離見の見
まずは、
若手能楽師のブログから引用:
自分自身が描いて舞っている自身と客観的にみる自身ではまだまだ随分違います。
前者は「我見(がけん)」、後者は「離見」(りけん)です。
世阿弥は「離見の見」という言葉を残し、能を舞っているときは我見ではなく離れたところから自身を見つめる離見を持って舞うように、と戒めの言葉を残しています。
つまり自己満足ではいけない、ということなんですね。
いかにも観客を常に意識して能を作り、能を演じた世阿弥らしい思想ですがそれがこの道の本道です。
私も常々この言葉を頭に思い浮かべて、能を勤めているのですが、なかなか思い通りにはいきません。
自身の能に満足する日って来るのでしょうか?
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この「離見の見」と言う言葉を頭の片隅に置き、きょうのニュースを読んでいただきたい。
Asahi.comから引用:
パイオニア、プラズマパネル生産全面撤退 松下に委託
2008年03月04日11時59分
パイオニアはプラズマパネルの自社生産から全面撤退する方向で最終調整に入った。7日に発表する。
松下電器産業に全量を生産委託し、自社でテレビに組み立てて販売する。自社生産の一部継続を検討していたが、コスト削減を徹底するため全面的な外部調達に踏み切る。パイオニアが撤退すると国内のプラズマパネルメーカーは松下と日立製作所の2社になる。
パイオニアは現在42、50、60型のプラズマテレビを販売している。パネルは他社との差が大きい独自方式で、外部調達は難しいとされてきた。
パイオニアは、42型以下を生産委託し、50型以上の大型機種は自社生産をける方向で松下、日立製作所と交渉してきた。しかし、松下が低コストでパイオニア方式のパネルを大量生産できる見通しが立った模様だ。
パイオニアのパネル工場は山梨県中央市と静岡県袋井市、鹿児島県出水市にある。鹿児島工場でのプラズマ事業は打ち切り、残る2工場は組み立てに専念する方針だ。
パイオニアは、プラズマ事業の草分けのメーカーの一つ。04年にはNECからプラズマ事業を買い取り、生産を拡大させていた。
同社のホームエレクトロニクス事業はプラズマテレビが不振で、07年3月期まで3期連続の当期赤字。08年3月期も同事業の営業赤字は前年より拡大して175億円に達する見通し。
同社は今後、もう一つの中核で、販売も好調なカーナビ事業に力を入れる。また、資本・業務提携先のシャープからパネルを調達し、新たに液晶テレビ事業に参入する。中小型の機種を中心とし、プラズマとすみ分ける計画を決めている。
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予想どおり、パイオニアがプラズマパネルの生産から撤退する。
予想外は、パネルを松下から調達し、プラズマテレビ事業を続けることだ。
事業として成功すると思っているのだろうか。
加えて、液晶パネルをシャープから調達して、液晶テレビ事業をわざわざ始めるのだ。
成功すると思っているのだろうか。
プラズマテレビも液晶テレビも松下やシャープからパネルを調達してたんじゃあ価格は高くなる。
消費者にすれば、パイオニアの技術がいくら高くとも、値段が高ければパイオニア製品はこれからも買わないと思う。
ブランド力も、いまでは松下やシャープに劣るし。
ハッキリ言って、
パイオニアは、この際、キッパリとテレビ事業から身を引くべきだろう。
今後、注力すべきは子会社である東北パイオニアの「有機EL」事業であり、シャープと協業して一日でも早くTFT有機ELディスプレイを製品化すべきなのである。
パイオニアの経営者は、技術におぼれるのではなく、消費者の欲しがる製品を開発すべきと思う。
これは、皮肉にも松下幸之助の製品開発方針でもあった。
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