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2009年1月

2009年1月31日 (土)

デジタル新聞

 
 
こないだ雑誌の取材にこられたライターの方が、以前、産經新聞の記者さんだったとか。
そこで、iPhoneの産經新聞は紙面そのものがタダで見れていいですよねえ、もし、パソコンであれができたら定期購読するの辞めますよね。
といったら、できますよ。と答えられた。
 
そこで、ネットで調べると、月々300円そこそこで、パソコンで紙面そのものが読める。
3000円が300円になるんだからデカイで。
 
即、手続きして、終わり次第、産經新聞の配達所に電話して、明日から止めてくださいと言った。
そしたら、いつまでですかと聞くので、ずっとです、と答えた。 
電話の向こうで落胆されたに違いない。
 
 
1_3
 
 
他にちょっぴり悲しんだのが、うちの娘。
一面の四コマ漫画「ひなちゃんの日常」が読めなくなると言った。
 
新聞各社がこのサービスしてくれたら、朝日とか日経とか、いろいろ購読したいと思うので、そうしてくれないかなあ。 
  
 
  
 
  
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2009年1月30日 (金)

さよならイー・モバイル

 
 
昨年の9月だったか、出張先でのネットアクセスに使っていたエア・エッジからイー・モバイルに乗り換えた話をしたけど、たった4ヶ月でbモバイルに乗り換えることになった。
 
  
で、いきさつ。
 
 
最近、愛用していたMacBookPro15インチが異常発熱してバッテリーが1時間も持たないという壊れる前兆がでていたし、昨年12月にボストンに行ったときにアップルストアで見た新型MacBook13インチがとってもカッコ良くて管理人にぴったりだなあと一目惚れしたので買い替えた。
 
ついでと言ってはなんだけど、大学の机の上に鎮座ましましてたデスクトップ機も取払い24インチシネマディスプレイも設置、そしてワイヤレスキーボードとワイヤレスマウスも即金で買った。と言っても全部研究費だけど。
 
 
しかし、新製品にトラブルはつきもの。
その一つ目がこれ。
 
24インチモニターとMacBookの相性悪し。
ふたを閉じたまま接続しても大型モニターとの連携悪く、なんやなんやと少々むかつきながらマックだからしょうがないなあ、と思いつつOSをとりあえず10.5.6にバージョンアップしたら問題が解決した。
 
超デカイモニターを前にパコパコ仕事ができるという快適な環境が実現。
    
 
1
 
  
二つ目のトラブル。
マックはハードディスクの中身をそっくりそのままデスクトップ環境までクリック一つで移植できるというフランケンシュタインの脳みそを入れ替えるよりも簡単に新しく買ったパソコンに乗り換えられるんだけど、周辺機器がついて来れない時がある。
 
今回はイー・モバイル。
まず端末をUSBに差し込んで以前と同じように接続しようとしたら、ウンともスンとも言わない。
そこで、付属のCDを引っ張りだしてドライバーをインストールしようとしたらこれが動かない。
2時間は格闘しただろうか、結局、翌日イー・モバイルに電話して事情を説明したら、マックには完全には対応してません、という言い訳を聞かされた。そんなこと百も承知、どうやったら問題が解決できるのか聞きたいんですよ、こちとらは。
 
契約解除したいんで、申込書送ってくださいと言って、電話を切った。
 
 
そこで、b-モバイルに切り替えようということで、いろいろ調べた結果、大学生協で端末売ってるということで即注文、二日後に手に入った。 


 
しかも、しかも、この端末は研究費で買える!
利用料金も込みなので、毎月毎月薄給の中から通信費を払わなくてもいいということ。
 
いやあ、有り難いねえ。貧乏教授には。
 
とにかく、イー・モバイルからbモバイルに乗り換えてハッピーハッピーなマックフリークなのであった。 
 
 
1_2
 
  
そこで、取説どおりにセットアップ完了してクリックすると、接続できない。
  
フッ。
お前もか。
  
ここでも二時間ほど格闘、しかしミッションインポッシブル。
そして翌日サービスセンターに電話したら、理由を教えてくれた。
以前イー・モバイルを使っているとどうやら部分的にシステムを書き換えるらしくて、bモバイルがつながらなくなるとのこと。
 
