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2018年2月

2018年2月28日 (水)

フラスク活動開始

 
 

 

きょうはブイテクノロジーの株価が急上昇。

多分、この城戸ブログを見て買った人が多かったんじゃないかと思います。 

 

で、

次の買いは、

 

フラスク 。

 

 
 
製品の出荷始めました。
今後、有機EL材料で、ブイテクの製造装置 と一緒にセット販売。
買ったパネルメーカーはスイッチをオンにするだけ。 
喉から手が出そうなほど、欲しいセットなんです。  
 
 
そんなフラスク 。
今、資金調達真っ最中です。
5年後には売上400億はくだらないですからね。
 
出資されたいVC様、事業会社様、エンジェル様、
今ならお得です。
 
 
ご連絡お待ちしております。 
 
 
 
 
 
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2018年2月27日 (火)

社説

 
 
20180227_203846
 
 
 
本日の山形新聞の社説です。
 
 
 

Vテク子会社、米沢進出へ 有機ELの主導権再び

 

ディスプレー製造装置大手のブイ・テクノロジー(Vテク、横浜市、杉本重人社長)の子会社が米沢市に進出することが決まった。有機ELディスプレーの生産に必要な「次世代蒸着マスク」を量産するほか、有機ELの照明パネルメーカー「ルミオテック」(米沢市)も近く子会社化し、有機ELのディスプレー、照明両分野で事業展開する。このところ停滞気味だった米沢の有機EL関連事業を再加速させる起爆剤として期待したい。

米沢に進出するのは昨年12月に設立されたブイ・イー・ティー(横浜市、長野勝一社長)。米沢八幡原中核工業団地にあり、ルミオテックも入居する県産業技術振興機構の「有機エレクトロニクス事業化実証施設」を活用し、約50億円を投じて生産ラインを開設、4月の着工、10月の稼働を見込んでいる。Vテクの杉本社長は元々技術者で、数年前には山形大工学部の社会人博士課程で博士号を取得したという縁もあるという。

蒸着マスクとは、蒸発させた有機EL発光材料をガラス基板に付着させる際に使うフィルム状の部品。従来品は金属製のため、高温の蒸着装置内では熱膨張したり、サイズが大きくなると自重でゆがみ基盤との間に隙間ができたりといった問題があった。Vテクが特許を持つ次世代マスクは、耐熱性の樹脂と金属のハイブリッドで軽く、膨張しにくいため、特別な技術を持たなくても製品の歩留まりを上げやすいのが特長だ。

Vテク誘致に大きな役割を果たした山形大有機材料システムフロンティアセンターの城戸淳二卓越研究教授によると、蒸着マスクの生産以上に大きな意味があるのは、ルミオテックの子会社化なのだという。ルミオテックは2008年、三菱重工業など4社と城戸教授が共同で設立した会社で、11年に世界初の有機EL照明パネル生産を開始した。しかし生産ラインは小規模なままでパネルの価格も高止まりの状態が続き、普及への足かせになってきた。

Vテクは蒸着マスクだけでなく、蒸着装置も米沢で製造する方針で、ルミオテックが持つ最先端の真空蒸着技術は大いに役立つ。自社製の蒸着装置があれば大型ラインの導入も容易だろう。さらに米沢にはパネルの性能を左右する有機材料に関しても、最先端の研究をしている山形大や大学発ベンチャーがある。「ルミオテックが大手ディスプレーメーカーと協業で最先端有機ELディスプレーを試作し、技術確立後は装置と技術、材料をセットで販売する―という形を取れば、投資額も少なくて済むし、米沢は常に最先端技術の集積地として存在感を発揮できる」と城戸教授は語る。

さらに「有機ELのディスプレーも白色照明も、製造ラインは同じ。同じ大型ラインでディスプレーだけでなく照明パネルも作れば、価格は現在の10分の1~20分の1に下がる」とも。有機EL照明の最大のネックが解消されれば、一気に普及モードに入ると期待される。

有機ELに関しては、日本が開発した技術で韓国勢が実利を取る、という状況が続いてきた。Vテクの米沢進出を日本、そして本県が再び主導権を握るための大きな転機としたい。

(2018/02/27付)

 
 
と、いうことです。
韓国内で量産されている中小型そして大型の有機ELディスプレイも、元をたどれば日本企業の技術。
製造装置も日本から。
有機半導体材料も日本から。
日本のディスプレイメーカーの技術者が指導して、
Made in Koreaは、
Made by Japanese、
のようなものです。
 
 
今回のVテクの山形での事業は、再度、この国に有機ELの研究開発拠点と製造の拠点を築く最後のチャンスだと思います。
 
米沢市、山形県、そして国には最大限の支援をお願いしたいと思います。
 
 
 
 
 
 
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2018年2月26日 (月)

都の西北

 
 

 
 
先日、2月6日のことでした。
 
山形県庁で記者会見して、そのあとは山形駅のお店での懇親会。
十四代とか、美味しいお酒をいただいて、
気持ちよく、
最終の新幹線に乗車。
 
あんまり気持ちよすぎて、
気がついたら米沢駅を通り越して、
福島駅の手前。
 
正確には、気がついたらというか、
米沢駅に迎えに来てた嫁はんの電話で起こされました。
 
 
いやあ、
そのままだったら、宇都宮あたりまで起きなかったかも。
 
 
で、
きょう、
山形市で早慶OB会。
 
講演もさせて頂いて、
都の西北を歌って、
特に三田会の方々と名刺交換などさせていただいて、
 
気がついたら、 
最終の新幹線が出てました。
 
 
嗚呼、、、
 
 
しかも、そのことを嫁はんの電話で気がついて、
急いでタクシーで山形駅へ。
 
 
なんとか、ローカルの電車で帰って来ました。
 
 
いやあ、
山形での飲み会は危険だわ。
 
 
 
 
 
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2018年2月25日 (日)

ジェラート

  
 
Photo
 
 
4月20日に道の駅よねざわがオープンします。
 
そこで発売するベジアの商品。
まず第一弾は、米沢の秘伝豆を用いたジェラートです。
 
秘伝豆は鶴岡のだだちゃ豆に匹敵する香り、味のしっかりした枝豆。
これまで試作を繰り返し、
ダイエット中にもかかわらず、
ジェラートだけは食べ続け、
ほぼほぼレシピも決まりました。
 
いやあ、
うまいですよ。
イタリア人もビックリですね。
 
 
そんな大学発ベンチャーのベジア。
株式上場における主幹事会社がSMBC日興証券に決まりました。  
 
3年から遅くとも5年後には上場します。
米沢から上場企業が出るなんて、
夢がありますね。
 
是非とも実現しますので、
ご支援よろしくお願いします。
 
 
 
 
 
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2018年2月24日 (土)

これからの農業

 
 
 
 
きょうもジュンジビーノ。
美味しいピザとか、
 
 
 
