パナソニックの反撃
いやあ、すまんすまん。
たいへんご無沙汰してしまいました。
なんやかんやで約一ヶ月、お休みをいただいてしまいましたバカブログ。
中国出張、ボストン出張、とにかく外回りが続きました。
なのに、ブログランキングはまだ10位。
みなさまの暖かいクリックのおかげです。
謝々。
で、復帰エントリーはこれです。
パナソニック、姫路工場に有機EL製造設備導入-量産化へ技術蓄積
asahi.comより:
パナソニックは2012年前半にも姫路工場(兵庫県姫路市)に有機エレクトロ・ルミネッセンス(有機EL=用語参照)パネルの製造設備を導入する方針を固めた。少量生産用の試験ラインになり、パネルを自社で製造する技術を蓄積し、将来の有機ELテレビなどの事業化を視野に入れる。プラズマテレビ用パネルの生産縮小を柱とするテレビ事業の構造改革を進める一方、次世代技術として有望な有機ELの研究は継続してきた。有機ELパネルの量産で先行する韓国サムスン電子を追う。
パナソニックの姫路工場は第8・5世代と呼ばれる2・2メートル×2・5メートルの大きさのガラス基板を採用し、10年4月に稼働した液晶パネルの新鋭工場。32型換算で月81万台の生産能力を持つ。有機ELは液晶用の設備を一部兼用できるため、研究開発を続けながら、設備導入の時期を検討してきた。すでに製造装置メーカーに発注している模様だ。量産ラインではないことから設備投資は少額になる見込み。
パナソニックの薄型テレビ事業は価格競争の激化や円高、需要減などで赤字が続き、事業構造を見直している。プラズマテレビ用パネルの生産を1工場に絞り生産能力をほぼ半減させる一方、液晶パネルも茂原工場(千葉県茂原市)を譲渡し姫路工場に集約。外部調達を増やし、投資がかさむパネルからテレビの組み立てまで一貫する垂直統合モデルを改める。
有機ELテレビについても、「成長に必要だと思うが、従来と同じやり方では成り立たない」(幹部)と見ており、事業モデルを慎重に見極めていく方針だ。
【日本勢、TV用で巻き返し】
有機ELについてはソニーが2007年に世界で初めて11型テレビを発売、次世代ディスプレーの本命として日本勢が技術力で市場を先導すると予想されていた。だが画面サイズがテレビとしては小さい割に価格が20万円と高いため普及せず、ソニーは10年に有機ELテレビ事業から撤退。放送局などの業務用モニター向けに特化する戦略に転換した。
その間に世界の有機EL市場のトップランナーになったのは韓国サムスン電子だ。スマートフォン(多機能携帯電話)などに搭載する中小型の有機ELパネル量産に成功、現在、世界市場を独占している。量産技術の難易度が高い大型パネルを使うテレビ用有機ELについても、サムスンのほか韓国LGエレクトロニクスが12年後半の製品投入を表明した。
日本勢がまず巻き返しに動き出したのは、スマホなどへの需要拡大が見込める中小型の有機EL。ソニー、東芝、日立製作所の液晶パネル事業を統合して来春始動予定の新会社ジャパンディスプレイが早期事業化を目指す。「有機EL搭載製品を増やしたいが、どれだけ調達できるかはサムスン次第。日本メーカーに有機EL量産をぜひお願いしたい」(電子機器メーカー幹部)と期待される。
テレビ用の大型有機ELが製品化されるのはこれからだ。このままでは市場が立ち上がる時点でサムスンなどに基幹部品のパネル供給を握られる。日本勢はそれでもよいと割り切るのか、自前で調達できる道もつくっておくのか判断を迫られている。12年3月期に液晶とプラズマを合わせて1900万台の薄型テレビ販売を計画し、「テレビは(家電の中で事業規模が)最大の商品。その位置づけは変わらない」(大坪文雄社長)というパナソニックは、姫路工場への有機EL製造設備導入に踏み切ることにした。
・・・・・・
ジャパンディスプレイといい、パナソニックといい、日本勢が有機ELで反撃開始です。
でも、これで一番困るのは液晶メーカー。
これまでサムスン一社で中小型有機ELを供給してたけど、これで需要と供給のバランスがあって、セットメーカーは液晶にサヨナラできる。
液晶一本足打法だとパネルメーカーの寿命はあと5年、と見た。
いけいけパナソニック、でクリック↓