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2019年1月 8日 (火)

有機EL照明

 
 

 
 
きょうは午前中にある調査会社の方がオフィスに来られて、有機EL照明についてヒアリングをされました。
 
まず、
現状の課題は何かと聞かれたので、
それは単純に
 
コスト
 
です。
と答えました。
 
 
効率、寿命、輝度、演色性、
どれを取っても実用レベルです。
 
ただ、
パネルの値段が高いことです。
 
 
で、
なぜ高いのですかと聞かれたので、
製造装置がダメだからです。
基板サイズが小さすぎます。
 
30センチ角の基板でいくら量産しても、コストは下がりません。
しかし、1メートル角にすれば今の1/10にはなるでしょう。
1.5メートル角だと、LEDと勝負できます。
 
 
で、
なぜメーカーはそうしないのかと聞かれて、
 
 
それは、
有機EL照明を手がけるメーカーの経営者がヘタレだからです。
そのクラスの大型量産装置だと、ザクっと100億の投資です。
それをやる勇気がないからです。
 
 
卵と鶏で、
装置が小さいからパネルの値段が高い、だから普及しない。
大型投資をしてコストを下げれば、普及する。
 
 
このままだと、
中国で一気に有機EL照明は開花するでしょう。
なぜなら国策で有機EL照明にお金が投入されるからです。
 
 
欧米や日本の企業は、
小さいとこからコツコツと市場を切り開くとか言って、
まず高級自動車のテールランプなんかに有機ELを使用する戦略を立ててますけど、
そんなことじゃあ、
一気に中国勢に市場を奪われます。
 
 
ディスプレイメーカーだけじゃないんですね。
経営者がダメダメなのは。
 
 
そんなダメ経営者シリーズ、
ディスプレイの部はまだ終わってませんが、
照明の部が続きますので、
 
お楽しみに。
 
 
 
 
 
 
           
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