 
めちゃうまいラムとか、
いただきながら、
 
 
 
 
ケンケンガクガクの議論も。
現場の思いと、地方自治体の考えの違いが明白に。
 
 
城戸個人の意見としては、
これからの農業を単にIoTやAIで大規模化してもアメリカや中国には勝てません。
 
それよりも、職人技を残して、
Made in Japanブランドを守ることです。
 
例えばスイスの高級時計のように。
 
 
だから、我々工学に携わるものが開発すべきは、職人さんをサポートする、アシストする技術ですね。
そこに、IoTなり、AIを導入すべきです。
杜氏のいない工場で作られた日本酒を私は飲みたいとは思いません。  
 
 

 
 
牛肉にしても、
最近ではWagyuとして、
オーストラリアでも質の高い欧米人好みの牛肉を生産している状況で、
 
 
これからのこの国の農業のあり方を、
真面目に、
真剣に、
地方自治体と、国と、
生産者の皆さんが知恵を絞る時がきたと思いました。
 
 
そう思いませんか?
農水省の皆さん、、
 
 
 
 
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2018年2月23日 (金)

子供目線

 
 

 
 
きょうは日本学術振興会のひらめきときめきサイエンスの委員会でした。
ひらときは、中高生などを大学研究室に集めて最先端科学に触れるアウトリーチ活動で、うちの研究室では、このイベントをスタート時から13年間今までずっと実施している唯一の研究室です。
今では委員もお仰せつかり、こうやって年に2回は委員会に出席しています。
 
で、
今回は来年度のプログラムの選考。
全国から申請された多くのプログラムの中から、実施すべきプログラムを選びます。
 
予算の制限があって、採択されないプログラムもあるわけで、採択する件数を絞らなければなりません。
 
 
きょう議論になったのは、年々増え続ける申請に対して、選考方法も変えないといけないんじゃないかということ。
 
それに対して、いろんな角度から意見出て、それなりに落ち着いたように思います。
この委員会に出席して、まったく異なる分野の先生方のご意見を聞くのはとても新鮮で、なるほどなあと思えるご意見も多いですね。
 
 
で、
私個人の考えは、
せっかく申請してくれたプログラムは、できるなら全部採択したいです。  
できるだけ多くのプログラムを実施して欲しいです。
 
そこで、
遠慮がちに発言させていただきました。
 
研究室によっては研究費が潤沢にあって、そんな研究室の申請は依託費はゼロ円でいいのではないですか。
また、各大学はアウトリーチ関連の予算は持っており、その一部でひらときを実施すればいいのではないでしょうか、と。
 
こうすることによって、学振からの予算が増えずとも、実施プログラムの数は劇的に増えるでしょう。
 
 
委員の方々に共通して欠けている認識としては、
このイベントは何のために、誰のために開催しているのかということ。
 
そもそも、ひらときは、
 
大学や研究機関で「科研費」(KAKENHI)により行われている最先端の研究成果に、小学5・6年生、中学生、高校生の皆さんが、直に見る、聞く、触れることで、科学のおもしろさを感じてもらうプログラムです。
 
 
参加する子供たちが主役です。
アウトリーチ活動を行う大学教員を増やすのが目的ではありませんし、大学教員にアウトリーチ活動に対して目覚めさせるのが目的でもありません。
 
私は、教育とは子供達に目覚めるチャンスを与えること、変わるきっかけを与え続けることだと信じています。
そのきっかけが、子供によって異なります。100人の子供達には100通りの教育方法があります。
 
ですから、科学好きを増やすには、そのきっかけとなる大学研究室での体験を、とにかくどんな形でもいいからさせるべきだと思っています。
予算の関係でせっかく申請いただいたプログラムを不採択にするなんて、こんなもったいないことはありませんね。
 
もし私が学振のひらときの責任者なら、一件あたりの予算を減額してでもすべての申請を採択します。 
それが、より多くの子供たちにチャンスを与えることになるのですから。
それが、子供目線で考えることだと思っています。
 
 
学術論文の数が激減している今こそ、アウトリーチ活動の意義、重要性をもっと真剣に文部科学省は考えるべきだと思います。
 
 
 
 
 
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2018年2月22日 (木)

最高の表彰状

 
 

 
 
またまた学生の自慢ですいません。
 
 
リーディング大学院一期生のドクターの二人が、
山形大学校友会長賞をいただきました。
 
なんでも、全学で5人しか選ばれない山形大学で最もステータスの高い賞だそうです。
 
右の渡邊は高校2年の時にJST冬のサイエンスキャンプに参加して以来、左の小松は仙台の河合塾で私の講演を聞いて以来の長い付き合いです。
 
 
特に、リーディング大学院の一期生ということで、リーディングで教育いただいてます企業からおいでいただいております産学連携教授の先生方には、とても鍛えていただきました。
指導教員として、心から感謝申し上げます。
 
 
この二人には、日本を代表する科学者に育って欲しいと思います。
そのためには、志高く、もっともっと経験を積むことだと思います。
 
 
がんばりや!
 
 
 
 
 
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2018年2月21日 (水)

蒸着機ビジネス

 
 

日経2月17日。

  

Photo

 

またまたブイテクノロジー。

  
 
 
ブイ・テクノロジー、有機ELの主要装置開発へ 

ディスプレー製造装置のブイ・テクノロジーは有機ELパネルの主要工程の製造装置を開発する。映像のもととなる赤や緑、青の発光材料を電子基板上に付着させる低コストの「蒸着装置」を2020年メドに出荷する。韓国や中国の工場で導入が進めば、有機ELパネルの価格低下につながる可能性もある。
ブイテクの蒸着装置はスマートフォンなどの中小型パネルの生産向け。発光材料を微細な回路基板に正確に付着させる「蒸着マスク」を縦型に据え付けることで、ディスプレーの解像度を1000ppi(1インチあたりの画素数)の超高精細を実現するという。
有機ELパネルは生産技術が難しく、キヤノン子会社のキヤノントッキの蒸着装置を導入する韓国サムスン電子が唯一安定量産を実現している。サムスンのパネルは500ppi程度とみられる。ブイテクが目指す蒸着装置で有機ELパネルの性能向上にもつながることが期待できる。
 
 
 
 
と言うことです。
けど、これだけじゃあ、詳細はわかりません。
そこで、解説。
 
 
まず、スマホなどに用いられる中小型有機ELディスプレイの製造に用いる真空蒸着装置。
新潟のキヤノントッキ社製が標準。
なぜなら、1997年の東北パイオニアで初めて有機ELディスプレイを生産した際に使用されたのが、トッキの蒸着機。
それ以来、ディスプレイ製造には「とりあえずトッキ」と言うことで、トッキ社製が標準になりました。
その流れでサムスンディスプレイで使用されてるのもトッキ。
 