おいおい、イー・モバイル、捨てられたからと言って嫌がらせすんなよ。
 
 
bモバイルから解決方法を記したメールが来て、一件落着した。
 
  
・・・・・・
 
この度はbモバイル製品をご購入いただきありがとうございました。
お電話にてご案内いたしましたパッチプログラムをお送りいたします。
以下ご参照の上、プログラム実行をお試しいただきますようお願い申しあげます。
 
[問題の症状]
MacOSで、イーモバイル のユーティリティを使って接続をした環境でbモバイル3Gで接続しようとすると、「リモートPPPサーバーとのネゴシエートを確立できませんでした」というエラーが出て接続できない。
  
[接続エラーが発生する理由]
イーモバイル のユーティリティを利用すると、MacOSのダイヤルアップ方式をbモバイル3Gコネクタ(ZTEUSBMODEM)が対応していない形式に書き換えるため、リモートPPPエラーが発生します。
 
[パッチプログラムの実行手順]
 
※システムの入れ直しをされてからイーモバイルユーティリティをご利用されていない場合は、本パッチプログラムの実行は不要です。
 
1)bモバイル3Gコネクタを挿入し、ランプが緑に点灯するまでお待ちください。
2)添付ファイルを解凍したフォルダ(STEPPPSet)内にあるファイル「ZTEPPPSet」を実行します。
3)パスワード入力が求められますので、Macの管理者パスワードを入力します。
4)ターミナルが起動し、ウィンドウ内に「プロセスが完了しました」と表示されれば完了です。
5)ターミナルを終了してください。
 
・・・・・・
  
 
その後も、懇切丁寧にフォローしてくれて、ここはアフターサービスも120%サティスファクション。
 
コスト面では、イー・モバイルが基本料金1000円で最大4980円と一見安そうだけど、少しでも使えば4980円まですぐにいっちゃうので月々これだけ請求が来るといっていい。
それに対して、bモバイルは180時間(生協割引)で最大480日つかえるので、月にすると約2500円と約半額。
まあ、スピードはイー・モバイルの方が少々早いかも知れないけど、bモバイルでも出張先の新幹線やスターバックスでメールの返事を書くのなら十分十分。
 
しかも、bモバイルの端末はイー・モバイルに比べてコンパクト、FOMAのネットワークを使用するので人口カバー率100%と確実。(粟島の北側では使えませんが。)
 
これで大学では無線LANでサクサク、自宅ではBフレッツとAirMacでサクサク。
もう、これ以上望むものはございませぬ。
 
 
大学関係者の皆様、bモバイルですよ。
 
 
 
 
 
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2009年1月29日 (木)

ブラジルで有機EL

 
 
午後からブラジル人の来客。
 
いまはアメリカのジョージアテックのブレダ教授のもとで研究員として務めているんだけど、3月からブラジルに帰って科学技術省の研究機関に就職するとのこと。
ブラジルは石油が出るし、バイオエタノールが作れるしで、エネルギーは豊富だけど、いまから省エネ技術を開発したり関連企業を誘致したいとのこと。
そこで、管理人の有機EL照明のアクティビティを見学にやって来たのだ。
  
ソニーの有機ELテレビを見せてあげるとスゴイスゴイと言った。有機EL照明からエリック・クラプトンを流すと目をまるくして不思議がっていた。
白い光を見ながら、ぜひともルミオテックのブラジル工場を建ててほしいというので、大量生産するようになると現地生産することになると思うので、もう数年待っててね、と答えた。
それと、メキシコには3度行ったけど、ブラジルは未開拓なので、ぜひとも言ってみたいと思うんで今度呼んでちょうだいね、とお願いしておいた。
 
