恥ずかしい写真
ほとんどがレビュー記事で、これらがダウンロード回数が多いのはわかります。
で、
注目は、速報誌(Express Letter)部門。
二報ありますが、
一報はあの中村修二教授の窒化ガリウムを用いたLED。
で、もう一報は城戸淳二教授の超高効率有機EL。
中村教授のは1992からダウンロードされ続けていると言う驚異の論文で、うちのもそれに負けず2007年からという自分で言うのもなんですが驚きの論文です。
何を隠そう、この論文は当時のNEDO「高効率有機デバイス」プロジェクトの成果で、ポスドク研究員たちの汗と涙の結晶です。
共著者の中で、Sasabeというのは、今の笹部助教のことなんですけどね。
もともとうちの研究室の強みは有機合成、材料開発で、この管理人も高分子化学の専門で材料開発を得意としてます。そんなチームで、5年間のNEDOプロジェクト期間中に何百と言う化合物を合成しまくり、このような超高効率化に成功しました。
しかも、当時理論上限と言われていた外部量子効率20%を楽々と超え、29%という常識をぶち破る数字をたたき出しました。いまでは外部量子効率というのは30%が常識となりましたけどね。
そんなワケで、
ディスプレイや照明への応用を考えた場合に最も重要なのが、消費電力(効率)と寿命(耐久性)。
それを決めるのは材料。
ということで、
うちの研究室では、材料設計、合成からデバイス開発まで一貫して行っているので、こんなお化け論文が出せるわけです。
近々、新聞発表しますけど、新しい材料を使ったリン光素子でまたまたとんでもない数字が出ています。
これもNEDOプロジェクトですけど。
みなさん、お楽しみに。
まずは、読んでください。
山形新聞より:
「山田工房」製パターで首脳会談ぱっと演出
安倍首相、オバマ氏に「山形の技」手土産
米大統領への手土産は「メード・イン・山形」のゴルフパター―。米ワシントンで22日(日本時間23日)に開かれた日米首脳会談で、安倍晋三首相はオバマ大統領に、山形市南栄町2丁目の山田パター工房が製造したパターをプレゼントした。大統領側の“ご指名”で同社のパターが選ばれたといい、本県発の優れた製品が、日米トップの絆を強めるアイテムとして大きな役割を果たした。
4年前のオバマ氏の大統領就任式では、寒河江市の紡績糸製造会社のモヘア糸が使われたニットカーディガンをミシェル夫人が着用して話題になっており、本県ものづくりのレベルの高さがあらためて脚光を浴びそうだ。
高精度の製造技術や理論を駆使して仕上げられる山田パター工房のパター。プロ・アマを問わず国内外に愛用者は多い。昨年5月には、PGA(米プロゴルフ協会)下部ツアーに参戦しているオーストラリアのライン・ギブソン選手が、同工房の代表的パター「エンペラー」を使い世界最少スコアの55ストロークをマークしたことで、一気に“山田ブランド”の名が世界に広まった。
山田透社長(57)によると、外務省の担当者から突然電話が入ったのは今月18日夕。都内で同社のパターを扱うショップを尋ねる内容で、米国への贈り物であることや、先方からの希望である旨も伝えられたという。ただ都内の取次店には、希望する左利き用の在庫がなかったため、山田社長が急きょ、工房にあった商品を送り対応した。
今回の首脳会談では、安倍首相がオバマ氏にパターをプレゼントした上で、祖父の岸信介元首相が1957年に初めて訪米した際、ホワイトハウスでの首脳会談後にアイゼンハワー大統領とゴルフを楽しみ交友を深めたエピソードなどを紹介。和やかな雰囲気で盛り上がった。
米国生活の経験もある山田社長は「自分が手掛けたパターが米大統領に贈られるというのは光栄この上ない。安倍首相との信頼が深まると同時に、日本の価値を認めてもらうことに少しでも役立てばうれしい」と話す。
今回は突然の注文だったため、自慢の「エンペラー」が手元になく、代わりの製品で対応せざるを得なかったという。山田社長は“メード・イン・ジャパン”の魂を伝えるため、オバマ氏の名前を刻印した「エンペラー」など2種類を仕上げ、近く外務省を通じて大統領本人に届けてもらう予定だ。
・・・・・・
ということで、Made in Yamagataが海を渡りました。
正直、
パターを変えたからと言ってスコアが良くなる訳じゃなし、
ゴルファーにとって、
クラブはパートナーみたいなもんで、
身体の一部みたいなもんで、
気に入れば、
信頼できれば、
メーカー、値段は関係ない。
ちなみに、私のパターは、これ、
スコッティキャメロン。
すでに身体の一部です。
