« トートバッグ | トップページ | 猿 »

2017年1月 1日 (日)

有機ELテレビ

 
 
(写真)JOLEDの有機ELディスプレイ試作品

 

 
 
昨年は有機ELが注目された年でした。
 
サムスンやLGがすでに量産し、特にサムスンの中小型フレキシブルディスプレイがギャラクシーなどのスマホやタブレットに搭載され、LGの小型がApple Watchなどスマートウォッチに搭載され普及フェーズに入りました。
 
しかも、
トドメが次のiPhoneでの有機EL搭載発表。
 
中小型ディスプレイの流れが完全に有機ELに変わりました。
今更、この流れに液晶でなんとか対抗するという会社は押し流されるでしょう。
かつてシャープの社長が「液晶の次は液晶」と言ったように。
 
 
大型テレビに関しては、LGがサムスンを一歩も二歩もリードしています。
これは、サムスンが量産に失敗したからです。
大型テレビ用の有機ELパネルと、中小型ではパネルの構造、製造方法が異なります。
それをサムスンは中小型で実績があったばかりに、そのスケールアップで大型を実現しようとしました。
そして失敗しました。
もちろん担当者はクビです。
 
 
LGは、じつは山形大学で開発した白色カラーフィルターマルチフォトン構造をそのまま使っています。
技術に対してストレートに対応されてます。
 
かつてサムスンの副会長にアドバイスしました。
大型は「白色カラーフィルターマルチフォトン構造 」しかありませんよ、と。
でも、部下の意見を採用して結局は失敗です。
 
これまでの経験から、部下の意見しか聞かない社長がいる会社はいづれ取り返しのつかない失敗をします。
 
 
で、
 
日の丸有機ELはどうでしょう。
中小型を製造できるのは、ジャパンディスプレイ(JDI)とシャープ/ホンハイの二社です。
JDIは税金が投入されている国策企業です。
残念ながら地方大学の教授の意見など聞く耳を持ちません。
 
だからと言ってはなんですが、
もう何年も経ちますが、未だに中小型有機ELディスプレイパネルの製造技術が確立していません。
液晶ビジネスの大口顧客のアップルが液晶から有機ELに舵を切りましたから、このままでは液晶の売り上げは激減です。
有機EL待った無しの状況です。
 
 
シャープ/ホンハイの場合、今まで有機ELをないがしろにし過ぎました。
「液晶の次は液晶」でしたからね。
 
iPhone向けに開発を進められてるようですが、ラインが立ち上がっても少なくとも最初の2〜3年は歩留まりは低いでしょうから苦労します。
 
堺ディスプレイプロダクトの大型ディスプレイもポテンシャルは高いのですが、いかに開発にお金をかけて加速するかです。
そして、オールジャパン体制、すなわち装置メーカー、材料メーカー、山形大で挑めば中小型も、大型も早い立ち上がりは期待できます。
ホンハイから来た社長さんにはそうのような考えがあるのでしょうか。
 
 
微妙ですね。
 
 
なぜならホンハイには今まで研究や開発の経験がないからです。
中国の大工場で安く組み立てて儲ける。
そのビジネスモデルを変えることは難しいと思います。
 
 
大型テレビの市場はどうでしょう。  
ご存知かもしれませんが、パナソニックやソニーがLGからパネルを購入し、自社の画像エンジン等を搭載した有機ELテレビを国内で市販すると発表しました。
 
テレビというのはパネル技術とテレビ技術の両方があって、初めて画質の高いテレビとなります。
自動車でもいいエンジンがあっても、足回りや周辺の技術が揃って初めていい自動車になります。
国内のテレビメーカーの画像エンジンはいまだに世界トップクラスです。
ですから、同じLGのパネルを使っても、その上をいく画質が得られるでしょう。
 
いいパネルと、いい画像エンジン、
これは究極のテレビと言ってもいいかもしれません。
 
そんなテレビが今年、国内市場にお目見えです。
最初は高いでしょう。
100万近くするかもしれません。
 
でも、
マニアは買います。
 
私も買います。
 
 
そんな有機EL大型テレビが注目されるのが、
今年です。 
 
 
 
 
明けましておめでとうございます。
 
ことしも有機ELをよろしく。
 
 
 
 
さあ、この国を地方から元気にしましょう。

ご支援のクリックを↓

               

 

 


« トートバッグ | トップページ | 猿 »