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2018年12月28日 (金)

NEC

 

(左が液晶、右は有機EL)
 
有機ELディスプレイでパイオニアといえば、次はNEC。
実はNECは携帯電話用のフルカラー有機ELディスプレイを初めて製造した会社です。
これはパッシブ型と言って、現在普及している薄膜トランジスタ(TFT)を用いたアクティブ型ではありません。
2001年に発売されたドコモのFOMAに搭載されました(写真右) 。

もちろん買いましたけど。
 

当時、液晶とは全く違うその高画質に、これで有機EL時代がやってきたと確信したものでした。

しかし、
しかし、
しかし、
その半年後、
ディスプレイはリコールされて総取っ替え、
 
なんと、
ディスプレイの画面にダークスポットと呼ばれる黒点が現れて、
画質が著しく下がりました。

これは、パネル製造時に使用したレジストのベーキング温度が低く、絶縁膜から溶剤等が徐々に放出された結果で、その後、ベーキング温度を最適化することで、もちろん問題なくなりました。


しかし、
それに懲りたドコモは、FOMAの次のモデルから液晶に戻り、
それ以来、有機ELディスプレイを採用することはありませんでした。
このNECの失敗は、有機ELの普及を遅らせた原因の一つだと思います。


実は、
NECは宮崎台の研究所で初期の頃から有機ELの研究を開始して、応用物理学会なんかでも積極的に研究発表していました。パイオニア、三洋電気とともに有機ELディスプレイの研究では最先端を走ってましたね。


しかし、どう言うわけか、
事業化の段階では、三星電菅(後のサムスンSDI、現在のサムスンディスプレイ)と合弁会社であるサムスンNECモバイルディスプレイを設立して、NECの相模原工場で生産を始めました。

ところが、
このダークスポット問題でケチをつけ、有機ELの研究開発から事業まで全て中止するという判断を下しました。そして、サムスンNECモバイルディスプレイは、NECの保有する有機EL関連特許とともに、サムスンに譲渡されてしまいました。


ちょうど、NECがものづくりからソリューションビジネスに舵を切った頃ですね。
このおかげで、有機EL研究で日本勢をよりずっと遅れていたサムスンは、一気に量産技術まで手に入れました。
今のサムスンの有機EL事業があるのは、NECのおかげと言っても過言ではありません。

NECはブラウン管技術もサムスンに供与してましたし、
日本電気と言う名前の割には、韓国のサムスンには多くの技術を供与したようです。


今では、宮崎台の研究もなくなり、
ご存知のように、米沢NECのノートパソコン事業もレノボに売却しました。



いったい、どうなるんでしょう、
日本電気。



日本のダメ企業シリーズ、
まだまだ続きます。    
 



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