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2007年8月

2007年8月31日 (金)

大学院入試

きょうは、まず朝の9時から当学の足立先生とディスカッション。足立先生は超音波の専門で非破壊検査のエキスパート。今は、山形県庁に出向して、大学と県庁との橋渡し役も。
10時からはフランスのS社の人達と共同研究について打ち合せ。

昼食は、「らあじゃ」のスープカレー。

午後は、まず1時からM商事の人達と打ち合せ。
いろいろ知恵を授かる。

きょうのメインイベントは午後3時からの大学院博士後期課程の面接試験。
受験生は、城戸研修士2年の千葉と中国人留学生の蔡さん。
千葉は有機ELをこれまで3年近く研究しているので、有機EL、有機半導体の知識もそれなりに。
蔡さんは、修士では酸化チタンを用いた光触媒の研究。
有機系と日本語は、これから勉強すると言うことで期待。

夕食は、蔡さんと研究の打ち合せと研究室の主要メンバー(?)の紹介を兼ねて「炭火焼肉いろり」で食事。


(写真)左が蔡さん、右がチーバ
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ここは、城戸研第二の会議室と呼ばれるほど、頻繁に会合が行われる場所。
A5クラスの米沢牛は、この世のものとは思えない食べもの。


(写真)特選カルビ
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特選カルビと特選ロースの舌の上でとろける甘さと、テンダーなハラミのさっぱりした口当たりは絶品。
お肉は薄切りにスライスされてるので、網の上でさっと表面を焼くだけでOK。しゃぶしゃぶのように1枚1枚箸で丁寧に焼くのが通の食べ方。たまに、お客さんと食事をすると気を利かせて焼いてくれるのだけれど、網の上に特選ロースが何枚ものせられて、そのうち数枚がウェルダン状態になるのを見ると悲しくなる。
お肉に失礼です。お気をつけください。

この店の特徴は、単にお肉が美味しいだけじゃなく、サービスも満点。
特に、若女将のノリちゃんは、松本伊代と今井美樹を足して2で割ったような、さわやか美人。
いつ、誰が行っても笑顔で迎えてくれるでしょう。

(写真)有名人の色紙。中には「成功は成功のもと」なんて、どこかで聞いた言葉が…。
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帰りは、いつものように「こばと代行」で帰宅。ここは、道順を説明しなくても自宅まで送っていただけるおなじみの代行さん。

充実した一日でした。


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2007年8月30日 (木)

幻のサーモン

サンディエゴから帰国。
2泊4日の出張であった。

帰りの機内では、久々に和食以外を注文。というのも、「韓国風ビーフ、ご飯付き」とメニューにあったから。
ところが、でてきたのはユナイテッド風韓国ダレのかかったパサパサのステーキ。しかもご飯もパサパサかつベタベタ(?)。半分以上を残してしまった。(コックさんゴメン)
カルビやブルコギを期待した私がバカでした。次からはOBENTOに戻ります。


(写真)前菜(焼き鳥に見えるのはエビです)
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(写真)45点で「不可」の韓国風ビーフ
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(写真)あまいパイ
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サンディエゴでは、到着当日の夕食はUCLAのYang Yang教授の家族と空母の見えるシーフードレストランへ。
たぶん、ここは市内一のお店であることが、店内の装飾、客層、混み具合からわかる。私は、グリルしたサーモンを注文。ナパバレーのスッキリした少し辛口の白ワインをいただきながら話が弾んだ。
Yang教授とは十数年前にニューハンプシャーで開催されたゴードンコンファレンスで初めて会って以来、意気投合し、今や家族ぐるみで付き合う仲。今回も娘の春香のためにと、奥様からGAPのかわいい洋服をいただき恐縮。

二日目も、シーフードレストランへ。
宿泊しているマリオットホテルから近くにあり、ホテルのコンシェルジュが推薦してくれたとかで、S社のH氏が案内してくれた。内装、客層、雰囲気、からここもトップクラスの店に違いない。
ここでもアトランティックサーモンをトライ。

なぜここまでサーモンにこだわるのか、実はそれには深い訳がある。

3年前にオーストラリアでICSM (合成金属の国際会議)に参加した際に、シドニーに滞在した。
初めてのオーストラリアだったので、それまでアメリカのコピーという印象を持っていた私は、食に関してもまったく期待はしてなかった。
けれども、うれしいことにその期待は見事に裏切られ、入るレストランのほとんどが大当たりで、お肉、お魚、北半球ではお目にかかれない食材に舌鼓をうったのである。