けど、
ここだけの話、
20年前の装置と何が違うかと言うと、大きくなっただけです。
 
だから、
他社の蒸着機も実はトッキの装置と方式は同じ。
だから、製造装置でサムスンを超えることはありません。
 
そこで、
ブイテク 。
 
革新的方法で、より生産性の高い方式での革新的な蒸着機を製造販売します。
しかも、蒸着マスクも先日発表した全く新しい方式のマスク。
しかもしかも、それは1000ppiと言う、従来のマスクでは実現できない精細度でも量産できます。
 
ですから、
ブイテク の蒸着機と蒸着マスクを組み合わせれば、
サムスンに勝てるわけですね。
特に後発の中国メーカーにとっては、願っても無い製造設備であるわけです。
 
 
と言うことで、
今後、多くのパネル工場が立ち上がる中国で、
ブイテク の製造装置が標準になり、装置市場を席巻する可能性が極めて高いです。
 
けど、ブイテク は蒸着機の実績がないと不安視されるかもしれませんが、
山形で装置を開発すると言うことは、
山形大学城戸の有するノウハウ、特許、全てが投入されるわけで、そう言う心配は一切ご無用です。
 
さらに付け加えると、
フラスク 社の最先端材料とセットで販売することにより、パネルメーカーはスイッチを押すだけで、サムスンを超える性能のパネルを、よりやすく製造できるわけです。
 
と言うことで、この短い新聞記事の裏側には、とてつもなく分厚い内容が含まれているわけです。
 
ご理解いただけましたでしょうか。  
 
 
 
 
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2018年2月20日 (火)

謝恩会

 

 

 

卒業論文の発表会が終わり、

そのあとは恒例の謝恩会。

 

謝恩会といっても、

実際には祝賀会、

 

先生方も参加費を払いました。

 
 

 

 

うちの研究室の学生たち。

 
 

 

修士も学部生も。

 

 
 
ドクターも。
 
 
 
 
みんな笑顔です。
 
 
 
 
先生方にも、
笑ってる人もいれば、
感極まって、泣いてる人も。
 
 

 

表彰された学部生も。

 
 

 

横山研の優秀な学生さんも。

 
 

 

西岡研の札幌出身の学部生も、

表彰されて。

 

先生も、

学生もハッピー!

 
 

 

先生方も、

きょうはホッとして、

満面の笑顔。

  

 
 
みんな、
よくやったね!
 
 
特に社会に巣立つ人たち、
心の底から応援してます!
 
 
 
 
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2018年2月19日 (月)

卒研発表

 
 

 
 
きょうは朝から卒業研究発表会でした。
城戸、笹部、千葉研究室からは6名の発表。
 
 

 

 

 

 

 

  
 
練習も重ねて、十分準備してて、
よくできました。
 
まあ、いつも自画自賛ですけど、
彼らの発表はそのまま学会に持っていけるレベルです。
 
ただし、
専門家としては、まだまだ駆け出しなので、これから修士、博士で鍛えないといけませんが、
伸び代十分で、
やる気もあるので、
世界に通用する研究者には育ちそうです。
 
 
2年後の修論発表が今から楽しみです。
 
 
明日の夜は学科の祝賀会です。
 
 
 
 
 
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2018年2月18日 (日)

プリンタブルエレクトロニクス展

 
 

 
 
先週の東京ビッグサイトで開催されたプリンタブルエレクトロニクス展。
うちの大学からも出展してました。
 
企業から多くの研究者、技術者の方がたに移籍いただき、企業との共同研究を中心に活動してて、しかも外部資金だけで運営しているとても活発に活動している組織です。
   
  
 
 
今回はフレキシブル関連を中心に展示。
 
 
 
 
地域コンソーシアム、
JST A-STEP
COI
などなどのプロジェクトの研究成果も。
 
 
 
 
フレキシブル透明有機ELに、
フレキシブル半透明有機太陽電池。
 
 
 
 
基礎研究である有機材料研究では、
国内トップの実績。
 
 
応用研究でもこのとおり。
 
 
 
 
イノベーションはお任せください、
山形大学に。
 
 
 
 
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2018年2月16日 (金)

出前講義の重要性

 
 

 
 
昨日のことですけど、
修論発表が終わってから、修士1年の二人がオフィスにやってきました。
 
聞くと、修士1年生の大澤達也君 (左) と伊藤聖君 (右) が今年度の山形大学学生表彰を受賞したとのこと。
 
 
受賞理由は以下の通りで、研究成果が認められました。
 
・大澤君の研究成果をまとめた英語学術研究論文が査読付き一流学術雑誌ACS Applied Materials Interfaces (IF: 7.145) に2報、Advanced Optical Materials (IF: 5.36) に2報の計4報掲載されました。また、研究成果は国際学会Society for Information DisplayやAsian Conference on Organic Electronicsでのポスター発表、応用物理学会春季学術講演会、高分子若手研究会での口頭発表も行い、社会貢献活動も複数回行いました。
  
・伊藤君の研究成果をまとめた論文が、査読付き一流学術雑誌Chemistry An Asian Journal (IF:4.592)とJournal of Materials Chemistry C (IF: 5.066) に掲載されました。論文内容が非常に優れていたため、ホットペーパーに選出され、雑誌の表紙にも掲載されました。また、国際学会のAsian Conference of Organic Electronics 2017 やロサンゼルスで行われたSID Display week 2017 でのポスター発表、国内では春季応用物理学会 2017 にて口頭発表を行い、社会貢献活動も数多く行いました。
 
 
 
まあ、悪くないですね。
 
修士の1年でこれだけの成果をあげるには、どれだけ実験しないといけないか容易に想像できます。
彼らのような学生さんのおかげで、私はHighly Cited Researcherに毎年選出されるわけですから感謝です。
 
ちなみに、表彰されたのは全学でたったの5名だそうです。
 
 
基本的にうちの学生はモチベーションが高いだけじゃなく、実際に行動も伴います。
 
なぜなら、
そんな高校生が受験して研究室にきてくれるからです。
 
そして、
そんな高校生は出前授業サイエンスキャンプひらめきときめきサイエンスなどのアウトリーチ活動で発掘します。
 
ですから、
ご依頼があれば、私は北は北海道から南は沖縄まで、何処へでもうかがいます。
 
 
城戸の出前講義にご興味のある方は、ぜひこちらへ。
       ↓
 
 
これまで、予備校、高校、中学、小学校、幼稚園まで出前講義で出かけてます。
もちろん、幼稚園は園児向けじゃなく、保護者向けでしたけど、、、
 
 
ご依頼お待ちしております。 
 
 
 
 
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2018年2月15日 (木)

期待の社会人

 
 

 
 
きょうは快晴。
修論日和(?)。
 
修士の学生さんたち、
3年の後期から研究室配属になって、
よくぞ勉強、実験、志高く、努力してくれました。
素晴らしい発表でした。
 
   











   
 
自画自賛になりますけど、
応用物理学会より、
レベルが高い。
 
   
 
 
打ち上げは、
恒例の弁慶
 
この30年、
お世話になってます。
 
助手の頃は、週に三回。
うちの会議室のように利用させていただきました。
 
今はなかなか来れないんですけど、
修士の発表会の後の打ち上げは、
伝統的にここって決まってます。
 
 
 
シメはカレーライスの生卵落とし。
最高ですね。
 
 
実は、学生の中には、O大学に転出したN先生が残していった学生も。
その一人がN先生のモノマネをすると、
 
結構似てる。
   
   
 
 
他にも、
英語の重要性を説明してあげたり、
滅多に使うことのないスラングを教えてあげたりして、
研究の話は一切せずに、馬鹿話で大笑いしたひとときでした。
 
みんなあ、4月から頑張れよ! 
 