2月4日の速報でお知らせしたとおり、先日のプリンタブルエレクトロニクス展で、大賞をいただきました。
その受賞理由が公表されてるので、ここでお伝えしますと、
「有機エレクトロニクス分野を広くカバーし充実しているとともに、産学連携がうまく機能している。具体的には全塗布有機ELや有機トランジスタおよび有機太陽電池の研究開発レベルが高い。」
というものでした。
山形美術館、有機EL照明を導入 県内企業が製作、美術品の劣化防ぐ
山形市の山形美術館が有機ELパネルを使った展示用照明を導入し、報道陣に19日公開した。県内企業が手掛けた“オール山形”の照明で、紫外線が発生しない特性を美術品の劣化防止に生かす狙い。光源は自然光に近いため、照らし出すピカソの油絵「剣を持つ男」の本来の色彩を引き出している。
有機ELの明かりは省エネ効果が高い上、発光ダイオード(LED)や蛍光灯よりも外光下に近い色彩を再現できる。また熱や紫外線が発生しないため、退色などを防ぐことができるという。
展示用有機EL照明は、世界最高レベルで自然光に近い色彩を再現できるルミオテック(米沢市)の光源パネル16枚と、赤や緑など色の調整が可能な東北パイオニア米沢事業所(同)のパネル4枚を採用。ピカソ作品(縦116センチ、横89センチ)を上下から照らし、鮮明な色合いを表現するとともに、作品に合う色みを加えることも可能にした。
照明装置はオーデリック山形工場(東根市)が担当した。パネル1枚ごとに製造した装置はモジュール化や量産化を意識。取り外ししやすくシンプルなデザインで応用の幅を広げた。全体のコーディネートは県産業技術振興機構が担った。
この日は記者会見と点灯式を行い、山形美術館の加藤千明館長は「美術品を守ることもわれわれの仕事であり、この明かりは最適な光源」と話した。機構が運営する産学官連携有機エレクトロニクス事業化推進センター(米沢市)の村上賢一ゼネラルマネジャーは「産業化に向け、多くの人が関心を持つきっかけにしたい」と述べた。
・・・・・・
ということで、Made in Yamagataの有機EL光源が、またまた山形県内に設置されました。
しかも、美術館、
しかも、ピカソ、
ということで、話題性抜群です。
ただ、長崎歴史文化博物館ですでに導入されてたり、特別展示で京都国立近代美術館で使用されたりと、有機ELのよさは実証されてたので、この際、山形美術館のすべての照明を有機ELに取り替えるなど、有機ELの山形ならもうちょっと思い切った取り組みが欲しかった。
でもまあ、有機EL照明が普及に一歩前進ということで、
白色有機ELの発明者としては、うれしい。
それにしても、山形は有機ELのニュースが多いなあ。
まあ、読んでください。
日経より:
LGディスプレー、有機ELパネル大型投資 TV向け、610億円
【ソウル=尾島島雄】韓国のLGディスプレーは18日、ソウル近郊の坡州(パジュ)市の工場に7063億ウォン(約610億円)を投資し、テレビ用有機ELパネルの量産ラインを設置すると発表した。有機ELテレビの基幹部品となるパネルの大規模な量産ラインは世界初となる。液晶テレビの次世代品として期待する有機ELテレビの事業化が本格的に動き出す。 第8.5世代(2200ミリ×2500ミリ)のガラス基板を使う新ラインを導入し、2014年上半期から量産する計画。月間の生産能力は2万6千枚(ガラス基板投入ベース)。同世代の基板は現在の主流である液晶パネルの最先端ラインと同じ大きさとなる。
当面は55型のテレビに使うパネルを生産する。グループのLG電子は18日、世界で初めてとなる55型の有機ELテレビの出荷を韓国で開始。3月までに米欧、今春に日本市場でも発売する方針だ。
日本勢ではソニーとパナソニックが共同でパネルの製造技術の開発を進めている。ソニーは台湾の友達光電(AUO)とも技術開発を急いでおり、13年中にも低コストで高品質のパネル製造技術を確立する考えだ。
・・・・・
はい、
来ましたね、
予想通り、
当然ですけど。
LGは「白色+マルチフォトン+カラーフィルター」方式の王道で量産です。
確実に歩留まりは上がり、確実に量産体制に入るでしょう。
サムスンに中小型の市場は持っていかれたけど、
確実に大型の市場は抑えるつもり。
一方のサムスンも、指をくわえて見ているはずはなく、
まずは同じ方式で量産するでしょう。
予想では、来年の春くらいか。
では、日本勢はと言うと、ソニー+パナソニック=ジャパンディスプレイ2の体制で新会社設立、産業革新機構から2000〜3000億の資金を調達して追撃。
AUOからIGZOを仕入れるのは、初期の開発を短期間で終わらすためか。
で、
