ここのところテレビでは学校の9月入学で盛り上がってます。
このままでは結局はまともな教育がしばらくできないので、4月入学を5ヶ月ずらして9月入学にしましょうと言うことです。
ワイドショーのコメンテーターも9月入学でいいんじゃない、
とか、
全国の知事も9月入学賛成ということで、
なんだか、
国民全員が9月入学を望んでいるような雰囲気です。
一方、
専門家である元文部科学省の官僚は異なる意見をお持ちです。
事務次官であった前川喜平氏はTwitterで以下のように述べられています。
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9月入学については、無責任な議論が横行している。ちょっと真面目に考えれば、その困難さが分かるはずだ。文部科学省で過去に何度も検討したことがある。今の高3生のためには、大学の9月入学枠をできるだけ広げることと、9月入学のためのセンター試験を来年6~7月に実施することを検討すべきだ。
今年の小1を9月に入学させると、その12分の5は入学時に7歳になる。来年以降もそうするなら、義務教育の年齢を「6歳から」でなく「6歳5か月から」に変えることになる。もし来年9月の新入生を6歳に戻すなら、来年の4~8月に6歳になる子も加わるから、この学年だけ人数が4割超多くなる。
来年から大学を全部9月入学にすると、来年の新入生の検定料、入学金、授業料の入金が5か月遅れになる。私学財政には大打撃だ。当然補償が必要になる。世耕議員は近大の経営者だから分かってる。
学校は可能な限り再開すべきだ。再開にあたっては、最大限の安全対策をとる。マスク、消毒液、体温計などを優先的に配る。教職員全員にPCR検査か抗体検査を行う。
安易に学校を休校にする人は、安易に9月入学も口にする傾向がある。
文科省には9月入学検討資料がワンサカ残っているはずだ。廃棄してなければ。実施する場合の問題点は検討しつくしてある。早く愚かな議論をやめさせろ。
とにかく9月入学は、イマ議論すべきことではない!
全国の小学生に聞いてみたらいい「9月に入学・進級したい?」って。「早く学校行きたい!」が答えだろう。
大学の9月入学枠の拡大とセンター試験の6月実施を検討すべきだ。
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とかなり積極的につぶやいておられます。
それと、
同じく元官僚の寺脇研氏は、
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世の中にわかに「9月入学」と騒いでいるけど、今はまず何より、いかに早く学校を再開して子どもたちの日常を取り戻すには何が必要かを真剣に考える時!当面、高校3年生の不安に対しては彼らへの大胆な特別措置を決断すればいい。小学生に「9月入学」はほとんど関係ない。早く学校を!こそ大切だ。
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とのことです。
何を隠そう、
私はこのお二人があまり好きじゃありません。
というか、
はっきりいうと嫌いです。
しかし、
今回のお二人のつぶやきには賛同します。
そもそも9月から授業を再開できるとの保証は全くありません。
山中教授もおっしゃるように、これは長期戦なんです。
今、9月入学を決めてそれに対して動き出すと、それまで子供達は宙ぶらりんですね。
そして、もしも9月再開ができないとなると、来年の9月まで下手したらまるまる一年数ヶ月も棒に振ることになります。
これほどリスクがあることを平気で持ち出す全国の知事は一体全体何を考えてるんでしょうか?
確か愛媛県の中村知事だけですね、反対派は。
山形県知事に申し上げたい、
主張すべきは以下の点です。
今の高3生のためには、大学の9月入学枠をできるだけ広げることと、9月入学のためのセンター試験を来年6~7月に実施することを検討すべきだ。
学校は可能な限り再開すべきだ。再開にあたっては、最大限の安全対策をとる。マスク、消毒液、体温計などを優先的に配る。教職員全員にPCR検査か抗体検査を行う。
現時点で、学校に行けなくて困っている生徒、学生が大勢いるのですから、できるだけ早く学校を再開できるよう努力すべきだし、国民はテレビのコメンテーターのいうことを鵜呑みにせず、もっと深く考えるべきですね。
そう思いませんか?
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