 
 
 
 
 
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2018年2月14日 (水)

修論発表

 
 

 
 
きょうから修士論文公聴会。
 
まず、英語セッション。
うちの研究室からも一人。
中尾くんは博士課程に進学します。
だから、英語での発表なんですけど。
 
発表自体は練習の甲斐あって、合格レベル。
しかし、質疑応答は英語となると、まだまだ厳しいようです。
 
やはり、
覚えた原稿を英語で発表するのと、
質問を英語で聞いて、それを理解して、しかも英語で答える。
というのは、ハードルが高いです。
 
ただ、博士課程の3年間で何としても英語をマスターするという気持ちで頑張れば、なんとかなると思います。
彼の成長が楽しみです。
 
 
で、
きょう気になったのは、と言うか、以前から気になってたんですけど、
英語のセッションなのに、質疑応答になったら先生方が日本語で質問して、学生が日本語で答えてる。
 
これって、どうなの?
 
私が座長を務めた3件はすべて英語で通しまし、
日本語で質問されようとした先生には英語で質問していただきました。
学生の教育を考えたら、質疑応答も英語にしたほうがいいと思うんです。
 
まあ、日本語で質問するのは先生にとっても、しやすいから、楽だからいいんでしょうけど、教育というのは楽をしてはいけません。
 
 
で、
午後は、来客、および各種打ち合わせで、夕方まで暇なし。
 
我がフラスク社のパンフレットとカタログができてきたので、それらをチェック。
Designed by JKです。
 
 
 
 
そして、
サンプルの出荷。
 
  
 
 
記念すべき第1号です。
ラベルのデザインも、
  
JK Designです。
 
その後、
ベジア社のジェラート試食会。
 
米沢の秘伝豆を用いたジェラートです。
かなり完成度が上がってます。
 
  
 
 
今回は7種類のレシピでしたけど、
その差もあまりなくなってきていて、ほぼ最終レシピに近づいたという実感です。
 
まあ、
一言で言うと、
 
 
こんな美味しいジェラート、食べたことない。
 
 
4月20日の道の駅よねざわのオープンと同時に販売開始です。
みなさん、お楽しみに。
 
 
特にマスコミの皆さん、
近大マグロはもうニュースとして新鮮味はありませんけど、
山大工学部ジェラートは、
きっと注目されると思います。
 
取材、喜んでお受けいたします。
 
 
 
 
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2018年2月13日 (火)

日独

 
 

 
 
きょうは午前中は横浜で仕事をして、午後から有楽町の東京国際フォーラム。
日独ワークショップでの基調講演。
 
今回で6回目というから続いてますよね。
しかも参加者も多くて、結構熱気があります。
  
 
 
 
国内の参加者の中には、おなじみさんも多くて、
中にはここでしかお目のかからない方々も。
 
 
 
 
日本人とドイツ人って、なんだか似ていて、
 
まあ、
先の戦争でも一緒に戦った仲だし、
科学技術でも競い合う事もあれば、協業したりして、
 
一緒にできることは多いです。
 
しかし、日本サイドの窓口が山形大学だから、
いかに我々の活動がワールドワイドかおわかりいただけると思います。
 
スゲエな山形大学!
 
 
 
 
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2018年2月12日 (月)

ベジアの魔法の粉

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山形大学発ベンチャー企業であるナチュラルプロセスファクトリー(株)

ナチュラルドライヤーという熱を加えずに乾燥する常温乾燥機を開発して販売しています。


その乾燥機を用いて乾燥した鶴岡のだだちゃ豆。

その粉を使ってできたのが、鶴岡木村屋の「だだちゃ豆右衛門シリーズ」。 


2016年3月から発売し始め、販売を始めて2ヶ月で85000個売れたという伝説を生み出し、今や鶴岡どころか山形を代表するお菓子になりました。


なにせ、だだちゃ豆特有の香り、風味、味をナチュラルドライヤーを用いてしっかり残し、これまでないお菓子に仕上がったからです。

 
そして、この度、満を持して登場したのが、これ。
 
 
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はい、

昨夜、いただきました。


一言で言うと、


だだちゃ豆。


だだちゃ豆のチョコレートというより、だだちゃ豆をホワイトチョコで固めました、っていう感じでしょうか。
 

箱を開けた瞬間、あのだだちゃ豆の香り、

口に入れた瞬間、溶ろけて、

一気に香りが口中に広がり、

鼻から抜けて行きます。


昨年のインターナショナルチョコレートアワーズ2017アジア太平洋大会で金賞を受賞したというだけのことはありますね。

ダイエット中のこの私が、それを忘れて写真の半分はぺろっといただいてしまいましたから。

 
やはり、ポイントはナチュラルドライヤーで、この乾燥技術がないと、だだちゃ豆特有の風味等が残らなかったと思います。

実は多くのお菓子屋さんや食品メーカーから、だだちゃ豆の粉や他の果物、野菜類の粉を要望されることが多くて、それらのご要望にお応えすべく立ち上げたのが(株)ベジアです。

ベジアではナチュラルドライヤーを大型化して、それらを用いて野菜や果物を大量に乾燥して提供してまいります。

ですから、近日中に誰でも、最高品質の乾燥食材を用いてお菓子や食品を製造販売できるようになります。


それだけではありません。
 

実は農家では傷物や形の悪いものなどの規格外品を廃棄しています。

多いときは生産した農作物の1/3を廃棄です。

また、

豊作過ぎても価格安定化のために捨ててしまいます。

しかし、ナチュラルドライヤーがあれば、今まで捨てていた農作物でも粉になって、食品に生まれ変わります。しかも高品質の食品です。

それは、農家にとっても朗報ですし、食品メーカーにとっても食材が安くなり有難いことです。


しかも、


今後、世界人口が増えて、食料難の時代が到来するのが目に見えています。
このような方法で食料の無駄をなくすことができれば、

そして、

この技術を世界中に広めることができれば、
この世界から飢餓に苦しむ子供達はいなくなるかもしれません。

実はそれが私たちの願いです。

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地域の食材を最大限生かして、地域をブランド化して活性化する。
そして、その思いはいつも世界を見据えて。

ベジアでは大型乾燥機の開発そして大型工場建設のために、資金調達中です。

私たちの考えに賛同していただけるエンジェルやベンチャーキャピタル、企業経営者の皆様、ご連絡ください。


いっしょに、世界中の子供達が喜ぶ顔を見ませんか?
 


