うどんチェーン
ちょっと古い話で申し訳ないんですけど、
先月、Facebookで丸亀製麺の看板についてのネット記事を紹介すると、グルメ大学教授からコメントをいただきました。
僕は丸亀製麺のうどんは結構好きです!!でも香川と縁があろうがなかろうが、丸亀市に店鋪があろうがなかろうが、知ったことではないし気にしたこともないです。うまければ食べるし、でなければ食べない、それだけです。香川県に縁がないお店が「讃岐うどん」を名乗って何が問題なのか理解できません。例えば日本にはイタリアンのお店がたくさんありますが、経営者はイタリアに縁もゆかりもない人がほとんどですよね?福岡に関係ない人が経営する長浜ラーメンのお店とかも普通にいっぱいありそうですし。
私自身が食品ベンチャーの社長でもあり、会社名や商品名には強いこだわりがあるんですけど、丸亀製麺というブランドを考えた人は、天才だと思ってます。
世の中にはイタリアン、中華、フレンチ、などなど多くの国の食べ物屋さんがありますが、こういう店の店名はほぼその国にあやかってつけられてます。
けど、必ずしも店長やシェフがその国出身ではなく、第一号店がその国でもなく、修行した国がその国でもないんですけど、そういう名前をつけるのは、一つには客が美味しそうに感じるということです。
これって、店内の装飾でもそうですね。
食べるというのは、単なる栄養補給ではなく、
エンターテイメントでもあるというのが私の考えで、
例えば、昼に夜は何を食べるかを考えるところから、夕食は始まってると思います。
特に、外食する時には、その店の店名、門構え、匂い、五感の全てが脳を活性化させ、それが食欲につながり、
食べるという行為を最大限に楽しむようにできてます。
だから、
イタリアンの店はイタリアっぽいし、中華は中華っぽい、
だから、脳がそれを期待して、それ用の胃液を分泌する。
だから、とても需要なんです。
北京飯店なんていうイタリアンのお店があったとしても、
美味しそうに感じませんからね。
そういうわけで、
うどんチェーンならば、
美味いうどんを連想させる名前の方がいいに決まってます。
はなまるうどん、よりも丸亀うどん、の方が客としては期待が膨らみますよね。
しかし、
客は知ってるんです。
丸亀うどんという暖簾を見ても、
必ずしも丸亀出身の人が調理するわけでもなく、
丸亀が発祥の地でもないうどん屋さんが存在することを。
だから、
丸亀製麺は丸亀うどんではなく、
丸亀製麺なんです。
これだと、
100人中99人はこのお店は丸亀の製麺会社が店舗を経営してると信じます。
そういう意味で、究極的にうまい命名だと思いますね。
世の中、
こうお店って山ほどあります。
築地発祥でもないのに、そんな名前のたこ焼きチェーンとか、
大阪発祥でもないのに、道頓堀ってお好み焼きチェーンとか。
けど、
それって客が美味しく食事をする一助にもなってるとすると、
必ずしも責められるものでもないと思います。
ただ、
明らかに繁盛店のパクリっていうお店もあったりして、
コメダ珈琲にそっくりのコーヒーチェーンとか、
そういうのって、
いかがなものか、と思います。
いずれにしても、
私自身、食品業界には良心と言うものは期待してなくって、
常に、自分の目と舌を信じるだけですね。
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