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2021年1月18日 (月)

ステーキ

   

魂が喜ぶ食事

そういう料理を提供するのが真の料理人です。

       

私自身も、

いい年齢なんで、

単にコスパとか、

とか、

だけじゃなくて、

魂の喜びを求めて食事の場所を決めています。

     

例えば、料亭

   

門をくぐった時から、

イベントは始まっています。

テーブルに着くまでの間に見聞きするもの、

全てが五感を刺激し、

料理を期待させ、

脳内物質を分泌させ、

胃液が準備を始め、

そして食事を120%楽しむわけです。

       

それが、

魂の喜びへと繋がります。

料亭というのは、

単に豪華な部屋で食事をさせればいい

というものではありません。

             

例えば、

すき焼き

    

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私は人類滅亡の日の前夜はすき焼きと決めています。

とにかく最後の晩餐はすき焼きです。 

死ぬときはすき焼きの肉を頬張りながら、

前のめりに死にたいと思ってるくらいです。

      

そんなすき焼き好きにとっては、

すき焼きとは単なる鍋料理ではないのです。

           

まず、

中居さんのウンチクを聞き

きょうは、どこ産のお肉をいただくのか、

その地方の情景を思い浮かべ、

どんな味がするのか、

想像を巡らせ

       

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ジュウジュウと音を立て、

牛脂が焦げるのを、

網膜に焼き付けながら、

その甘ったるい匂いを嗅いで、

胃液が十分分泌されたら準備完了。

      

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赤い部分が少し残った

最適な加減で

焼き上がった

少し大きめのお肉を

      

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よだれが垂れかけた段階で、

溶き卵につけて頬張ります。

      

いやあ、

この瞬間は

いつ死んでもいいと思いますね。

           

もちろん、

野菜も口直しに適度にいただくわけですが、

京都のお店なら京野菜でしょうか。

       

Img_8351

      

ですから、

すき焼き屋というのは、

牛肉のスライスを溶き卵で食べさせればいい、

というものではありません。

それでは、

牛丼屋のすき焼きと変わりないじゃないですか。

    

そういう意味での、魂のすき焼き屋が地元にないのが、

とても寂しいと思っています。

       

実は、

ステーキにも好きな食べ方というものがあります。

       

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ステーキというのは、

我々の祖先が、

火を使えるようになって、

初めて食べたごちそうなわけで、

本能レベルで満足します。

      

それは、

考えてみればすごく単純で、

とにかく、

大きな肉塊を、

ナイフとフォークで

自分でワシワシと切り取り

口の中に放り込み

噛みしめる

肉汁がジューっと染み出してくる。 

  

これって

人が本来持つ野生の感覚、本能が刺激されて、

原始の記憶が呼び起こされますね。

    

ですから、

高級鉄板焼きで、

目の前でシェフが手際よく焼いてくれて、

綺麗にカットしてくれて、

それをお箸でつまんで食べる、

なんてお店、

       

ダメですね、

私には合いません。

   

こぎれいにカットしてあるステーキには、

胃液が分泌しないんです。

食欲半減です。

             

ですから、

どんな料理でも、

料理人には客の魂を揺さぶるような

素材、料理、そしてその提供方法も含めて

考えて、

悩んで、

努力してほしいと思います。

    

そういうお店は

未来永劫、客が耐えないことでしょう。

      

      

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