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2022年2月15日 (火)

大器晩成

   

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今日も修士論文の発表会。

先週だったか、練習会の時よりも、みんな随分とよくなっていて、

いやあ、

うちの学生もなかなかやるなあ、と感心しました。

     

私が発表で重視しているのは、

結果よりもむしろ、

そこにストーリーはあるんか?

と言うこと。

     

単に、結果を並べるだけではダメ、

点と点を結んで線にし、

線と線で面、

そして立体に、と、

流れるような展開、

そんな発表をして欲しいと期待しています。

          

まあ、

これって学部ではまず無理で、

修士でもギリできるかどうか、

博士なら完璧にして欲しいところですね。

      

それから、

2〜3人に指摘しましたけど、

得られた実験結果のうちで、

どれが最も重要なのか、

強調すべきなのか、

それがわかってないといけない、と言うこと。

宝石を見つけ出すですね。

    

目標を設定して実験しても、

思うようにいかないのが研究です。

その時に、まれに想定外の結果が得られることがあります。

        

それを、失敗だと思うのか、

おもしろい、と感じるのか、

そして、次の一手をどう打つのかが研究者の能力です。

     

そい言う意味でも、

ブレークスルーというのは、現場から、すなわち実験している本人から生まれます。

ディスカッションして結果だけを聞かされてる立場の教員と言うのは、

結果の一部、それも多くの場合、学生の都合のいいとこしか聞かされず、

真の発見を自分の目で見ることもなく、

気づかずに終わるからです。

        

そういうわけで、

ポスドクや助教のような、現場に近い研究者がブレークスルーを生み出しやすくて、

実際に、年齢で言えば20代後半から30代中頃までにノーベル賞級の成果というのは生み出されています。

私が常々、

研究者に大器晩成はない

と言ってるのはそういう理由からです。

ポスドクや若手の助教には35歳までは、

死ぬ気で学生と一緒に現場で研究に打ち込んで欲しいと思います。

        

ただ、残念なのは、

大学改革で若手でも雑用が非常に多くなって、

それができないような環境に追いやられてるのが、

この国の大きな問題でしょうか。

現場を知らない霞ヶ関の責任はとても大きいと思います。 

    

   

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