 
日本に来るのは初めてと言ってたけど、お箸の使い方などうちの学生より上手だし、「いろり」ではみそダレの米沢牛のロースにウマイウマイと目を細めていた。
サンパウロには日系ブラジル人が多くいるというし、なんか親しみがわくんだなあブラジルには。
  
 
 
 
 
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2009年1月28日 (水)

出藍の誉れ

 
 
弟子が先生よりすぐれていることのたとえ。
人が成長する上で、教育や本人の努力がどんなに大切かということのたとえ。
 
・・・
  
きょうは、まず午前中にニコンの広報誌の取材があって、ルミネッセンス特集で取り上げていただけるということで全面的に協力した。まえもって、拙著やホームページやブログで予習されてたんだけど、ひとつ誤解されてたのが、

城戸先生はもっと厳しい人かと思いました。

っていうこと。
どうも、あったことない人にはとても気難しい人間と思われてるようだ。
 
午後は、JSTの方々と意見交換。
プロジェクトにおいて、どのような組織を作れば成果が出るのか、という内容で管理人の経験を聞きに来られた。
そこで、やっぱりプロジェクトの成功の鍵は「人材」ですよとお答えした。
適材適所に信頼ができて能力のある人を配置することで、そのプロジェクトの成否は決まりますね、とスタート時のフォーメーションの重要性を強調した。
 
終わり次第、米沢駅に、ある億万長者の起業家を迎えに行った。
管理人が始めようとする大学発ベンチャーに関してわざわざアドバイスをしに来てくれたのだ。
この起業家とはどうも脳内回路が同じような仕組みになっているようで、100言えば100すべての意見が一致する。
 
きょうも管理人が聞いたこともない、ベンチャーの裏側とかノウハウ、たとえば600万で仕入れて6億で売った話とか、銀行とのつきあい方とか、を伝授いただいて、とっても実りのある午後だったのである。
 
たぶん、管理人がサイエンスの道を選ばずに、起業家になればきっと同じことをするに違いないし、彼が大学教授になれば、同じようにトップを走れるだろうなと、きょうは確信した。
しかも、血液型が管理人と同じくAB型で、彼が学生時代に起業した際の仲間10人のうち9割が結果的にAB型だったと聞き、やはりこの血液型というのは人の考えつかないことを思いつき、人の目を気にせずに実行するタイプだなあということで、これまた意見が一致した。
 
「こんどう」での懇親会で、起業家から「出藍の誉れ」と言う言葉が意外にも飛び出した。
彼の部下が彼を超えるような起業家に育ってくれればそれほどうれしいことはない、と言われて管理人も卒業生がノーベル賞を受賞するとか、企業でトップまで上り詰めるとか、このアホバカ教授を超えてくれれば、教育者として研究者として最大の喜びですよ、と答えた。
  
価値観がまったく同じ人と酒を酌み交わすことのできる幸せ、有機ELを研究していてよかったと改めて実感した午後なのであった。
 
 
 
 
 
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2009年1月27日 (火)

間違い

 
 
先日の赤子の父親当てクイズの正解ですが、本人の名前、間違っておりました。
大橋博明 → 博章 が正解です。
 
スマン、スマン。
 
 
他にも間違いがあって、苦情が来ております。
 
 
・・・・・・・・・
 
 
TDKの白井です。ブログ拝見いたしました。

城戸先生、大橋は僕らと同期ではありません!
大橋の同期は我々ではなく、旭化成の松永くんとか有機エレ研の田中くんとかです。
彼らは我々より3年下です。
 
先生、ひどいっす!!!
かわいい教え子の学年をまちがえるなんて・・。しかも3年も。。
 
ぼくが先生なら、お詫びに「音が出る有機EL照明スタンド」をおくります。
 
 
 
・・・なんて失礼いたしました。
みんなを代表してツッコませていただきました。
ご無礼お許しください。。
 
 
 