シャープ。
すでにIGZO基板を有し、あとは白色+マルチフォトンを大型基板でリニアソース蒸着できればイッチョ上がり。
そこにホンハイが絡んで、大量生産時には中国で、ということになれば一気に市場を席巻。
アップルテレビもあるしね。
いやあ、目が離せなくなりました、
大型有機ELテレビの動向。
しかしタイミングいいよなあ、この本。
3月1日に書店に並びますので、詳しいことを知りた人はぜひ。
先ずは、読んでください。
山形新聞から:
有機EL利用の野菜栽培、共同研究の経過紹介 米沢工高と置賜農高
2013年02月19日
米沢工業高(米沢市、大津清校長)と置賜農業高(川西町、岸順一校長)による有機EL照明を利用した野菜栽培の共同研究中間発表会が18日、同市のテクノプラザ米沢で開かれた。両校の専門性を生かし、分野の垣根を越えて取り組む研究について生徒たちが現状を紹介した。
両校の教諭と生徒でつくる共同研究チームが、2009年10月から研究に取り組んでいる。有機EL照明は太陽光に近い波長を持ち、発光ダイオード(LED)や蛍光灯の光を当てた場合との違いを比較しているほか、屋内栽培での活用法を模索。米沢工高が栽培キットを製作し、置賜農高が成長の過程を記録している。
発表会には、市内の産学官関係者約20人が訪れた。米沢工高の生徒は装置をプランター栽培から水耕栽培型に改良し、安定した生育環境の確立と栽培の簡素化を図ったことを説明。「水槽内の温度を遠隔操作できるように改良したい」と抱負を語った。
置賜農高の生徒は有機EL照明を補助光とした研究について発表。毎日午後5時から12時間照明を当て続けたサンチュと、太陽光のみで栽培したものを比較した。照明を当て続けたサンチュは、草丈が約1.5倍伸び、葉緑素は約1.2倍増えたほか、成長速度が約2倍速かったという。
引き続き、参加者と生徒が意見交換。山形大大学院理工学研究科の小野浩幸教授は「異分野のコラボレーションは素晴らしい」と評価した上で「植物の成長には温度が大きく関わる。光源の違いだけでなく、今後は光量や熱量についても検証の材料としてほしい」とアドバイスを送った。
ご存知のとおり、この会社は三菱重工、ローム、凸版印刷、三井物産と城戸淳二の合弁で2008年に設立されました。
おかげさまで11年には少量生産を開始し、今ではこのとおり世界初の有機EL照明パネルの会社として認識され、このような大きなブースを出せるようになりました。
まあ、読んでください。
CNET Japanから:
アップルのクックCEO、有機ELディスプレイの発色を「ひどい」と批判
Appleの最高経営責任者(CEO)、Tim Cook氏が有機EL(OLED)ディスプレイのファンではないのは確かだ。
Cook氏は米国時間2月12日、Goldman Sachsがサンフランシスコで主催した投資家カンファレンスでの発言で、有機ELディスプレイの彩度を「ひどい」と評した。
「オンラインで何かを買う際、多くの人が望むように、その色を本気で知りたいなら、有機ELディスプレイ上の色に頼る前によく考えるべきだ」(Cook氏)
反対に、Appleの「Retina」ディスプレイについては、Cook氏は優れた体験だと評し、2倍明るいと説明した。
この発言は、サムスン電子の人気主力スマートフォン「GALAXY S III」など、有機ELディスプレイが採用される傾向にあるモバイル機器を標的にしたものだ。
Cook氏は、Appleがより大きな画面のiPhoneを作るのかという問いに答える際、ディスプレイの輝度と体験の話を持ち出した。同氏はAppleの計画については言及しなかったが、サイズや仕様を重視することについては、企業が「素晴らしい体験を創造すること」ができない時にすることだと批判した。
Cook氏は、例えばPC業界では各社が主に仕様と価格で競争する傾向があるとして、Appleがそのような戦いへの参入を望んでいないことを示唆した。同氏は、消費者の大半は自分のモバイル機器やPCのプロセッサがどれだけ速いかを知らないし、気にもしないと指摘して、体験が素晴らしいものである限り仕様は重要ではないと述べた。
「Appleが行っているのは、すべてのごく小さな細部に心血を注ぐことだ。われわれは最高のディスプレイを求めており、私はそれができていると思う」(Cook氏)
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まあ、サムスンをこき下ろしたいのはわかる。
サムスンが憎いのはわかる。
でも、本物の有機ELディスプレイを見たことありますか?