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2018年2月11日 (日)

感謝

 
 

Img_1422

 
 
今日は建国記念日で、
トーマス・エジソンの誕生日で、
わたくしキド・ジュンジの59回目の誕生日でもあります。
 
まずは、FBでお祝いのメッセージをお寄せいただいたみなさま、
温かいお言葉の数々、ありがとうございます。
 
このような未熟者をご指導いただきました諸先輩、先生方、
感謝感謝です。
 
そして、けいいちろう画伯には似顔絵まで描いていただいて、とてもうれしいです。  
 
 
まあ、
なんと言いましょうか、59歳と言いましても実感がなくて、
自分自身が30代の時は59、60なんていうと定年前のもう仕事をし尽くした初老、というイメージだったんですけど、
まだまだですね。
 
特に仕事面では、これからバリバリ一線でやらなければならないという使命感と、やりたいという欲求があって、
精神年齢でいうと、34〜5歳くらいでしょうか。
 
おかげさまで、身体も元気で、
ゴルフなんて毎日でもできるくらい体力ありますし、
 
このままだと、あと20年くらいは楽々やれそうです。
 
 
何と言っても、
こうやって気力に満ち溢れ、バリバリ仕事ができるのは、
影で支えてくれてる妻と、
まだまだ支えてやらないといけないなと思わせる娘の存在でしょうか。
 
これからも研究者として、教育者として、そして起業家として頑張ります。
引き続き、ご支援よろしくお願いいたします。
 
 
 
 
 
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2018年2月10日 (土)

開会式

  
 
Photo
(写真はルミオテックのホームページから)   
 
 
 
平昌オリンピックの開会式、
見ました。
 
もちろんテレビですけど。
録画でしたけど。
 
 
LEDの数がすごかったですね。
プロジェクションマッピングとか、
ドローンとか、
キム・ヨナとか、
 
考えられるすべての技術、コンテンツを投入してました。
 
 
で、
2年後の東京オリンピック。
二番煎じはできません。
 
とすると、 
 
 
有機ELでしょう。
 
 
特に日本発の有機EL照明パネル。
これを大々的にデビューさせるのが、
東京オリンピックだと思います。
 
 
韓国にもない、
中国にもない、
そんな最先端科学技術です。
 
 
ルミオテックを三菱重工から承継したVテクノロジー社、
ここの社長は東京オリンピックを個人的にも非常に重要視しています。
 
 
もし、オリンピック委員会がその気なら全面的に協力するでしょう。
 
電通さんとか、裏でオリンピックを支える企業の方、
ご連絡ください。
 
 
水面下で動きますから。
 
 
 
 
 
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2018年2月 9日 (金)

少子化の原因

   

   


Photo 









不思議です。




うちの研究室は風水的にか、偶然なのか、子供さんのおられないご夫婦の奥様が秘書として勤めると子供が授かるのです。


幸運の子宝の研究室と呼んでいます。


これまで、例外はありませんでした。


もちろん、私は何もお手伝いをしておりません。  




そういう意味では、少子化に対して、少しは貢献してると思いますね。  






昨年も一人の秘書さんが可愛い赤ちゃんに恵まれました。


それが、この4月から職場に復帰すべく、保育園に申し込むと、




ハズレ。




それがそれが、


第3希望まで入れずに、結局は家で育てることになりました。




おい、おい。






それを聞いて昔のことを思い出して、


ふつふつと怒りが込み上げました。






遡ること、17〜8年。


娘が1歳の頃か、


市役所に行って、保育園に入園を申し込むと、定員いっぱいで入れないとのこと、


で、1年我慢することに。




秋から保育園に出向き、


園長さんに挨拶し、


ぜひよろしく、と。




園長さんも、


ニコニコしながら、




はいはい、お待ちしております、と。






しかし、


その第一希望に入れず、


第二希望にも入れず、


第三希望で入ったところが、


築40年か、とにかく古くって、一枚のタオルをみんなで使うような不衛生なところで、


娘は風邪をひき、


治っては、


風邪をひき、


とにかく


入園して3ヶ月のうち、


実際に通園したのは、1ヶ月もないでしょうか。




結局は保育園をやめて、


ファミリーサポートセンターに登録して、個人のお宅に預かってもらうようにしました。






その時の米沢市の福祉課なのか、保育課なのか忘れましたが、窓口のお姉さんが、これまた木で鼻をくくったような返答振りで、




出てってやる、米沢市!


覚えとけよ、あの園長!




なんて、怒り狂ったものでした。






で、


17〜8年経った今でも、こんなに少子化でも希望の保育園に入れない子供がいるなんて、




マジ、信じられない。






世の中少子化で、一人でも増やそうとしているのに、こんな子供の育てにくい環境じゃあ、とても二人目、三人目とは行きません。




これって、


米沢市の問題なのか、


厚生労働省の問題なのか、




とにかく、


仕事に支障が出るんで、秘書さんには早く帰ってきて欲しいんですよね。




こないだも、


今いる二人が二人とも子供のインフルエンザで来れない日があって、


私一人で電話対応、来客対応でしたから。




ほんと、お願いします。














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2018年2月 8日 (木)

有機EL照明事業

  
 
昨日の続きです。
 
 
「またVテクが有機EL照明のルミオテック(山形県米沢市)を4月に三菱重工業から譲り受けて子会社化することも発表した。」
 
との記載が日経にありました。
 
 
実は、こっちの方がインパクトが大きいと思います。
 
ルミオテックは、2008年に三菱重工業、ローム、凸版印刷、三井物産、そして城戸淳二が合弁で設立した会社です。ちょうど10年経ちますね。
 
 
資本金は準備金も含めて14億円でスタート。
 
 
0805
 
 
当時の三菱重工の担当役員はいまの重工の宮永社長。
 
この合弁は、私が事業プランを書き、各社の幹部と会い、説得してまとめ上げました。
有機EL業界の坂本龍馬です。
実は合弁をまとめるのに2年以上かかり、しかも最初のメンバーは異なります。
 
合弁という形にこだわったのは、サムスンやLGなどのジャイアントに国内企業が単独で戦えるはずもなく、それぞれの強みを生かして世界一の照明会社にしようという目論見です。
 
 
Photo
 
 
筆頭株主の三菱重工から社長が送り込まれ、工場は米沢市内に設置し、2011年より世界初の有機EL照明パネルの生産を開始しました。
 
ただ、製造に用いるガラス基板の大きさは30センチ角ですから、パイロットプラントのような規模です。 
ですから、当初の予定では製造技術を確立して、パネルの性能も実用化レベルに上がれば、製造ラインを大型化して、一気に製造コストを下げて市場に供給しようと考えていました。
 
