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2012年1月 5日 (木)

コダック

 
 
今年は有機ELにとって激動の1年になる。
ディスプレイ、照明分野で新製品が相次ぎ、競争も激化。
生き残りをかけた戦いが始まり・・・
 
なんて時にこのニュース。
早々とかつての有機ELの「雄」が消えました。
 
・・・・・・
 
米コダック、特許売却失敗なら数週間以内に破産法申請も
 
[4日 ロイター] 米イーストマン・コダック<EK.N>は、デジタル特許売却の試みが失敗に終わった場合、月内あるいは来月初めにも連邦破産法11条の適用を申請する可能性がある。米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が4日、関係筋の話として報じた。
 
同紙によると、コダックは、7月以降買い手を求めている1100を超える特許案件の売却を依然断念していない。これら案件の売却が成立すれば、破産法適用の申請を回避できる可能性がある。
 
同社はまた、破産した場合に破産処理下での経営を維持するため、約10億ドルのDIPファイナンス(事業再生融資)確保に向け債権者と協議している。
 
関係者の話では、同社は、連邦破産法11条の適用を申請することになった場合、裁判所が監督する破産管財品の入札で特許を売却する意向を示している。
 
同紙によると、破産保護下では通常の操業が続けられる見通し。
 
報道について、コダック広報担当者のコメントは得られていない。
 
同社株価は一時、30%超下落し0.44ドルをつけた。
 
・・・・・
 
ご存知のとおり、有機ELの関連特許はすでに韓国のLGに売り飛ばされ、有機EL研究者、技術者の多くはすでにこの難破船から脱出し、コダックには有機ELのカケラも残ってません。
 
思えば1987年のコダックのタンさんらの論文が有機ELの実用化に火をつけた。
なのに、この有様とは。
いったい誰がコダックの有機ELをダメにしたのか。

実は、三洋との合弁会社(三洋コダックディスプレイ、SKD)の失敗が大きい。
これは必ずしもコダックだけの責任じゃなく、当時の三洋のトップ、名前忘れたけど、あの女性、が悪い。 
 
彼女が社長に就任した時、SKDでは有機ELディスプレイ量産技術がようやく完成し、これから利益を生もうとしていた。
しかし、赤字部門だったという理由で、この金のタマゴを産む鶏をむざむざと絞め殺した。
その責任はあまりにも大きくて、その結果、三洋、コダック、両社の経営に大きなダメージを与えた。
  
その結果、サムスンの独走を許した訳で、しかも、韓国の内製化政策により、部材や装置などの有機EL周辺企業までもが日本から韓国に事業所を移しだした。
このままだと、いづれは材料、装置、部品、その他もろもろ、すべて韓国や中国に生産拠点は移ってしまうだろう。
 
この始まりが、三洋/コダックの失敗がキッカケになっていると言っても過言じゃない。
コダックがなくなるだけじゃなく、今や三洋電機もパナソニックに吸収されて存在しないけどね。
 
 
まあ、こんなドラスティックな展開がこれから10年は続くことが予想される訳で、企業も国も待ったなしで改革を進め、タイムリーな投資を続けなくてはこのものづくり国の将来はない。
 
 
企業経営者や官僚、政治家の力量が問われる時代になった。  
   
 
 
 
 
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