無機の人達
日本学術振興会の光電相互変換第125委員会の50周年記念講演会がお茶の水の明治大学で開かれたので出席してきた。
この委員会はもともと無機ELの研究者達が始めたもので、今では無機ELに限らずLEDや有機EL、その他もろもろの発光素子や受光素子を扱う。
今の委員長は鳥取大学名誉教授の小林洋志先生で、無機ELの大御所だ。
きょうの講演会も50年の歴史を振り返るような内容で、名誉教授の先生方や企業の相談役など昔からこの分野を牽引して来た方々がメインで、現役はカリフォルニア大の中村修二教授だけだった。
無機だらけな中で、有機ELは九州大名誉教授の筒井先生が過去20年を語られた。
懇親会で、久しぶりですねえ、ということで中村教授とビールを飲みながら話をしてたんだけど、
開口一番、
中村教授「なんで城戸さん、講演しないの?」
私「大御所じゃないですからねえ」
中村教授「日本やなあ」
アメリカに移られてずいぶんたつので、日本の大学の事情を教えてさしあげた。
私「うちの大学では知財は個人帰属ですよ。」
中村教授「ええっ、それやったら城戸さん億万長者や」
私「いえいえ、特許はありますけど、使われてナンボですからね。ところで、日本帰ってきません?」
中村教授「う〜ん」
学術的な講演は初めて聞いたけど、とても中村教授らしかった。
この人は2万パーセントB型に違いない。
(写真)講演中の毒舌教授
絶賛発売中です。在庫が少なくなってきたので、注文はお早めに。
同世代の比較的「若手」も来られてて、いろいろ情報交換したんだけど、無機ELの救世主でB型の明治大三浦先生は、今回の会場の手配をされたりずいぶんご活躍された。
このバカブログもご覧になってて、明治大では旅費支出に関して、
「タクシーを使ってもいいし、新幹線も60キロ以上の距離ならグリーン車にも乗ってもいいんですよ。」
とのことだった。
やっぱり、私大は国立と違って民間企業のように事務がフレキシブルでリーズナブルで、教員のことを考えてくれるんだなあ、と感心した。
(写真)左、三浦先生。
お疲れさまでした。青色蛍光体のことは忘れてしばらくお休みください。
小林先生もB型なので、無機の人達はB型ばっかりや、と思っていたらフィールドエミッションディスプレイの大家であるフタバ電子の伊藤さんはAB型とのこと。
どおりで、人当たりがよくて、かしこくて、信念を持って研究されてるんだなあ、と納得した。
(写真)左、伊藤さん。頑固一徹FEDオヤジってところでしょうか。
個性的なB型に囲まれた一日だった。
血液型に関係なく、ポチッ↓
人気blogランキングへ