しかし、
大型ラインには約50億の投資が必要で、三菱重工ではこの決断がなかなかできず、今までズルズルとパイロットプラントでの少量生産で、その結果、照明パネルの値段は高いままで、市場も大きくならず、もちろん毎年大赤字で、ジリ貧になっていました。
 
一方、
韓国のLGが遅れて有機EL照明市場に参入しましたが、今ではパネルの値段を戦略的に下げて、市場占有率を一気にあげようとしています。
 
このままでは、半導体、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイと同じ道のりをたどるところです。
日本生まれの技術で日本の企業が負けて、韓国が勝つ。 
 
 
そんなピンチの時のVテクによる事業承継です。
Vテクでは昨日の蒸着マスク事業のみならず、各種の有機EL関連の製造装置などを開発しており、その中には真空蒸着機もあります。
 
しかし、その分野では後発なので、ルミオテックの最先端の真空蒸着技術は非常に魅力的で、この技術があればすぐに蒸着装置ビジネスができます。しかも、装置だけではなく、ルミオテックには白色有機EL素子の技術もあります。
 
今や、有機EL照明パネルは、効率も寿命も実用化レベルにあり、照明デザイナーなど関係者から値段さえ下がればぜひ使いたいと大きく期待されてます。
 
ですから、
新生ルミオテックが大型生産ラインを開発して、そこで、パネル生産を始めればパネルコストは一気に下がり、有機EL照明が普及モードに入ることになります。
 
そうすると、山形県内には有機EL照明器具メーカーが数多くあり、その売り上げが一気に伸びて圏内の経済にも大きなインパクトを与えます。
 
 
さらに、
 
 
大型白色照明パネル製造ラインは、大型有機ELディスプレイの製造ラインを同じなので、そのラインで大型有機ELディスプレイをも製造できるのです。
 
ディスプレイに必要なTFT基板をディスプレイメーカーから供給してもらえば、ディスプレイの少量生産だって可能です。
 
ただ、
ディスプレイの本格生産には3メートルx3メートルのG10という超大型ラインが必要になるのでコスト面では勝てません。
ですから、ルミオテックを照明パネルの生産ラインとしてだけではなく、最先端有機ELディスプレイの試作ラインとして活用するわけです。
 
大手ディスプレイメーカーと共同で、あるいは委託されて、最新の材料や最先端の素子構造を有するディスプレイをまずルミオテックで試作し、技術を完成したらディスプレイメーカーの工場にそのレシピを移転する。
 
特に材料メーカーである(株)フラスク が米沢にはあります。
装置と材料をセットで供給できる装置メーカーは他にはありません。
フラスク の材料も一気に市場占有率が上がります。

だから、これだけ強い装置メーカーは世界でここしかないわけですね。  
有機ELディスプレイはまだまだ進化し続けますので、その最先端をこの事業プランで常に米沢から生み出し続けるわけです。
 
 
もちろん、
G10の真空蒸着ラインはVテクで製造して、ディスプレイメーカーに販売するわけですから、ディスプレイメーカーと開発で協業して、装置販売でお客さんになってもらうわけです。
大型ラインで、ディスプレイの試作の合間に、照明用パネルを製造すると照明パネルの値段は今1/10から1/20でしょう。
 
だから、
蒸着マスクビジネスより、
ルミオテック承継、の方が。
実はニュースとしては、でかいんですよね。


もっと詳しく聞きたいマスコミの方、
いつでも取材に応じます。
 
 
 
 
 
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2018年2月 7日 (水)

マスク事業

 

 

まずお読みください。

 

 

日経東北版から:

 

Vテク、山形県米沢市に有機EL用マスク生産工場

2018/2/6 22:00

 

東証1部上場のブイ・テクノロジーが山形県米沢市に進出する。6日、杉本重人社長が吉村美栄子山形県知事らと県庁で記者会見し発表した。スマートフォン(スマホ)に使われる有機EL生産に必要な次世代蒸着マスクなどを量産する。またVテクが有機EL照明のルミオテック(山形県米沢市)を4月に三菱重工業から譲り受けて子会社化することも発表した。

Vテクは、1997年創業のフラット・パネル・ディスプレー(FPD)製造装置メーカー。201712月に設立した子会社のブイ・イー・ティー(VET)が米沢に進出する。

米沢八幡原中核工業団地に立地、ルミオテックの工場と隣接する空き工場を合わせ建物面積6000平方メートルの工場に、生産に必要な設備を導入する。4月に着工、8月に完成させて、10月からサンプル出荷を始める予定。20年度に160億円の売り上げを目指す。設備投資額は約50億円で、操業開始時20人を雇用する予定。

Vテクは米沢への工場進出で、新たに有機EL用蒸着マスクや蒸着装置製造に参入する。iPhone向け有機ELは、韓国サムスンが独占供給しているが供給能力が限られている。一方、Vテクはサムスンより高精細で製造が容易な次世代蒸着マスクを開発済み。

工場本格稼働時には蒸着マスクを月産300枚を見込む。iPhone生産量の25%に相当する有機ELが生産できる規模という。

米沢進出は、有機ELの第一人者、城戸淳二・山形大学教授が橋渡しした。記者会見した杉本社長は「米沢は有機EL発祥の地。サムスンの高精細化は足踏みしており、特許技術でその限界を打ち破る」と話した。

 

 

ということで、よくわかったようなわからないような。

  

で、

解説します。

 

今回の発表は、よく読むと二つの重大ニュースが含まれています。

きょうはまず、蒸着マスク工場進出の話。

  

蒸着マスクというのは有機ELディスプレイを製造する時に必要は部品。

スマホなどのディスプレイには、赤、緑、青の発光点が配置されてます。そのひと組を画素と言いますが、5インチの画面なら100万個以上の画素が並んでます。

その画素の形成は、とても薄い金属のシート状の薄い板に細かい穴が空いていて(蒸着マスクと言います)、それを通して有機色素を蒸発させてその部分だけに発光点を形成します。

ですから、蒸着マスクには無数の細かい穴が空いていて、穴の位置に青や緑、赤の色素を少なくとも3回成膜するのです。

近年、ディスプレイの精細度がどんどん上がり、画素密度400ppiは当たり前、ppiというのはピクセル パー インチ。すなわち、1インチ(2.54cm)に400もの赤、緑、青から構成される画素があるとうことです。ですから、画素のピッチが0.064ミリ(64ミクロン)というからとてつもなく細かいことがわかります。

 

ですから、ディスプレイ製造時には、例えばガラス基板上の所定の位置にマスクを合わせる訳ですが、その位置合わせ精度がミクロン単位でとても繊細なんです。

特に蒸着時にはルツボを加熱して有機色素を蒸発させるので、その輻射熱で金属マスクが膨張したり、マスクが大きくなると自重で基板との隙間が空いたりと、現場の職人技と経験で製造時の歩留まりをあげています。

