西出先生のお祝い
きょうも、あいかわらずの旅の人となり、東京から横浜方面へとうろついていた。
朝早く起きて、米沢7時3分発の「つばさ」で学生の元山といっしょに東京ビッグサイトで開催されてる「環境・エネルギー材料研究展」にでかけた。
これは、物質・材料研究機構が主催している催しで、プログラムによると昨日は終日講演会で、最初に小池百合子元環境大臣が基調講演を行ったようだ。外国からも数名の環境エキスパートを招待していた。
きょうは、ポスター展示で、大学や研究機構の88もの発表がずらりと並んだ。
しかし、ほとんどが無機材料の研究に関するもので、有機デバイス系は、うちと隣で発表されてた千葉大の工藤教授のグループ、それとあと一つ、二つ、だけだった。
残念ながら、あまり得るものはなかった。
元山と寿司を一緒に食べてから、一人横浜に移動して、早稲田大学の西出宏之教授の「高分子学会会長任期満了祝賀会」に出席した。
西出先生は、何を隠そう管理人の恩師で公私共にお世話になりっぱなしなのだ。
2年間、会長職を務められ、会長を学会員が投票で決める公選にしたことなど学会を改革された功績はとてもとても大きいと思う。
これまでは、自民党政治のように料亭で次期会長が決まってたんだから。(ホンマかいな)
これもひとえに先生のお人柄、調整能力、バランス感覚の賜物だろう。
このあたり、管理人に欠落しているところなので、学ぶところが大きい。
そんなわけで、
早稲田大学西出研の多くの門下生や関係者があつまり、和気あいあいとした雰囲気で、2時間ほどおしゃべりした。
ここにくるのはいつも楽しい。
(写真)現役学生から先生へのプレゼント
(ケーキに似顔絵、これは城戸研の特許やぞ!科学者ならオリジナリティーを大事にしなさい!)
大学教員になっているものも多くて、お互いの大学の話なんかをしたら、山形大学学長の評判はいいねえ、と誰か言ったので、そうですねえ、人柄はとてもいいですよ、と答えた。
最近、教養教育を改革すると、おっしゃてるんです、と付け加えると、教養を持たないアホ教授が教えるから学生に教養が身に付かないんだから教養を有するまともな教授を配置すれば、それだけでいいんだよ、と別の口の悪い先輩が言った。
自転車っていうのは、小さい時に一度乗り方を覚えれば、大人になってから久しぶりに乗ってもすぐに乗れる。教養教育も、それとオンナジで感動するような授業をすると一生覚えてるし、くだらない授業は、すぐに忘れられる。だから、カリキュラムを変更したぐらいじゃあ、まともな教養教育はできなくって、教員の「質」が重要なのだ、って一つ上の龍谷大学の大柳教授が言った。
この先輩は坊さんらしくて、いいことをおっしゃる。
たまにだけど。
午後8時36分発の最終の「つばさ」で帰宅しようと、東京駅にいくと少々早く着いたので、地下一階に降りて、明日の朝ごはんのベーグルを買って、メールをダウンロードしようと椅子の並ぶ休憩所でパソコンをいじくっていた。すると、午後8時ピッタリになったら二人の警備員が来て、ここは8時で閉鎖します、と言って、くつろいでいるお客さん達を無慈悲にも追い出し、シャッターをガラガラと引いた。
週末の東京駅は混んでいてゆっくり座るところがない、しかも今日は朝から立ちっぱなしで少々お疲れなんだよこのオレは。
そんな時に、出て行けとは、あんたら、
鬼か。
それに、こんな場所、ずっとあけてて何の問題があるんだ。
JR東日本と言う会社は、いまだに国鉄的で、とにかく客を客と思ってなくて、「おもてなしの心」なんてカケラも持ってないようだ。
パソコンをたたみながら、駅長は大学でまともな教養教育を受けてないんじゃないのか、とつぶやいた。
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