その中でも忘れられないのが、シドニーの湾に面したレストランで食べたグリルしたサーモン。通常、お目にかかるアトランティックサーモンとは違い、南半球でとれる種類のサーモンである。しかも、新鮮なのでナマでも食べられるとかで、注文の際にはステーキのように焼き方まで聞かれた。そんなこと初めてである。

そこで、ミディアムで注文すると、中がまだピンク色のなんとも美しく、なまめかしく調理された肉厚のサーモンが運ばれてきた。もちろん、美しいだけではなく、柔らかくて、しかも適度に脂がのり、サーモン特有の味が口中に広がるまさに絶品といえる一品であった。

だから、こんなサーモンにまた遭遇したいと、シーフードレストランではいつもサーモンを注文してしまうのである。しかし悲しいかな、あれ以来お目にかかったことはない。
お店の名前も忘れてしまったけど、またシドニーに行く機会があれば、是非とも探し出してピンクの恋人(恋魚?)に再会したいと願っている。

人も食も一期一会、出会いは大切にしなければならないと思うきょうこの頃である。

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2007年8月29日 (水)

基調講演

きょう28日は、朝から快晴。
カリフォルニアの太陽がまぶしい。(なんちゃって)


(写真)会場近くのマリーナ
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(写真)会場内
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朝から学会に出席して、まず40分の「基調講演」を行った。
いつものように「有機ELの照明への応用」について話した訳ですが、立ち見がでるほど盛況で、300名近く入ってたでしょうか。通常、このセッションは数十人程度の参加者ですから、主催者もビックリ。上野動物園のパンダ並の集客力。
講演の最後に、有機エレクトロニクス研究所製の白色パネルをガツンと光らせると、初めて見た人達はその明るさに度肝を抜かれたようでした。講演後も人だかりができて、そのインパクトを実感。講演を聞かれた千葉大の小林範久教授からも「いつものように迫力あるねえ」と褒められた(?)。

白色有機EL関連では、他にドイツのシーメンス社とアメリカのGE社の発表がありました。
シーメンス社は、リン光材料を用いた蒸着型素子の発表で、極めてまっとうな学術的な発表で好感がもてました。効率など素子特性ではうちの素子にまだまだ追いついていないので、研究室のポスドクや学生の努力をあらためて感謝した次第です。

それに対してGEは、ちょといただけません。
ポリマー系の白色素子の発表ですが、レベル的にはうちの学部生レベルの内容でしょうか。ポリビニルカルバゾールにリン光材料を混ぜた素子は、あまりにも新規性、実用性に欠ける。たぶんGE社でも3年前には終わっているような、当たり障りのない実験結果なんでしょう。他の聴衆も「あれはひどい」、との感想をもったようです。天国のトーマス・エジソンも泣いてます。

昼食は、近くのイタリアンレストランへ中山健一准教授と。
微妙な味のパスタは残してしまいました。コックさんゴメン。
夕食はドイツの電機メーカーS社の研究員H氏とシーフードレストランへ行き、極秘の情報交換。
私はサーモン、H氏はサメを注文。理由を聞くと初めて見たから、とか。
好奇心旺盛なScientistです。
二人ともドイツのまろやかな白ワインをいただき上機嫌に。

夜8時からはポスターセッションをのぞきに行きました。
一応、プログラムでは、その会場で白色パネルをデモをすることになってたので、パネルも持参。
展示していると、色素増感型有機太陽電池のデモに来たスイス人が、「フォトンちょうだいね」と言って、うちの有機ELパネルの前に有機太陽電池パネルをおきました。すると、モーターがグルグルまわり始めました。最も高価な光源から、最も高価な太陽電池で発電した世界一高い電気です。
こんな写真は二度と撮れないでしょう。


(写真)有機ELと有機太陽電池!
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長く、濃く、そして充実した一日でした。
いい夢が見れそうです。


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2007年8月28日 (火)

旅の空

27日(月)はずっと旅の人でした。

朝10:40の山形新幹線「つばさ」で、米沢から東京へ、そして成田空港へ移動。
成田からは16:55発のUA890で、ロサンゼルスへ飛び、そして最終目的地のサンディエゴまで、うちをでてから16時間以上の長旅でした。
ここで開催されてるSPIEというオプティックスやエレクトロニクス関連の学会での基調講演が目的です。

最近では、アメリカ、ヨーロッパ、韓国、台湾と外国出張は年に7〜8回行くでしょうか。かつては、もっと多くて10回以上行ってました。最高記録は12回。
航空会社もいろいろ試しましたけど、一般的にアメリカ系はサービスが悪いです。というか、サービスすると言う意識が極めて希薄です。
今回の成田ーロサンゼルスのフライトも、機体はB747ですが、15年以上もたってそうな古い機体で、ビジネスクラスも今どき珍しくリグライニングは手動だし、液晶テレビは画質最悪だし、イヤホンから聞こえる音声はたまに消えるしね。それに、上映してる映画がB級のバカバカしいアメリカン映画のオンパレード。(だったら3本も観るなよ!)

