ソニーがシャープから液晶を調達
ここのところ、薄型テレビ関連のニュースがつづく。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
NIKKEI NETより引用:
ソニー、シャープから液晶パネル調達へ
2月23日
ソニーはシャープからテレビ用の液晶パネルを調達する方向で最終調整に入った。2008年度にも購入を始め、テレビに組み込み世界で販売する。ソニーは韓国サムスン電子との合弁会社からパネルを購入しているが、薄型テレビの世界需要が急増しているため方針を転換。調達先を広げて量の確保とコスト削減につなげる。ソニーがシャープと組むことで、競争が激化する薄型テレビの業界再編がさらに加速する。
液晶パネルを巡っては昨年末以降、松下電器産業―日立製作所―キヤノンの3社が連合を結成。連合から離脱した東芝がシャープと組むなど、提携組み替えの動きが広がっている。ソニーがシャープからの調達に踏み切ることで、日本のテレビメーカーによるパネル調達の構図が固まり、国内パネルメーカーはシャープと松下連合の2陣営に集約される。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
業界の再編が加速しているようだ。
数年前、ソニーが液晶テレビ事業に本格参入する際に、経済産業省が仲人になり、シャープあるいは日立との協業に動いたことは記憶に新しい。
この時、シャープはソニーへのパネル供給を断った。
なぜなら、(推測だけど)シャープが敵に塩をやるほどお人よしではなかったからだ。ブランド力と絵作りのうまさで秀でるソニーにパネルを供給したら、消費者はブランドも画質も高いソニーのテレビを買い、シャープには見向きもしないと判断したからだ。
この戦略はまんまとあたり、Made in Japanのシャープの液晶テレビは国内市場ではシェア一位と「液晶のシャープ」ブランドの確立に成功した。
だから、日立との協業が間違いない、と噂されたけれども、(推測だけど)日立のような煮え切らない、決断できない会社との協業では成功しない、とお見合いは破断し、結局、ソニーはサムスン電子との協業となったわけである。
経産省の顔、丸つぶれ。
だから、この期におよんでなぜシャープと、と、事情を知るひとは思う訳だけど、あの時とは状況が違うのだ。
まず、シャープもソニーも社長が替わった。
それに、シャープとしたら、堺工場が立ち上がると外販しないとパネルがさばき切れないので、パネル供給先をなんとしてでも確保したい。
ソニーにしたら、液晶テレビ市場の拡大に備えて、パネル調達量を増やしたい。
けど、所詮、液晶テレビは有機ELテレビまでの「中継ぎ」なので、大型の投資はしたくない。
だから、サムスンとの合弁会社S-LCDには、投資せず、他社からパネルを調達することにしたのだ。
IPSアルファの松下からの調達も考えたが(たぶん)、来年度からの調達には間に合わないので見送ったのだろう。シャープのひと足早い決断がソニーを引き込んだと言える。
今後、液晶テレビは、シャープ(+東芝、ソニー、パイオニア)、松下(+日立、キャノン)、サムスン(+ソニー)の三強とチーメイやAUOなどの台湾勢の戦いに突入することになる。
外販先を失うかも知れない台湾勢にとっては今回の再編はきついかも知れない。
有機ELに関しては、いまのところソニーは自社単独で生産しているが、液晶と同じくリスクを軽減するために、他社と協業することが考えられる。それがサムスンなのか、シャープなのか、松下なのか、台湾なのか、わからないけど、たぶん、有機ELに最も積極的なパートナーを選ぶことになるだろう。
積極性の点において、有機ELの技術開発では後れを取ったものの、松下の意気込みがシャープなど他社よりも一歩抜きんでているように感じられる。
どうするのか、ソニー。
ご支援のポチッをよろしく↓
人気blogランキングへ