蔵王のペンションと阿久津八幡宮
山形にきて18年、今まで地の利を生かして、それと仕事柄、ホテルとか、温泉とか、ずいぶん行ったけど、心から満足の行く宿は少ない。
旅館なら、最低一泊2万円以上出さないと食事が中途半端だし、ホテルでもはたして料金に見合うサービスを提供しているのか、疑問符が付くホテルばかりだ。
だから、ここのところ家族旅行ではペンションを利用することが多いのだ。
80年代だろうか、脱サラしてペンション経営を始めた人が多くて、特にスキーブームも相まって、スキー場には多くのペンション村が存在する。
しかし、ペンションのオーナーも、お客が来なくて疲れ切っているオーナーや、逆に人気があって少々鼻の高いオーナーなど、いろいろだ。施設も古過ぎたり、小さ過ぎたり、逆に大き過ぎてペンションの温もりがなかったりね。
けっこう、「当り」のペンションは少ない。
この近くでは、1時間くらいで行ける裏磐梯や蔵王にはペンション村があって、ときどき息抜きに行くのだけれど、今回も連休なので、急遽ネットで探して初めてのところにトライした。
蔵王坊平高原のペンション「ノエル」だ。
前日に「じゃらん」で、空いているところを探したら、二軒でてきて、その中の一軒だ。しかも、「口コミ情報」が一つもない。
ちょっと不安だったけど、他にチョイスはないし、とりあえず電話予約。
蔵王エコーラインを中腹辺りまで上ったところのペンション村の中にあった。
木々に囲まれた緑の中、ウッディな感じが、なかなかいい。
好みだな。
オープンは1980年だからけっこう古いのだけれども、館内はキレイで清潔だ。
インテリアのデザインも気に入った。
寝室も余裕があるし、トイレや洗面台も清潔でいい雰囲気だ。
食堂は、カラカサ様式の和建築。天井が高くて気持ちがいい。
テーブルの配置や間隔、窓からの景色、文句なし。
洋風の食事も、期待を裏切らず、なかなか凝っていてそこいらのレストラン顔負け。家庭料理の域を超えている。ボリュームも十分。
ワインセラーがあって、ワインリストが充実しているのがうれしかった。
妻と二人でフレンチ赤ワインを一本空けた。
ペンションにしては風呂は大きくて、6人は楽に入れる。それに、窓から見える風景は、森の中の風呂って感じで、最高だ。
そして、極め付けは気さくなオーナー。
ご夫婦と息子さんで切り盛りされていて、皆、明るくて元気だ。
息子さんの年齢から察すると、ご主人は54〜55だろうけど、47〜8にしか見えない。
お客さんも多かった。予約できたのがラッキーなくらいだ。
常連さんも多いようで、ここを気に入ってリピートするのだろう。
そこで、毎度ながら、点数をつけると、「総合点で98点」と、これまでの最高!
パチ、パチ、パチ(拍手)
ハッキリ言って、ここで満足できない人はペンションには泊まれません。
人に薦めて絶対文句の言われないペンションです。
蔵王方面にお越しの際はぜひぜひお試しください。
(写真)正面から。まわりにはドングリの木がいっぱい。

(写真)後ろから。見えるのは食堂部分。

(写真)森の見える食堂。天井が高くて気持ちいい。
カラカサ様式の建築で建てた時は大工さんが苦労したそうだ。

(写真)夕食です。前菜。

鶏料理

(写真)朝食です。

翌日、すなわち今日は、帰りに高畠の阿久津八幡宮に寄った。
第十五代応神天皇を御祭神として祀ってあり、歴史的建造物である三重塔が有名だ。
神社に仏教の三重塔とは、敬けんな仏教徒であり、神道を信ずるものとしては、その微妙なマッチングにハテナマークを付けるのだけれども、これは神社と仏教が融合した「神仏習合」による結果だ。
今も昔も、行政のやることは一般大衆には理解できないな。
拝殿にお参りした後、奥の院へ。
実は、奥の院への小さな標識があったので、気軽な気持ちで向かったんだけど、なんと、細くて急な山道を30分ほども登ったところにあった。
妻も娘も頑張って登った。
皆、汗だくである。
しかし、神が降臨するであろう岩坐(いわくら)が鎮座するその光景は、実に神々しい。
ここまで来てわかった。
まさしく、この山こそが神奈備(かんなび)であり、神を迎えるのである。
高畠というところが、「まほろばの里」と呼ばれ、縄文期からこの地が豊であった理由がよくわかる。
むかしから神々に守られた土地なのである。
そういえば、今朝も、小雨が降る中、宿を出たけど、八幡宮に着いたら雨が止み、帰ろうと車に乗ったら、急に雨が降り出した。
神様、ありがとう。
帰宅して、夕食後、娘と風呂にはいってバカ話をしていると、娘が湯につかりながらこう言った。
「パパ、奥の院おもしろかったね。」
この子も、何か感じたのであろうか。
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(写真)三重塔



