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2017年2月 1日 (水)

コニカミノルタパイオニア:まとめ

 
 
 

 
 
 
昨日は、バタバタと失礼しました。
ここにちょっとまとめてみましたので、ご一読を。
 
 
 
まず、昨日の日経の朝刊にでましたね。
 
 
 
コニカミノルタとパイオニアが有機EL照明事業を統合
 
 
 
で、統合の内容が、
 
 
・50%ずつ出し合って合弁会社を設立する。
・両者の有機EL照明の開発、営業部門を切り出して新会社を設立する。
・自動車向けのビジネスの営業網を組み合わせる。
・生産拠点は引き続き親会社が保有すると見られる。
 
 
ということで、それぞれのパネル工場は親会社が保有し続けるということなので、この合弁会社はいわゆる販社のようなものであると考えられます。
 
 
 
と同時に、
 
 
 
昨日、パイオニアと三菱化学からは、合弁解消の発表がありました。
 
 
 

有機EL照明事業における業務提携解消のお知らせ

 

三菱化学株式会社  パイオニア株式会社

 

三菱化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:石塚 博昭、以下「三菱化学」)とパ イオニア株式会社(本社:東京都文京区、社長:小谷 進、以下「パイオニア」)は、有機 EL照明事業における業務提携を解消したことをお知らせいたします。

三菱化学とパイオニアは、有機EL照明パネルの共同開発において、塗布型パネルの量産出 荷という一定の成果に達したことを踏まえ、業務提携を発展的に解消することとしました。 今後両社は、有機EL事業においてそれぞれの強みを活かせる分野に注力し、ビジネスを拡大 してまいります。

 

 

ということで、

 
2013年に共同で設立した有機ELパネルの製造販売会社であるMCパイオニアOLEDライティング(MPOL)を解散するということです。
 
 
 
ですから、今回のコニカミノルタパイオニアOLEDとMPOLは全く競合しないわけです。
きっと、裏では三者で話し合いが進められていたのでしょう。
 
 
三菱化学の当初の目論見としては、材料メーカーらしく、MPOLで自社の材料を使用してパネルを製造販売して利益を上げるというものでしたが、パネル販売が思うように伸びずに有機ELパネルの販売に見切りをつけたというところです。
 
もともと、
自社でパネル工場を建設となると、その投資および人材の確保、固定費の増大等を考えると、東北パイオニアの製造ラインを使えるというメリットから合弁を設立したと思われます。 
 
したがって、
パネル販売に見切りをつけた今となっては合弁解消という流れは自然です。
 
 
MPOLのパネルの特徴は、ディスプレイ技術を応用した「色の変わるパネル」で、
 
 
照明ではなく
 
 
電飾なので、
 
 
この市場では安いLEDと競合して売り上げが伸びなかったと考えられます。
 
この点では、狙った標的が最初から間違っていたというべきでしょう。
コストダウンのために、一部、塗布技術で成膜したりしましたが、塗布を部分的に使うだけでは大幅なコストダウンに繋がりませんでした。
 
 
 
 
 
 
一方、今回のコニカミノルタの戦略は異なります。
 
車載用の市場に切り込むということで、この市場ですでに実績のあるパイオニア/東北パイオニアと組むわけですから、ターゲットが定まっています。
しかも、自社のフレキシブル化技術を東北パイオニアのパッシブディスプレイに応用すれば、フレキシブルパッシブ型ディスプレイを市場にできるようになります。
しかもこのフレキシブルパネルは金槌でたたいても壊れなくて、非常に付加価値が高いパネルです。 
 
実はこれ、世界で初めてです。
 
 
そういう意味でも今回の合弁は、
 
 
 
正解
 
 
 
だと思います。
 
 
今後、
いっその事、ルミオテックもくっつけてマルチフォトン技術を使えば、車載用でもテールランプやストップランプにも有機ELが使えるようになるので、さらに売り上げを伸ばせるでしょう。
 
そこで、 
産業革新機構が動けば、世界最強のオールジャパンOLED照明会社ができあがります。
 
 
技術があってもビジネスで負ける、
そんな大企業にこの国を任せるのはやめましょう。
 
合弁、協業、オープンイノベーションを、
もっと戦略的に、かつ効率的に。
 
 
 
 
以上、まとめでした。
 
 
 
 
 
 
 
さあ、この国を有機ELで元気にしましょう。

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