ちなみに機内食は、点数を付ければ、今回は68点の「可」といったところでしょうか。
いつも、OBENTOを注文しますが、メインは魚で、味付けが若干濃すぎたのが減点の対象となりました。
けど、今回は全体的に悪くはなかったかな。


(写真)まずは前菜から。
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(写真)メインです。
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(写真)最後にデザート。(甘すぎ!)
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この8月には、ロンドン、チューリッヒ、フランクフルトと一度に三ヶ所回った出張がありましたけど、成田ーロンドンはANA、ロンドンーチューリッヒーフランクフルトはスイスエア、フランクフルトー成田はルフトハンザ、とスターアライアンス乗り比べ、でしたね。

この中で、サービス、乗り心地は、やはりANAが一番で、機体が新しい上に、スチュワーデスさんの笑顔とサービスはさすが大和撫子とうれしくなりました。スイスエアは、エコノミーでもシートの横幅が他社と比べて大きくて、私のような標準を少しばかり超える体形の人間には有り難かったです。ここも○です。
ルフトハンザは、この三社では、最低ランクですが、ユナイテッドよりマシという印象です。

ちなみに、私の航空会社ランキングは、以下のとおりです。ただし、基本的には国際便ビジネスクラスでの比較で、しかも統計をとってキチンと調べた訳じゃなく、単なる私個人のイメージ、印象ですので、ご了承ください。

1. ANA(新しい機体、若くてきれいなスチュワーデスさん、食事もよい)
2. JAL(比較的新しい機体、親切なスチュワーデスさん、食事もよい)
2. エールフランス(一度しか乗ったことないけど、フランス人らしく食事に気合いがはいってた)
4. KLM(何度か乗ってるが、悪いイメージはない)
5. ルフトハンザ(機体があまり新しくない、特にフランクフルトー成田便は混雑する山手線のイメージ)
5. 大韓航空(ビビンバが好きです)
7. ユナイテッド(機体が古い、よく利用するのでここの食事には飽きた、「赤いきつね」と「おにぎり2つ」持ち込ませてくれ)
8. ノースウェスト(留学していた頃にエコノミーによく乗っていたけど、悪い印象ばかり、だからユナイテッドに変更)
9. 中華航空(サービス以前の問題やな、ここは)
10. 中国系(気のせいか操縦が荒い気がする)

以上、ご旅行の際にご参考にしていただければと思います。
旅の空からの報告でした。


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2007年8月26日 (日)

シャープの片山社長

先日、8月22日にシャープが厚さ約2センチの52インチ液晶テレビを開発したと発表しました。
これまで一番薄いのが8センチですから大幅に薄型化されてますね。
ただ、液晶はガラス基板が2枚にバックライトユニットが不可欠ですからこの薄さが限界です。もうこれ以上無理です。

片山社長は、有機ELやSEDなどの自発光型ディスプレイを凌駕するとおっしゃってますが、本当でしょうか?
有機ELはガラス基板1枚のみ。厚みで言えば2ミリ。単位が違います。
重さも、大型ディスプレイではガラスの重量がそのままテレビの重さに反映されますから、1枚しかガラスを使わない有機ELは、重さでも液晶テレビの半分以下。
もちろん、有機ELでは画質の点でコントラスト比が無限大:1ですから、その臨場感、奥行き感はそこいらの3Dテレビをも凌駕します。

ですから、液晶が多少薄くなったからと言って有機ELを凌駕するなんて、言いすぎでしょう。
液晶の方が有機ELより「安い」というのは、現状では間違いありませんけど、将来的には部品点数の少ない有機ELの方が安くなります。

シャープあるいは片山社長が有機ELをこれほどまでに意識するのはなぜでしょうか?
それは、液晶事業でのライバルであるサムスン+ソニーの存在です。
ソニーは、サムスン電子のパネルを組み込んだ液晶テレビを販売しシャープの天敵です。しかも、有機EL事業でも先を越されてます。さらに、ソニーはシャープと違い世界ブランドです。

