赤福餅
小学生のころ、大晦日はいつも奈良の薬師寺に行って除夜の鐘をついていた。
亡き父が、はらみつの会という薬師寺の後援会の会長を引き受けていたので、兄と一緒に連れて行かれたのだ。
当時、高田好胤(たかだこういん)という立派な管長さんがいて、父とは親しくしていただいていた。
小学校4年の時であっただろうか、お寺に到着して居間に案内され、休憩していると、好胤さんが赤福餅を手に部屋に入ってこられた。
関西にいると、おみやげでいただくことが多く、きっとこの時もどなたかが持参されたのだろう。
「おいしいよ、手ェだし」
と言われたので、手を差し出すと、手のひらにボトッと一つ落とされた。
アンコがべたっとついて、ちょっと気持ち悪かったけど、上品な舌触りのアンコとお餅の絶妙な組み合わせが、とてもおいしかった。
それと、好胤さんの目がとても澄んでいて、自分の目を通して腹の中まで見透かされてるような気がしたのを今でも覚えている。
だから、テレビで赤福餅を見るたびに、当時のことを思い出し、ゴクリと唾を飲み込むのである。
どなたか、冷凍物でも、賞味期限切れでもいいから、送っていただけないだろうか。
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