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2008年2月27日 (水)

日経ビジネスの記事

  
 
最近、春の気配をチョット感じてたんだけど、今朝、起きたら、


吹雪だった。


娘は、こんな日が楽しいんだよね、とかトボケタことを言いながら集団登校していった。
子供は風の子と言うけれど、これはホントだ。
 
 
午前8時36分発の「つばさ」に乗るために、「ちりとてちん」も見ず、駅に向かった。
今日は東京出張なのだ。
行きの電車では、偶然にも早稲田大学の西出教授と同じ客室だった。
 
実は、昨日、研究所に来られてたんだけど、その時に「ゆうちゃん」ハンカチをいただいた。
ちょっとうれしかった。
早稲田の生協の売れスジで、オバチャン達が20枚、30枚と買って行くそうだ。
 
 
Photo
 
  
午後一番は、材料メーカーへ出向き共同研究の打ち合わせ。
夕方は、極秘の任務を遂行して、充実した一日だった。
 
 
帰りは、結局、午後8時36分東京発の最終に乗ったんだけど、同じ客室、しかも通路をはさんで反対側にうちの学長がいらした。
昨年末も、最終列車という同じようなシチュエーションで隣同士になったことがあって、結城(ゆうき)というだけあって、管理人とは縁が深いのかも知れない。
 
でも、学長は管理人が電車の中で靴を脱ぐオヤジが嫌いなのをご存知ないようだ。
 
 
 
・・・と、まあ、こんな一日だったんだけど、出張時のお楽しみの一つである「雑誌ムサボリ読み」として、きょうは日経ビジネスと文春を買った。日経ビジネスは、新聞広告で有機EL関連の記事が掲載されてるということを知ってたからだ。
 
 
この記事、「有機EL 3つの想定外」と題して、田中成省と言う記者さんが執筆されている。
 
 
Photo_2
 
 
なんだなんだと、読み進むと以下のようなことが書いてある。
 
・ 特許の数でエプソンがダントツで多い。
・ エプソンが07年製品化の公約を破って長期戦に入った。
・ 東芝が09年の公約を破って、有機ELを捨てた。
・ どちらも住友化学の材料開発が進まないのにしびれを切らしたから。
・ サムスンSDIの材料特許の評価得点はダントツ。
・ サムスンSDIは携帯用で圧倒的な勝ち組で大型化も早い。
・日の丸ニッポン、大丈夫なのか。
 
とまあ、特許・技術調査レポートをもとに、こんなピント外れの記事を書いておられる。
 
まず、ベースになってる特許情報がどれほど正確なのかが疑わしい。
研究者にノルマを果たしてとりあえず特許を出しまくる会社が結構あって、特許というのは、その「質」が重要なんだけど、専門家ではない調査会社がどれだけ価値を判断できるのか疑わしいものだ。
 
セイコーエプソンの変身は、予知能力のある管理人は10年前からわかっていて、高分子をインクジェットで成膜して大型テレビを作るのは、あくまでも「理想」であって、すぐに実現できるものではない。
だから、材料を高分子から低分子に変えて、真空蒸着で成膜する方法を数年前に採用したのだ。
だから、昨年、実用化レベルの美しいパネルを展示できるに至った。
 
07年の公約とやらも、高分子材料の開発と成膜プロセスの確立が予定どおりに進めばの話であって、究極の「理想」の技術がそんなに早く完成しっこないんだから、高分子とインクジェットはお蔵入りになったのだ。
 
 
当然だろう。
 
 
でも、低分子蒸着系は製造ラインもあって量産可能だけど、調子の悪いエプソン自体、新規事業で赤字を出すことは許されず、ソニーのような派手な動きが出来ないだけだ。ひところのように余裕があれば、エプソンだってテレビ作ってますよ。
 
 
なあ、深瀬。
 
 
東芝も、量産は「低分子の蒸着」ですでに技術を確立して製造ラインまであるのだから、「高分子の材料待ち」なんてことはない。実際に、小型の有機ELディスプレイを少量生産した実績があるし、基板サイズから行くと、30インチだって作れる。
単に、赤字が出せないだけだから、東芝本体がそれなりの値段で買い上げてくれれば何も問題ないのだ。
 
 
断じて、住友化学のせいじゃない。
 
ねえ、大西さん。 
 
 
東芝は、要するに西田社長が子会社(東芝松下ディスプレイ)の技術、事情を何も知らずに調子に乗ってペラペラと口を滑らしただけであって、今となっては、有機ELどころか、液晶パネル事業からも完全に足を洗うと決定したんだから、東芝が有機ELパネルを量産することは、社長が替わらない限り金輪際ないのだ。
 
 
サムスンの材料技術に関しても、サムスン自身が材料を量産する訳じゃなし、結局は材料は化学メーカーに委託合成させることになるし、低コスト化するには大量合成しなければならないので外販することにもなる。すなわち、他のパネルメーカーも使用できるのだ。
 
だから、困るのは、出光のような材料メーカーであって、パネルメーカーはこれが足かせになることはないのだ。
 
 
あと、サムスンSDIが携帯用のパネルで圧倒的に勝ってるとのことだけどどれだけ利益だしてるのかご存知か?
台湾の某メーカーなんぞ、シェア一位だけど倒産寸前だぞ。
「圧倒的に勝つ」とは、シェアも利益もダントツの一位のことだ。
 
 
よく覚えておいていただきたい。
 
 
と、言うことで、この記事が単なる「有機ELブーム便乗お騒がせ記事」だということがわかって、
 
 
 
650円返せ!
 
 
 
と言いたくなった。
 
 
 
 
 
 
  
 
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