すなわち、シャープにとっては有機ELイコールソニーなので、ソニーを意識するあまり、有機ELをこき下ろすのでしょう。大人げないですね。もう少し液晶の横綱らしく、大きく構えておられればよろしいのではないでしょうか。
技術力でもシャープはソニーに決して劣っていませんよ、片山社長。

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2007年8月25日 (土)

ピアノ発表会

東京第一ホテル米沢で、8歳の娘のピアノ発表会がありました。
宮村先生一門(?)の年に一度の発表会です。
といっても、町内の小学生が約10名集まり、その保護者を聴衆とするかわいらしい集まりですけどね。

一人、三曲弾くのですが、日ごろから練習嫌いなうちの娘は、前日までうまく弾けずに母親(私の家内です)にしこたま叱られてました。
ところが、ところが、予想以上に上手に弾いたので二人とも感動。というか、あきれた、というか、驚いた。
もともと、本番に強いところがあるのですが、ここまで実力以上のものを発揮するとはね。
誰の血を引いたんやろ。

発表会のあとは、引き続きなごやかなお食事会。
首からカメラぶら下げた親バカまるだしの、あっというまの2時間でした。


070825piano


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2007年8月24日 (金)

ある金曜日

午前中に2件の来客あり。

一人目は、学内の地域共同研究センター教授の小野先生。
もともと県庁職員だった小野先生が山大教授になられたキッカケは、県庁との人事交流で大学に出向されたため。
県庁という淀んだ空気が嫌いで(城戸の想像です)、自由な雰囲気の大学に転職されました。
実は、私自身ベンチャーを立ち上げたくて、学内手続について小野先生に相談したんです。結構、他大学では大学発ベンチャーが多いのですが、この点では当大学は遅れていて、実績があまりありません。その辺の事情とか、問題点、課題、立ち上げ方法なんかを教えてもらって、頭の整理がつきました。

二人目は11月にある米沢市長選挙に出馬される候補の一人。
これからの米沢市、行政のあり方、産業活性化についてまじめな議論をさせていただきました。
これからの地方の活性化は、行政トップのリーダーシップ次第ですから、市長を選ぶにしても市民は妙な風に流されずに慎重に選ばなければないと実感。

午後は、早稲田応用化学の同期でS化学のK君と福島の関連会社の方3名が来室。
S社は、株価が8000円を超える超優良企業で、利益率も数十%というとてつもない会社です。なんでも利益率30%以下の事業はやってはいけないそうです。

情報交換の後、米沢牛ステーキを食べに「金剛閣」へ。
ここは、肉屋の経営で4階のビルすべての階が、肉料理のレストランです。私は4階の明星(あかぼし)のステーキがお気に入り。焼き肉やすき焼きもありますが、ここではステーキしか食べません。ちょっと、サービスが一流とは言えない田舎臭さが残りますが、ステーキは絶品です。たぶん、米沢でも3本指にはいります。

きょうは、180gの米沢牛極上サーロイン。
サーロイン、極上サーロイン、特選サーロインと値段は高くなりますが、おすすめは極上サーロイン、極上と特選の味の差は値段の差ほどはありません。
ソースが三種類ついてきますが、ここは塩コショウだけでいただくのが、肉好きの食べ方。ミディアムレアで注文したけど、ミディアムででてきたので、きょうはちょっと減点。
あと、内装にもう少し高級感があった方が、デートや接待に使いやすいと思います。

地元米沢のワイン、「シャトーモンサンの赤」をいただきながら、仕事抜きの楽しいひとときでした。


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2007年8月23日 (木)

よろしく

本日より、ブログ開始です。

うちの小山工学部長が数カ月前からブログを始められたのを偶然発見し、これがまたオモシロイので負けてはいられぬと始めることを決心したのです。
もともと大学研究室のホームページはあるのですが、研究室のホームページと言うことで、ちょっと発言も遠慮がちになりますし(?)、日常生活を紹介するのもオカシナ話ですから、いつかはブログを持って好きなこと言いまくったろ、と思ってました。
基本的に匿名で意見を言ったりするのが嫌いなんで、こうやって氏名、年齢、職業を公開します。それから匿名の意見を聞くのも嫌いなんで、コメントは受け付けません。ご意見ある人は、私までメールください。もちろん名乗って。
ときどき、暴言を吐いたり、バカなことを言ったりしますが、そこのところは大阪人特有の悪い冗談と思っていただきお許しいただきたいと思います。

それから、発言は山形大教授、有機エレクトロニクス研究所長の立場ではなく、一米沢市民の発言ですのでその辺のところ、よろしく。


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