ソニーの有機ELディスプレイの画質は、テレビ局の業務用モニターですよ。
液晶より、なによりプロが選ぶのは有機ELなんですよ。
ただ、有機ELでも画質を高めるには各種裏技、表技を使って工夫しないといけなくて、単純にディスプレイを作るだけじゃあ、有機ELの性能は引き出せません。
ソニーのパネルは究極の画質です。
サムスンの有機ELディスプレイは、そう言う意味で有機ELのよさと引き出し切れていないんです。
クックさん、有機ELをけなして成功した経営者はいません。
気をつけた方がいいと思いますけどね。
有機EL関連のエントリーが続くきょうこのごろ。
まず、読んでください。
家電Watchから:
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東芝、ファミリーマート船橋金杉店にコンビニ初の最新の有機EL照明を設置
東芝ライテックは、千葉県船橋市のファミリーマート船橋金杉店に、独自パネル採用した有機EL照明器具と、光色を変えられるLED照明器具を2月14日より設置すると発表した。有機EL照明の採用は、コンビニエンスストア業界初という。
ファミリーマート船橋金杉店は、太陽光発電やリチウムイオン蓄電池システム、地中熱ヒートポンプ空調などの最新の省エネ設備を備える次世代型店舗。同店では、「環境負荷軽減」や「災害時の営業継続」、「新技術の活用」の検証を目的としている。
同店舗に設置される有機EL照明器具は、同社が独自に開発した「透過型片面発光パネル」を採用した点が特徴。このパネルは、消灯時に透過して見える性能を備え、点灯時には片面だけが発光し、発光面の裏からはパネル越しに物が照らされて見えるという。
設置場所は、店舗の窓際にあるイートインスペースのカウンターテーブル。夜間や天候の悪い日中に、テーブル面を柔らかなあかりで照らし、まぶしさを軽減するという。消灯時は空間に溶け込み、点灯時は、店外から窓が店内を照らしているかのようにテーブル面が明るく浮かび上がって見えるという。
夜間や天気の悪い日に、まぶしさを抑えた照明を提供する
またパネルは、必要な方向のみを照らすため、光の利用効率が高く、省エネに繋がるという。同社では、「有機ELならではの新しい照明のカタチを提案」するとしている。
直管形LEDランプの形状で、色温度を変えられるLED照明器具
一方、LED照明器具は、制御装置と組み合わせることで、色温度を3,500K~5,500Kまで調節できる点が特徴。時間帯や季節に応じて色温度を選択できる。直管形LEDランプの形状を採用しているため、ランプや器具を交換する必要がないという。同社では、直管形のLEDでこのような機能は“業界初”としている。
明るさは直管形LEDランプ40W形と同等でありながら、ランプ単体の効率は、4,500Kの混光時で120lm/Wと高効率で、直管形LEDランプ40W形と比べ、消費電力を約20%削減する。
設置される照明器具の台数は、有機EL照明器具2台と、色温度可変LED照明器具69台。有機EL照明器具は、1台当たり180×90mm(幅×高さ)の透過型片面発光有機ELパネル20枚で構成されている。
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ということで、デモンストレーションという感じだけど、コンビニに有機EL、これから定番になりそうです。
ちなみに、コンビニに有機ELが設置されたのは、「ファミマ山形大工学部店」が世界で初めてです。しかも2007年です。
まあ、あれもデモンストレーションでしたけど。
でも、そろそろ本格的な設置が始まってもいいころかなあ、と思う。
しかし、とうとう始まりましたなあ、パナソニックvs東芝の有機EL照明戦争。
大阪の泉大津というところは、繊維の町として有名なんだけど、もちろん今どき繊維で食べていける訳がない。
