研究立国
日経Web刊より:
ノーベル賞・根岸氏が謝意「すべて米国で学んだ」
在シカゴ総領事公邸で祝う会
2010/11/13
【シカゴ支局】根岸英一・米パデュー大学特別教授のノーベル化学賞受賞を祝う会が12日、在シカゴ総領事公邸で開かれた。根岸氏の家族、パデュー大関係者のほか、2008年にノーベル物理学賞を受賞した南部陽一郎シカゴ大学名誉教授ら約50人が出席。根岸氏は「私は日本人だが、専門領域で必要なことはすべてこの国で学んだ」とあいさつし、米国での研究環境に謝意を示した。
南部氏は「同じ米中西部に住む根岸氏の受賞はうれしかった」と祝辞を述べた。根岸氏は記者団に「日本で大成された方のほとんどが米国に来ている。私も米国に来ていなかったらだめだったと思う」と語り、内向き志向とされる日本人に海外への挑戦を促した。
根岸氏は12月10日にストックホルムで開催されるノーベル賞授賞式に出席する予定。
・・・・・・
日経産業新聞には文科相を表敬訪問された際の記事が掲載されていて、こんなこともおっしゃている。
50才の頃に日本から大学から声がかかっていたことを明らかにした。「研究費(の充実)など帰国によって得る利点は一つもなく、帰国はかなわなかった」といい、「米国では移籍には、よりよい条件を出す。日本はまず規定ありきだった」と述べた。
ということで、日本という国はすべてがお役人的で、ノーベル賞級の研究者を条件交渉で呼ぶことなんてできない。
外国と比べて研究環境悪く、しかも給料低く、学長より高い給料を一教授がもうらうなんて不可能と言う理事がいるらしいしね。
まあ、そんな大学遅かれ早かれ沈むわな。
特に地方大学。
その点、うちの学長は理解があって制度改革を進めてるんで、「まず規定ありき」なんてことはおっしゃらない、と思う。
ノーベル賞級の研究者を地方大学が招聘する難しさもよくご存知だと思うし。
研究立国日本、ここんところのノーベル賞は過去の遺産だから。
ご支援のクリックを↓