Tangさんがやって来る
10月4日に米沢で「有機デバイスシンポジウム」が開かれる。
これは、この4月から山形大の大学院に「有機デバイス工学専攻」が新設されたのを記念したキックオフイベントである。
目玉講演は2件。
一つは、元イーストマン・コダック社の研究者で今は米国ロチェスター大学のC.W. Tang教授。
Tangさんは、1987年にApplied Physics Lettersに、有機ELの高効率化に関する論文を投稿し、この分野に火をつけた人。かく言う私もTangさんの論文を読み、勉強したものでした。
もともと、コダック社では石油ショックのおり、有機太陽電池の研究を国から受託していた。Tangさんは、有機太陽電池の研究者としても有名で、効率において当時の記録保持者だ。プロジェクト終了後、発想の転換で、光→電気を、電気→光に変えるデバイスと言うことで、有機ELの研究に着手し、高効率化に成功したのである。
ところが、明るく光るものの、寿命が数分と短く、コダックの有機ELプロジェクトは終了の危機にさらされた。なんでも、上司を交えたミーティングで「これじゃ、クリスマスツリーにも使えない」と、きつく言われたそうである。
そこで、プロジェクトが終了するならと、特許申請後に研究の一部を論文にまとめ、投稿したのである。これが、1987年の大きなスプラッシュとなった。
この論文に刺激された、日本国内の企業、大学の数グループが同様の研究に取り組み始めた。正確に言うと、Tangさんの発表した薄型積層構造の有機EL素子の研究だ。
この日本勢の参入がコダックの研究を存続させることになった。
私も、89年に山形大へ助手として奉職し、すぐに薄膜積層型の有機EL素子の研究に着手した。
だから、Tangさんは、この分野の生みの親とも言うべき人である。日本にも最近はこらえることが少なくなり、今回のシンポジウムでは久しぶりの来日となる。
まだ、見たことない人は、参加必須でしょう。
懇親会で、生Tangさんに触れてください。
目玉講演、二件目はソニーの有機ELテレビ。
開発の最前線、量産の状況など、聞きたいことは一杯ありますよね。
特に、ソニーの方々は芸達者が多く、演者の笹岡さんも講演者としては、その辺のお笑い芸人真っ青の口達者ぶりで、いつも笑いあり感動ありで、満足度200%は保証書付き。
しかも、ちょっとサービスして、ここだけの話をしてくれるかもしれないしね。
もちろん、有機デバイス専攻の教員も分野の最新情報を提供。
自慢じゃありませんが、ここまで充実した有機デバイスに関するシンポジウムは今年一番でしょう。
席が残り少なくなってきておりますので、できるだけ早くの参加登録をお勧めいたします。
詳細は、城戸研究室ホームページから。
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