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2022年10月 5日 (水)

Kido's Children

     

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昨日のことですけど、

卒業生の相澤直矢君が来学し、講演してくれました。

   

今は、大阪大学の助教ですが、

博士を取得したのは、もう6〜7年前のことでしょうか。

学生の頃からのテーマである有機EL材料の研究を引き続き行っていて、

最近、第四世代の発光材料の開発に成功し、Nature誌に掲載されました。

 

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これまで、有機ELの発光材料は、

蛍光材料→リン光材料→TADF(熱活性化遅延蛍光)材料と、この30年、研究開発の対象は推移して来ましたけど、

一番新しいのが、彼の提案する発光材料です。

リン光材料はイリジウムなどの希少金属を使ってたり、

TADFのように蛍光寿命が長くてロールオフのため高輝度で効率が出ない、

そんな欠点を全て克服した理想的な発光材料で、これからの主流になるでしょうね。

     

Kido's Childrenの一人として、有機ELの分野に大きく貢献してくれて、

師匠としても嬉しい限りです。

  

この功績に免じて、

ジョージアテック留学時代のステーキハウス事件は忘れてあげるからね。

  

    

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