで言及するのは避けるけど、もし、自分が学部長になりたければ手はあったと思う。
たとえば、「天地人」の中での秀吉。
敵の参謀を引き抜く。
で、その有能な手下も付いてくる。
戦をせずに敵に勝つ。
だから、選挙でも明らかに相手陣営の、しかもキーパーソンを味方につけるのだ。
なぜなら、どちらの陣営も相手方が学部長になれば、いまのポジションにいられない、あるいは今まで得ていた役得がなくなる、という心配があるわけで、それを取り除くことが最大の攻撃なのである。
すなわち、相手方のキーパーソンに、現状は間違いなく絶対に維持するし、それ以上の見返りを約束します、と、とにかく相手方重要人物数名を見方に引き入れることであると思う。
結局はすべてを自分の思い通りにしようとするのではなく、ある部分で妥協も必要なのである。
そう考えるだけで、20票は動く。
相手から奪うのだから、40票の差がつく。
そこが、大学教授というもの、政治家になりきれなくて、中途半端なんだなあときょうは実感した。
でも、政治家になりきれないところが大学人の良さでもあるんだなあと思う。
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