サムスンも数年かかって、この技術を確立しました。

 

で、今。

 

中国でも有機ELの製造ラインが立ち上がりつつあります。

けど、

職人いないです。

技術ないです。

装置を買ってきて、

材料を買ってきて、

すぐに作り始めたいんだけど、

 

それができません。

 

その理由の一つが、蒸着マスク。

 

今回のVテクノロジーのマスクは、

従来の蒸着マスクと違い、

ポリイミドという耐熱性の樹脂と、金属のハイブリッド。

  

だから、

軽い、

熱で膨張しにくい、

 

だから、

 

使いやすい。

そ んな技術をコツコツと開発しました。

 

基本的にVテクはファブレスです。

技術を開発して、設計して、

協力会社さんに製造してもらって、

 

売る。

 

 

けど、

今回は違います。

自社でマスクを製造販売します。

 

 

それくらい、

自身のある技術なんです。

 

近い将来、蒸着マスク市場は1000億に。

そのうち、20%を取れれば200億。

50%で500億。

 

そんな製品をここ米沢で製造するって、

直接的、間接的にも米沢、山形にとってメリットは大きいですね。

   

  

報道では城戸が橋渡ししたとなってますが、

実はVテクの杉本社長は山形大で社会人博士課程を修了した工学博士です。

TFT基板を簡便に、低コストで製造できる技術で博士論文をまとめられました。

 

もともと防衛大では機械工学の専門で機械設計のプロ。

技術者であり経営者、

だから即断即決、とにかく目利きができる経営者なんですね。

当研究室ともTFT基板の新規製造方法の共同研究を行ってますし、山形大のイノベーションセンターで有機ELの重要技術の開発を共同で行ってる山形大の信者でもあります。

  

その社長が、蒸着マスク製造を米沢で行うと決断したのは、まあ、自然な流れです。

 

これで、米沢には

材料研究、デバイス開発、パネル試作、照明用パネル製造(ルミオテック)
、小型ディスプレイ製造(東北パイオニア)、そして製造装置メーカーと有機EL関連の技術開発から製造まで、全て揃うことになります。

 

こんな地域は世界でここだけなんです。

 

あとは、ベンチャーを成功させて、

夢のある地域としてのブランドを確立して、若者が集まる地域にするだけです。

有機エレクトロニクスバレーも仕上げのフェーズに入りましたね。

 

  

明日は、重大ニュースその2のルミオテックの解説をいたします。

お楽しみに。

  

 

 

 
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2018年2月 6日 (火)

日本代表

 
 

 
 
きょうの午前中も博士論文公聴会。
渡邊雄一郎くんは、当研究室始まって以来のサイエンスキャンプ卒業生博士。
 
 
今から11年前でしょうか。
彼が東工大附属科学技術高校の2年生の時、
JSTウインターキャンプに参加。
2泊3日で有機EL作りを堪能しました。
 
その後、
高校の卒業研究でも有機ELを手作り。
頻繁にメールで作製道具についての質問、
実験結果についての問い合わせ、
高校の時から行動力は、ど厚かましいくらいありました。
 
で、
大学はご両親の思いとは別に、東工大に進学せずに山形大へ。
もちろん、目当ては有機ELの研究。
 
1年から優秀な成績で、
3年生から4年生に上がらず、飛び級で修士課程に進学。
 
しかし、
次の年からリーディング大学院プログラムがスタートしたので、
修士2年に進学せず、
再度、逆飛び級して1年からリーディング生に。
 
論文多数、
日本学術振興会の特別研究員にも採択されていて、
1年間の留学は、私の恩師Y. Okamoto教授の出身大学であるパデュー大学へ。
野依フォーラム若手育成塾にも参加する
ど厚かましいくらい活発に活動しました。  
 
 
 
今回の公聴会も
45分の英語での発表、
1時間10分の質疑応答、
そつなくこなしました。
 
4月からは、
日本学術振興会の海外特別研究員に採択されていて、2年間の外国での修行です。
再度、パデュー大学で研究するとのことです。
 
 
こうやって考えると、
鉄は熱いうちに打てと言いますが、
高校生の時に最先端の研究に触れること、
どれだけ大事かわかります。
 
JSTがサイエンスキャンプの事業をやめたこと、
ボディブローのように後々に効いてくるでしょう。
 
今や日本学術振興会のひらめきときめきサイエンを充実させることが、この国に科学好きを増やし、 科学技術立国として栄えるためには必要です。
 
優等生ながらも、城戸にはボロカスに言われながらも頑張った渡邊くん、
これからは日本代表選手として世界で活躍してください。
 
 
 
PS  ヤマト先生、ユウイチロウが博士になりました。
 
 
 
 
 
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2018年2月 5日 (月)

博士論文公聴会

 

 

 

 

きょうは博士論文公聴会が二件ありました。

 

 

一件目が、小松くん。

彼は随分前に、私が仙台の予備校に講演に行った時に話を聞いていて、学部は北海道大に進学したものの、大学院はうちの研究室に来ました。

しかも、リーディング大学院のプログラム一期生で、修士博士を5年一貫で博士をめざし、約半年間のドイツのドレスデン工科大学への留学(遊学?)も体験しました。

 

ですから、初めて知り合った時から数えると10年くらい経つのでしょうか。

 

 

 

 

口頭発表は英語で45分、

質疑応答が1時間10分くらい、

全体で2時間弱。

 

まあ、なんとか、こなして、

あとは博士論文に手直しして提出するだけです。

 

実は、英語での公聴会の発表は彼が初めてです。

ですから、私も英語で質問しました。

よくぞここまで成長してくれたと、口では厳しいことを言いながらも心の中ではちょっと嬉しかったです。

 

とは言うものの、まだまだヒヨッコです。

4月以降は九州大学で博士研究員としてお世話になりますが、ビシバシ鍛えていただければと思います。

 

 

 

 

二件目が片桐さん。

山形大で准教授として勤められた中山健一先生の学生さんで、私は本来副査です。

中山先生が教授として大阪大学に転出されたので、書類上は私が主査になってます。

 

片桐さんも、リーディングの一期生で、UCLAに留学され、非常に積極的に活動されました。

親しい受け入れ先の教授から、「チホは日本人じゃないみたい。」と言わしめましたほどの行動力です。

 

彼女は新しい有機半導体の測定方法に取り組み、素晴らしい成果を挙げました。

4月から理化学研究所で博士研究員として活動すると言うことなので、研究者としてこれからの活躍を期待しています。

 

先日のテレビ番組で林修先生が、「スゲエな山形大学!」と驚かれたのは、こう言うモチベーションの高い学生が多いからです。

それと研究に集中できる環境の良さ、指導教授陣の質の高さ(?)でしょうか。

 

