FA宣言
今朝は西安市郊外の工業団地にある巨大な液晶工場へ。
液晶会社だけど、
ここだけの話、有機EL照明パネルの製造ラインが稼働してます。
有機EL照明といえば、
発祥の地が山形ということで、
まあ、
本家であり元祖の家元が訪問したようなもの。
パネルの出来栄えを拝見し、
技術者の皆さんと、量産での課題とか、今後の展望とか、
いろいろとディスカッションさせていただきました。
何を隠そう、
城戸が来春で定年ということを中国では業界関係者はみんな知っていて、
パネル会社、材料会社、ベンチャー、その他もろもろ、から声がかかります。
まあ、
FA宣言した大谷翔平選手のようなものです。契約金は数桁違いますけどね。
ご存知ない人は多いと思いますけど、
中国のベンチャーを取り巻く状況は、日本より10年は進んでます。
というか、日本が遅れてるだけかもしれませんけど。
とにかく、今や、大学教授がベンチャーの社長を兼ねるとか、
学生を社員にして雇えるとか、
大学の設備をベンチャーが使えるとか、
ベンチャーキャピタルに資金が潤沢だとか、
ポコポコとベンチャーが生まれるとか、
特にものづくり系が元気です。
最大の違いが、
大学教員が夢を抱いてますね。
夢を語りますね。
日本は逆に閉塞感が漂ってますから。
息が詰まりそうですもん。
今回も、結局は大学教授たちと食事をしても1元も払ったことはありません。
ちゃんと接待費があるんです。
山形大なんて接待費がゼロで全部自腹です。
中国でも欧米でも、こんなこと言ったら驚かれます。
まるでガラパゴス島です。
ベンチャーでアメリカに追いつくどころか差が広まるばかりだし、
今や中国にも追い越されて、
どうする、日本!?
文科省や経産省のお役人さんたちも、机に座って書類処理してるだけじゃなくて、
外国の情報を自分の目で確かめられたらどうですかね。
大学も大学で、
学長はじめ執行部、学部長ももっと海外事情を知ることですよ。
世界の常識を肌で感じること。
そうじゃないと海外から優秀な研究者を呼ぶなんて、
無理だから。
もし私がアメリカ人で、
34〜5歳で、
いけいけドンドンで、
日本の大学からお呼びでかかったとしても、
絶対、2万パーセント来ませんから。
ということで、
各種情報をアップデートできた今回の出張。
上海大学の陳副教授と陝西師範大学の胡教授には大変お世話になりました。
山形大で育ったKido's Childrenたち、
頑張ってくれてます。
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