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2016年9月23日 (金)

日本の有機ELディスプレイ、その3

 
 
以前、シャープの若き片山社長が言いました。
 
液晶の次は液晶
 
有名な話ですね。
そして、業績悪化、いまや台湾のホンハイ精密工業の子会社になりました。
 
企業というのはいくら技術力があってもトップの判断、かじ取り次第で、こんなことになってしまうという好例です。
 
自動車業界では日産。
ゴーン氏がトップに就任してV字回復。
技術があっても、技術だけではビジネスの世界では発展できないということがよくわかります。
 
 
で、
ホンハイがなぜシャープを買収したかというと、その一つの理由がシャープの液晶技術の中でも有機ELにも応用できるTFT基板の技術を持ってるから。
液晶パネルには興味ありません。
 
実はシャープは、その気になればいつでも有機ELディスプレイを製造できる技術がありました。しかし、液晶パネル事業を立ち上げた功績者である片山社長が就任して、有機ELを目の敵にしてたので製造する気はありませんでした。
だから、有機EL技術はありません。
 
ホンハイにしても、単なるアップル御用達の組み立て屋さんでは、この先がないと危機感を持っており、オーナー社長であるテリー・ゴウ氏が、自社ブランドが欲しくてシャープが欲しくて仕方なかったわけです。
 
だから、買収の際にはもっと強気で交渉すればよかったものの、シャープ側はそれすらする余裕がないくらいに逼迫してたわけです。
安売りでした。
 
 
で、
そのシャープ/ホンハイ。
 
アップルがiPhoneに有機ELを採用することになったので、それなら自社でパネル製造し、それを組み立てて、と考えるのは当然で、中小型有機ELを製造するために開発を加速する必要があります。
亀山工場で培った中小型向けTFT基板技術を用いれば、あとは有機ELの部分を立ち上げるだけです。
 
また、現在 LGが独占している大型有機ELテレビもシャープブランドで製造販売したいと考えてるはずです。
特に関連会社である堺ディスプレプロダクト(SDP)では第10世代の液晶ラインがあります。それを改造して有機EL製造すれば、2年以内に大型有機ELテレビを製造販売できるでしょう。
しかも、有機ELパネルをソニーやパナソニックなどの国内テレビメーカーに販売すれば、テレビ事業だけではなくパネル事業も成り立ちます。
 
ということで、
実は国内ディスプレイメーカーでは、いまやシャープ/ホンハイが最も底力があり、トップが投資の規模とタイミングさえ間違わなければ、サムスンやLGに追いつき、追い越すことができます。
 
今の経営トップおよび技術のトップの方々に申し上げたいのは、とにかく自社内で完結しようとせずに、山形大学および関連材料メーカーや装置メーカーとともにオールジャパン体制で挑むことです。
 
サムスンやLGは、外国の大学と共同研究されてます。
研究者も派遣されます。
とにかく、勝つためには手段を選ばないわけです。
 
それに対して国内メーカーは自前主義なので、それが続けば技術的にも遅れをとるでしょう。
特に、後発のシャープ/ホンハイはプライドをかなぐり捨てて、事業化まで突き進むべきです。
 
いまや中国でも有機ELメーカーが立ち上がりつつあります。
待った無しですね。
 
 
日の丸有機ELディスプレイ、
崖っぷちです。
 
けど、大逆転はあり得ます。
お楽しみに。
 
 
 
 

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