知財戦略
(写真)横田基地のF-18Dホーネット(本文とはぜんぜん関係ありません)
FA-18は、アメリカ海軍と海兵隊が使っている戦闘攻撃機。
(FA-18とか、F/A-18とかで記載されてるけど、アメリカの軍用機命名規則は記号の使用を禁じており、正式にはFA-18)。
それで、写真は、FA-18D で二人乗り(ちなみに一人乗りは、FA-18C)。
当初は、映画、トップガンで御馴染みのF-14補助のための艦載戦闘機であったんだけど、いつの間にか、F-14の後継機となり、現在に到っている。
初飛行(FA-18A) は1978年とあるので、基本構造は、もうかなり、古い機体とも言える。
現在は発展型であるFA-18Eのスーパーホーネットと区別する意味で、レガシーホーネットと呼ばれることも、あるようだ。
本機の外見上の特徴は、エリアルールを適用して主翼と水平尾翼の間に配置された垂直尾翼・・・。
そして、直線翼に近い後退角の小さな主翼・・・。
それと、なんと言っても、最大の特徴は、どでかいストレーキが張り出している点か。
原型機といえるP-530の愛称が「コブラ」とついていたので、このストレーキも、コブラの鎌首、シンボル的な左右へ広がった状態に見立てたものだったのだ。
じゃあ、このストレーキが何の役に立つの??と言うと・・・。
中低速域での機動性と離着陸性能に優れた特性を持つ・・・だけど、その他の性能、特に加速性能等では良くないちゅうので、空軍は不採用!!
空軍と、張り合っている海軍は、離着陸性能を重視し、意地でも採用!!・・・って訳でも無いんだろうけど・・・。
又、メインギヤは、いかにも着陸(艦)時に加わる大きなショックを良く吸収しそうな、折れ曲がりタイプ・・・。
アメリカ以外に、オーストラリア空軍、スペイン空軍、カナダ軍、スイス空軍、フィンランド空軍、クウェート空軍、マレーシア空軍、 と、7カ国で採用されている。
ネットによると、お値段約2900万〜5700万ドル(2006年)くらい。
現在は、F18は、FA-18E(一人乗り)およびFA-18F(二人乗り)として、開発され、FA-18A、Bは、既に生産されていない。
このFA-18E及びFは、FA-18C、D、を改良・発展させたものだけど、多岐に渡る改修の結果、C、D型と、E、F型の共通部品は、たったの1割程となってしまったそうだ。
実際には別物と言っても過言ではない程の再設計になっているらしい。
それで、FA-18E及びFは、敬意を込めて、「スーパーホーネット」との、愛称を付けたとある。
商売上のキャッチコピーなんだろうねえ・・・。
で、本文。
夕方から、阪大の某教授とこんどうで朝鮮人参たっぷりのサムゲタンをいただきながら有機ELの話とか、有機エレクトロニクスバレー構想の現状と課題とか、国の大型プロジェクトのまじめな話をしていたら、コーちゃんとノリちゃんが時間差でやってきて、ノリちゃんがコーちゃんに「ねえ、サムゲタンたべて精力付きすぎたらどおすんのよお」と大きな声で言ったので、一同笑った。
大阪でもやっていける。
昼は有機エレクトロニクス研究所で、月例報告会。
その後、幹部だけの推進会議。
そして、発明委員会。
推進会議では所長からの報告として、先週の「山形県有機エレクトロニクス産業推進会議」の内容を話した。
一同、あぜん、呆然、そして怒り。
たとえば、
知財に関してこの会議では評価委員のお一人が、山形県の知財戦略はどうなっているのか、と聞かれたので、管理人が手を挙げて「ありません。」と答えようとすると、一瞬早く県庁の担当者が、「現在、委員会を作って検討中です。」と答えた。
そこで、手を挙げて「私が、二ヶ月ほど前に、研究所の知財の活用法を考えてくれ。」と機構本部に申し出たからようやくその検討を始めたということを言おうとしたけど、大人気ないのでやめた。
もともと、山形県庁には知財戦略というものはない。
ここだけの話だけど、全国の国立大学でもまともな知財戦略を有するところはほとんどない。
もともと、特許というのは発明者がそれを実施する場合にその権利を守るためにあるのであって、第三者からライセンス料をピンハネするためにあるんじゃないんだから。
ものづくりの現場を知らない人間は、いくら本で勉強しても特許について語らない方がいい。
血圧が正常に戻った管理人なのであった。
血圧の下げ方はいづれまた↓