そこで、目をつけたのが有機EL照明。
まあ、白色有機ELの発明者で、材料研究からデバイス研究のような基礎研究から、パネル開発、製造、器具販売まで行っているこの管理人が東大阪出身なもんで、有機EL照明ということでもないんだろうけど、目の付け所は悪くない。
で、
繊維会社の若旦那、
立ち上げました有機EL照明器具の専業会社、
GLOLEDといいます。
で、
若旦那、
昨年訪ねて来てくれました。
今、チーム山形で有機EL照明器具を開発してます、と。
パネルはルミオテック、デザインは山形のデザイナー、部品、組み立ても山形で、と。
いやあ、うれしいなあ。
まあ、有機EL照明発祥の地は山形で、その研究開発、製造の中心も山形で、有機EL照明と言えば、ヤマガタなので、Made in Yamagataはすでにブランド化していると思う。
で、昨日のこと、
若旦那、
お供を連れて来てくれました。
で、
いただいたのがこれ。
折り畳み型の有機EL照明でデザインに凝ってる。
使い方も人それぞれで、
いやあ、なかなかいいじゃないですか、と管理人。
製品として売り出すとのことなので、欲しい人、GLOLEDまで。
見て、触りたい人は、管理人オフィスにおいでください。
がんばれ、渡辺社長!
パイオニアは6日、東北パイオニアの米沢事業所で生産を行っている有機ELパネル事業において、有機EL照明パネルの開発および生産を行う新会社を設立したと発表した。
新会社の名称は「パイオニアOLEDライティングデバイス」で、工場所在地は山形県米沢市(東北パイオニアの米沢事業所内)。設立日は2013年1月25日。新会社では塗布型有機EL照明パネルの開発・製造を行う。
パイオニアは三菱化学と共同で、2011年7月に、発光層を蒸着プロセスで成膜した世界初の“カラー調色・調光型有機EL照明モジュール”の量産を開始した。また、2012年6月には、三菱化学との共同開発において、発光層を塗布プロセスで成膜した有機EL素子の開発に成功し、量産技術の確立に向けた検証設備の設置を決定した。
今回設立した新会社は、パイオニアが三菱化学と共同開発を進める中で、有機EL照明パネルの大幅な原価低減のため発光層を塗布プロセスで成膜し量産することを目的としており、パイオニアと三菱化学は照明用途に適した性能向上を目指してさらなる開発を行っていく。
新会社の設立を通じてパイオニアは有機EL照明事業をさらに強化し、2014年の本格事業化に向けて着実に活動していく。
・・・・・・
私のような素人には、パイオニアさんの「心」がわかりません。
なぜ、「東北パイオニアの米沢工場で生産」ではいけないのか。
東北パイオニアもパイオニアの100%子会社です。
組織を別にする必要があるのか。
別会社だと、しばらく赤字が続くと思うんだけど。
う〜ん。
無線制御できる有機EL照明 山形大有機研究センターなど開発
山形大有機エレクトロニクス研究センターと工学部発ベンチャー「オーガニックライティング」などは、電池を内蔵し無線で制御する有機EL照明を共同開発した。30日に東京・有明の東京ビッグサイトで始まったプリンタブルエレクトロニクス2013に出展している。
有機ELパネルの薄型・軽量という特長を生かした。配線がないため、照明以外のニーズにも応えることが可能。無線制御のポータブル型は世界初といい、成果の一部は特許申請済みという。今回はパソコンでの操作だが、担当の硯里(すずり)善幸准教授は「スマートフォン(多機能携帯電話)で制御したり、ホームネットワークとつないだりすることで、より快適な生活を提案できる」としている。
米沢工業高専攻科と共同して、10センチ角、厚さ8ミリの照明パネルに深山和紙や米沢織の素材・製品を重ね、地元の伝統工芸とのコラボレーションを図った。1枚1万円以上の製作費がかかるため「照明というより飾り。プレゼントではどうか」(硯里准教授)という。同展は2月1日まで。