恒例の・・・
米沢で魚というわけにもいかず、
きょうは東京です。
早稲田大学に来ました。
ある学会での招待講演です。
何を隠そう、
ここは母校で、
先月も応用物理学会で来ました。
そういえば、先週末のエッジネクストのプログラムも早稲田との共同プログラムでした。
何かのご縁なのか、お導きなのか。
なんだか、
早稲田が引き寄せているようです。
エッジネクストでの講義の際に学生たちに言いました。
早稲田と慶応の違いは、
早稲田は講義に出なくても卒業させてくれます(ウソです)。
だから、皆、社会勉強に一生懸命で、大学4年間でひとまわりもふたまわりも成長します。
ただ、
学問というものを独学しなければなりません。
実は、
このわたし、高校の時も授業中は寝ていて、
特に化学みたいな暗記科目は爆睡で、
試験前に独学でした(よい子はマネしちゃダメ)。
山形大学に助手として着任し、有機ELの研究を始めた時も、
もちろん独学です。
教科書なんてありませんから。
最先端科学はジャングルを切り開くように、独学するのです。
ベンチャーもそうです。
人のやってないビジネスを始める時、独学で立ち上げるのです。
これまで、なんでも独学の私にとっては慣れたもんです。
だから、
ベンチャーをやろうという若者は、本来独学で経験を積むべきです。
アントレプレナー教育プログラムなんて時間の無駄で、
本屋に行って必要な知識を本から学べば、1週間でエキスパートになれるでしょう。
ジョッブスも、
ゲーツも、
ベンチャー起業家はMBAやMOT、その他のアントレプレナー教育なんて受けてないんです。
みんな独学です。
まあ、
それくらいやる気があるから成功まで導けるわけで、
人に教わって、
手を引いてもらってベンチャーやってみようかな、的な
低いモチベーションならやめた方がいいです。
そんなことを言いつつも、
山形大のエッジネクストプログラムは講師が面白い人たちなので、
聞く価値はありますよ。
オススメします。
先週、4月18日水曜日、学長から表彰されました。
Highly Cited Researcherに選出されたからです。
日本語でいうと、高被引用論文著者と言います。
これは、過去11年(2005-2015)のクラリベイト・アナリティクス(旧トムソン・ロイター)論文引用データから、各研究分野においてトップ1%の被引用数を持つ、インパクトの非常に高い論文を一定数以上発表されている研究者が選ばれます。
研究者というのは、研究して論文書いて発表するわけですけど、論文の中には重要なものもあれば、たいしたことないのまで、様々です。
はっきりいうと、研究者自身はスゲエ、と思っていても第三者から見れば紙くずのような論文もあるわけですね。
そういう意味では、引用回数がトップ1%で、そういう論文をある一定数発表し続けるというのは、プロ野球でいうと、3割3分の打率を続ける、投手なら毎年15勝を続ける、みたいなもんでしょうか。
しかも、これを4年連続ということですから、日本なら年棒3億円、メジャーリーグなら10億円は硬いところです。
現在、日本には70数名いますが、
有機ELを含む有機半導体材料の分野では、日本国内で私一人です。
私は単なるジェラート屋のオヤジではありません。
今でしょ、の林先生も絶賛です。
http://junjikido.cocolog-nifty.com/blog/2018/01/post-7e78.html
ということで、
表彰状をこれまで4枚いただいてるわけですが、見たことない人のために公開します。
まず、トムソン・ロイター時代の1枚目。
秘伝豆というのは、鶴岡のだだちゃ豆に勝るとも劣らない、とても香り高く、美味しい枝豆です。
中でも、米沢の手塚さんの秘伝豆は丹精込めて作られ、他では味わえない逸品です。
そのまま茹でて食べても美味しいんですけど、山形大学工学部の常温乾燥技術で熱をかけすぎず、やさしく乾燥して用いてるのが、このジェラートなんです。
現在、山形大学では文部科学省センターオブイノベーション(COI)プロジェクトが実施されていて、その中の快食健康部門の研究成果です。ですから、山大工学部の最先端科学技術が使用されてるわけですね。
鷹山(ようざん)秘伝豆という名前は、上杉鷹山公にちなんだもので、米沢藩を殖産興業で活性化させた名君のように、この米沢を地元の食材と地元の技術で活性化したいという願いが込められています。