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2007年12月11日 (火)

東芝の志

  
 
東芝が有機ELテレビの発売を延期した、と日経新聞にでていた。
ソニーが有機ELテレビの発売を発表したことを受けて、この春に東芝の社長が09年に32インチの大型有機ELテレビを発売する、と発表した。
それを取り消したのだ。
 
 
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有機ELの名誉にもかかわることなので、この背景をわかりやすく説明したい。
まず、東芝は子会社の東芝松下ディスプレイ(TMD)社で、中小型液晶の製造および小型有機ELの開発を行っている。
液晶も有機ELも、TFT基板を使用したアクティブタイプで、その中でも低温ポリシリコンTFTという、ハイパフォーマンスだけど大型化および量産の難しい技術を用いている。
したがって、大型化には液晶でさえも用いられない技術だ。
 
大型液晶は、パネルを日立、松下、東芝で設立したIPS-アルファ社で製造している。ただし、日立が主導する会社なので、東芝はパネルを調達し、モジュール化し、テレビとして販売しているだけだ。
 
したがって、東芝が自由にできる技術は、中小型に限られており、大型テレビを量産することは出来ないのだ。
記事中の21インチディスプレイも、事業化を進めている低分子蒸着系とは異なる高分子塗布系をNEDOプロジェクトの宿題として試作しただけだ。事業家を目指したものではない。
 
だから、社長が大型テレビを量産すると言ったのは、単なる弾みで、勢いで言っただけなのだ。
キャノンと進めていたSEDという薄型テレビの開発でも途中でケツを割ったし、社長がいかに自社のディスプレイ技術を知らず、ビジョンすら持っていないことが露呈した。
 
 
台湾、韓国のメーカーは、志を高く持ち、ビジョンも明確に、大型有機ELの事業化を進めているのに…。
 
ちょっと、情けないと思わないか。
  
 
 
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