 

明日の朝ももう一件、公聴会が続きます。

楽しみです。

 

 

 
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2018年2月 4日 (日)

いわき

 
 
 

 
 
 
今日は福島県のいわき市でゴルフです。
山形県内はすべて雪でクローズ。
福島も内陸はアウトのところが多いんですけど、
ここは別。
 
きょうも鳥が鳴き、冬というより、
 
春ですか、
ここ。
 
と言う感じ。
 
東北のハワイと呼んでます。
実際、ハワイアンセンターもありますしね。
 
ただ、天気はサイコーでも
スコアはサイコーとは行きませんでした。
 
 
で、
いつも思うんですけど、
いわきにカジノを誘致したらって。
 
 
温泉あります。
海の幸豊富です。
福島の果物最高においしいです。
ゴルフ場たくさんあって、しかも真冬でもできます。
 
理想的なリゾートです。
 
カジノって、私自身行きませんし、興味もありませんが、
横浜のようにただでさえ人の多いところに、なぜカジノを誘致するのか意味不明です。
 
過疎化が進んでいるところにこそ、新しいアトラクションが必要なんですけど、
政治家の皆さんはそうは考えてないようです。
特に福島は風評被害で観光客も減っていることでしょう。
福島県知事の内堀さんはどう考えておられるのでしょうか。
 
一度、福島の復興についてお話を伺いたいものです。
 
 
 
 
 
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2018年2月 3日 (土)

こんどうOB会

 
 

 
 
行きつけの「旬菜こんどう」が休業して約半年。
今では常連のOB会を開いてます。
 
で、
今夜は3回目。
 
全く業種も、年齢も、何もかもなんのしがらみもない元常連たちが集まって、
ワイワイガヤガヤ。
 
 
いやあ、
楽しい。
 
 
 
 
お店は、
さわらび。
 
 
 
 
和食で、
なかなか、
頑張ってます。
 
 
 
 
やっぱり、
米沢には、
米沢の味を提供してくれる店が必要。
   
 
 
 
チェーン居酒屋では、
それは無理なんですよ。
 
 
 
 
特製恵方巻きもいただいて、
Happyな夜でした。
 
 
 
 
 
 
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2018年2月 2日 (金)

怒りの鉄拳

 
 
まあ、聞いてください。
 
今朝の話です。
 
今日は東京でめちゃめちゃ重要な会議。
9:30の新幹線に乗れば十分間に会うので、結構余裕の朝。
しかも、青空で雪の心配もない。
 
けど、
どこトレを確認すると、
朝一の7時台の新幹線が遅延。
まだ、米沢駅に着いてない。
 
 
 
 
おっ、
やばい。
ということで、早めの9時前に米沢駅に着いて、来た電車に乗ろうと。
 
 
で、
まず駅員さんに聞きました。
 
9時半頃になります。
 
 
まあ、もともと9時半の電車だし、
問題ない。
 
 
けど、9時半を過ぎても
来る気配なし。
 
 
で、
駅員さんに聞きました。
 
駅員さんが答えて、
10時半頃になります。
 
 
えっ、
けど、10時半なら間に合う。
待つか、、、
 
 
で、
10時半を過ぎました。
けど、来る気配なし。
 
 
聞きました駅員さんに、
 
駅員さん曰く、
見込みが立ってません。
 
 
おいっ!
大体、最初の9時半は何?
10時半は何?
 
裏付けもなしに、
適当なの?
 
もし最初に、いつ復旧するかわかりません、
運転再開の見込みがついてません、    
と、
正直に答えてくれれば、
その時点で福島に車で移動しました。
 
 
最終的に、
知り合いのHさんの車に同乗させてもらって、
車で福島駅に、
東北新幹線で東京へ、
講演会場に5分前に着きました。
 
 
ギリギリ重大ミッションをコンプリートして、終わり良ければすべて良しでことなきを得たけど、
下手したら米沢市、山形県にとって数百億の経済損失でした。 
 
     

 
 
いつも指摘してますけど、
お客さんに対するサービスが、
全くできてないです、
JR東。
 
 
特に米沢駅。
   
   

 
  
 
 
だいたい、駅構内にこれだけ、モニターがあるんだから、
タバコの宣伝とか、おにぎりの宣伝なんかより、
お客さんである乗客が最も必要としている情報を提供して欲しい。
 
   
ほんと、
JRっていうのは、いまだに国鉄体質なんですよね。
   
   
  
 
 
 
福島駅まで同乗させていただいたHさん、
FBを見て、福島まで送りましょうかとご提案いただいたYさん、
 
ありがとうございました!
 
今日のミッション、皆さんのおかげで、達成することができました。
 
 
こう言う人たちのいる米沢の未来は明るいかも知れません。
だから、米沢のため、山形のため、私は意見を言い続けます。  
 
 
 
 
 
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2018年2月 1日 (木)

センス

 
 
 

 
 
先週の雪は年に一度の大雪で、新幹線は運休し、道路は渋滞した経済損失の大きい週だったと思います。
 
 
で、
今週。
 
青空も見え、
なんだか春近しを感じる気持ちのいい日が続き、
コートも着ず、フリースだけで通勤しています。
 
 
そんな天気の中、
一昨日は、夜の会食後、いつもの運転代行を呼ぶと、40〜50分待ち、との返事、
そんなに待てないので、タクシーで帰宅して、翌朝、歩いて駐車場へ。
 
で、
昨日、
同じく運転代行に電話、
そしたら、
40〜50分待ち。
結局、タクシー代行を呼んで帰宅。
 
で、先ほど、
運転代行に電話、
15分で来てくれました。
 
けど、
通常だったら3分で来てもらえるところ、
ここのところ、サービスが悪い。
 
きっと、
冬は夜の街に人が出ないので、待機ドライバーを減らすべく、最小限の人員で運営してるのでしょう。
 
 
けど、
これってサービス業としてどうなの?
今日も来なかったら別の運転代行に乗り換えようと思いました。
 
 
 
今日の米沢牛料理屋さんも、
最近は夜の営業は予約のみ。
 
しかも、店員さんの数がすごく少なくなっていて、
少ない従業員とバイトちゃんで店を回されてます。
 
これまで馴染みだったおばちゃん達がいなくなって、
ちょっと寂しい。
 
これってサービス業としてどうなの?
 
 
飲食店も店を増やすくらい流行ってる店もあれば、
縮小する店もあり、
 
結局は経営者のセンスだと思います。
 
 
大企業でも半導体や液晶メーカー、
技術があっても投資の規模、タイミングを間違えて、
規模縮小、撤退。
 
 
事業の規模が小さくても、大きくても、
経営のセンス、
が全てを決めるんですね。
 
 
ある意味、
センスがあれば、今の時代、誰でも成功者になれるいい時代かなとも思います。
 
 
 
 
 
 
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