Solvay-COPE Conference
昨日のつづき。
夜の12時過ぎにホテルにチェックインしてシャワーを浴びたり、メールをチェックしたりウダウダしていると2時頃になったので、寝ようかと思ったら逆に時差であまり眠たくなくて、ベッドの中で小説を読んだりしたけど結局は熟睡しないままに朝6時になった。
だから、一日中、アクビがでた。
シャワーを浴びて顔を洗ったりヒゲを剃ったりしてから服をきて朝食を食べて迎えのリムジンで7名ほどの他の会議参加者と会場に向かった。
今回は、Georgia Institute of Technology(ジョージアテック)のCenter for Organic Photonics and Electronics(COPE)が主催するSolvay-COPE Conferenceでキーノートスピーチを頼まれている。
午前のセッションはロチェスター大学のChing W. Tang教授のキーノートで始まった。古巣のコダックでの有機ELの話が中心で、その歴史的な背景から最前線までをディスプレイ中心に。
昼食後の午後のセッションは、管理人のキーノートから。
有機EL照明の歴史から最先端を山形の研究成果を中心にお話した。
写真がたくさんあるので、初めて聞く聴衆も興味津々で聞いてくれて、14cm角の白色パネルを光らせたら会場で、オオ〜、って声があがった。
これやから、やめられへん。
この会議はその名が示すように、Solvay社がスポンサーだ。
この会社は、鉱業で始まり、その後、プラスチックや化学工業に進出した会社で、製薬事業も行う大手の化学会社で、最近では有機半導体の研究開発に力を入れている。
たぶん、ジョージアテックとも提携し、結構な額の研究費も支援しているに違いない。
それに引き換え、日本の化学メーカーは、国内の大学と密接に提携して研究を支援したり、学生の教育をサポートしたりする風習やボランティア精神がなくて、○○化学主催の国際会議とか、××興産主催のシンポジウムなんて聞いた事がない。
○○化学-山形大学主催の有機デバイスシンポジウムなんて開催できれば最高なんだけど、
どこかの化学会社さん、
何百億円も企業買収に使わずに国内大学の研究環境の充実や学生教育のためにその100分の一でも使っていただけたらなあと思う。
それが、将来の日本の化学工業へ必ずお返しできることになると思うんだけど…。
アメリカという国は、金持ちは個人も企業も気前がよくてボランティア精神に富んでいて、それがこの国を活性化しているんだと強く感じた。
つづく
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