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2007年10月18日 (木)

テレビの進化

 
 
ポストにはいっていた日経産業新聞と産経新聞をカバンに押し込み朝早く家を出た。
7:42発の「つばさ」で東京へ。
 
日経産業の22面にはペンネームで「うし」さんというかたの気になるコラムが。
「テレビ進化、近づく終着点」が目に入ったのだ。
 
要点は、以下のとおり。
1.ある家電メーカー関係者が語った「ポストテレビとなる商品をそろそろ探さなければならない」
2.厚さ2センチの液晶や3ミリの有機ELなど究極のテレビが出てきたからだ。
3.薄型化が終わると差別化ができなくなる。
4.液晶と有機EL、画質もシロウトには見分けがつかないところまで来た。
5.薄さが同じになれば、すべてのテレビで差がなくなる。
6.薄型化競争で韓国や台湾を振り切って日本メーカーが市場を席巻することは期待できない。
7.最終的にはコモディティー化して価格競争がいっそう激しくなる。
8.パソコン市場のように、日本メーカーが市場から一掃される。
9.薄型競争の行き行く先には日本のテレビメーカーに明るい未来はない。
10.だから、テレビの次の商品を探す。
 
「うし」という人がどんなバックグラウンドを持つ人か知らないが、技術というものがまったくわかってないな。
文系の記者さんですよね。
 
まず、半導体の歴史を考えて欲しい。
真空管→トランジスタ→IC→LSI
真空の管を固体のチップにすることによって、単に容積を小さくするだけじゃないプラスアルファの想像もつかない大きな効果が出るのである。
 
じゃあ、光源はどうか。
電球→蛍光灯→LED、有機EL
中にガスがはいった管から固体のチップや薄板に代わりつつある。
ここでも、全固体化することによるメリットは将来予想すらできない恩恵をもたらすであろう。
 
そこで、テレビである。
ブラウン管(真空)→プラズマ(ガス)→液晶(液体)→有機EL(固体)
と、半導体や光源とまったく同じ進化を遂げているのである。
ブラウン管は奥行きがあり、重たくて、36インチですら100キロ近くする。
大型化はこれが限界である。
 
そこで、同じような原理で動作するFEDが考案された。
極端に言えば、超小型テレビのようなものをガラスの上に作り込むのである。画質は高いが、コストも高い。
キャノンと東芝が大型テレビを製品化すると発表したものの、今や風前の灯である。
 
実用化されたのは、ご存知のようにプラズマ。
これは、超小型蛍光灯をガラス2枚を張り合わせてガスを封入して作り込んだもの。
蛍光灯もここまで小型化しちゃうと、効率がすごく低くなる。
だから、効率良く光る蛍光灯と原理が同じでも、そのメリットは生かせない。
さらに、蛍光灯と違ってテレビでは画像を形成するために各発光画素が点滅を繰り返すので、完全にオフ状態にはできない。すなわち、予備放電を行って、オフ時でもちょっとだけ点灯させる必要があるのである。
だから、真っ黒にならなくて、いわゆるコントラスト比が高くならないのである。
最近出たパイオニアの新機種をわざわざ「kuro」と命名したのは、この点が若干改善されたからである。
 
現在、薄型テレビ市場を席巻しようとしている液晶は、有機物質からできた特殊な液体をガラス2枚の間にはさみ、そこに電圧をかけることにより、光を透過したり、しなかったりさせる。いわゆる液晶素子と言うのは光のシャッターだ。
そのため、後ろから何らかの光源で全体を照らし、その「透かし絵」を観るのである。
だから、奥行き感がない。
 
いくら、片山社長がおっしゃるように、液晶が進化したとしても有機ELには原理的に追いつけないのである。
 
わかりやすく説明すると、有機ELは「吉永小百合」。液晶は「押切もえ」。
スッピンでもキレイか、化粧しまくって何とか見れる、の違いなのだ。
シャープはそのコンプレックスがあるから、アクオスのコマーシャルは吉永小百合な訳です。
 
皆さん、どうして吉永小百合が液晶の宣伝をしてるかわかりましたよね。
 
液晶は化粧美人「押切もえ」と覚えてください。
「うし」さん、わかった?
ご質問のある方は、管理人までメールください。
 
  
  
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