寿命が短いって言うなよ
きょからロサンゼルスに出張なので、朝から慌ただしく準備してたんだけど、オフィスに書類を取りに行ったら電話がかかったきた。
知らない企業の会長さんで、今朝の日経新聞に出ていた長寿命有機ELについて話を聞きたいので来室したいとのことだった。
そうか、今日だったのかと思いだし、米沢駅で日経新聞を買うとうちの研究室の成果が「有機EL寿命蛍光灯の30倍」という見出しで大きく報道されていた。
これは、先日、日経の記者さんが研究室に来られた時にお話しした内容で、3月のサンフランシスコでのMRS学会で発表した成果だ。
有機ELは寿命が短いなどと、液晶屋から言いがかりを付けられてたけど、実際には十分過ぎるほど長寿命で、大型テレビにも十分使える。
さらに、
今回発表した素子は、どこにでもある材料を使いながら素子の構造を工夫することにより、大幅に長寿命化することに成功した。
具体的には、複数ある有機層の界面を濃度勾配を付けながら混合する「傾斜構造素子」と呼ばれるもので、従来とは異なる「インライン方式」の蒸着機を開発することで作製可能となった。
しかも、
学生が「適当」に作った初期段階で30万時間の寿命を越えてるので、「最適化」したり、より耐久性に優れた材料を使うことにより「100万時間」はもつだろう。
100万時間と言えば、100年以上やで。
生きてるか?
技術者のカンとしては、実際にこのウルトラ長寿命素子の開発には2年とかからないと思う。
ちなみに、
装置メーカーは、埼玉県の「サイエンステクノロジー」だけど、昨年倒産したので、同じ装置は手に入らない。
この技術にご興味ある会社の方は城戸までご連絡を。
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