改めまして
ご無沙汰しております。
いつも元気なブログを拝見してエネルギーをもらっております。
またエールをいただき、ありがとうございます。
 
またそのうち米沢にスキーでもしにいきたいと思います。
 
 
・・・・・・・・・
 
 
 
ということで、卒業生の年まで間違っておりました。
いやあ、20年も教員やってるとね、3年は誤差範囲なのよ。
 
そんな突っ込み入れるより、サーフィンばっかりしてるより、早く結婚しなさい。
 
 
 
副学長のお父さんが心配してるから。
 
 
 
 
   
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2009年1月26日 (月)

こんなとこ、来とうなどなかった

 
 
こんにちは、与六です。
ご無沙汰しました。
昨夜も観ましたよね、天地人。
 
しかしまあなんですなあ、与七役の小泉孝太郎の演技、
  
 
 
ヘタ過ぎる。
 
 
 
チョイ役なんでいいんだけど、あまり見たくないなあ、この人。
それに引き換え、阿部寛はすごいデ。 
演技も演技だけど上杉謙信役がぴったりじゃないか。
  
できれば最終回まで出ていただきたいんだけど、
そりゃ、ストーリー展開上、無理か。
 
 
話の後半には、上杉藩が会津から米沢に移封されて、石高が120万石から30万石に減るという「こんなとこ、来とうなどなかった」状態になるんだけど、主人公の兼続が新しい産業を興して50万石にまで発展させた。 
 
なんだかアメリカンバブル崩壊で税収が激減した今の山形のようで、ここのところは新知事の吉村氏に期待がかかっているのだ。
兼続が新しい産業を生み出すという他力本願じゃなく、自力本願で成功したということを肝に銘じて、吉村氏も企業誘致にたよらずに新しく産業を創造するという兼続流で山形の活性化をリードして欲しい。
 
 
はたして新人の吉村氏は阿部寛のようなピッタンコあたり役なのか、小泉孝太郎のようなあまり出しゃばらないでね役なのか、山形県民としては天地人とおなじくらい気になるのである。
 
 
 
 
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2009年1月25日 (日)

チェンジ!やまがた

 
 
アメリカはオバマ大統領でチェンジ。
山形は吉村知事にチェンジ。
 
ということで、きょうの知事選挙の結果、現職の斎藤弘氏を破り、新人の吉村美栄子氏が知事に選ばれた。開票率99.77%の時点で、吉村氏が320,323票、斎藤弘氏が309,612票なので、僅差での勝利。
 
開票速報を見ていても、一時的には斎藤氏が上回ったりして開票率91%の時点では4000票ほど勝っていたほど。
いやあ、負けた方としては悔しいだろうなあ。
 
 
通常、首長の選挙では現職が圧倒的に強くて、今回も吉村氏が立候補されるまで、楽勝ムードが漂っていた。
けど、このバカブログでも指摘したように、対立候補としての吉村氏は山形でも偉人を輩出する大江町出身で強力なネットワークをお持ちで強敵。しかも現職には不支持率の極めて高い麻生自民党の支援を受けたということで、強い逆風が吹いたようだ。
 
加えて、海の向こうではとても立派な若い大統領が生まれ、その過程でチェンジ、チェンジと連呼するものだから、山形県民もチェンジ、チェンジとさらに吉村候補に追い風が吹いた。
  
だから、サブプライムローン問題がなくて、派遣切りがなくて、オバマ大統領が誕生せずに、麻生総理に人気があれば逃げ切っていただろうなあと思う。「現職の強み」がサブプライムローン問題とオバマ効果でぶっ飛んだということだろう。
 
 
でも、この2ヶ月というもの、県内の企業経営者や新聞記者、学校の先生その他もろもろの方々と話をしたときに、この選挙ではどちらが勝つと思いますか?と聞いたら、「斎藤知事には交代してほしいけど、現職だから勝つだろうなあ」という声が圧倒的に多かった。
昨年、山形新聞に連載されたように、人の話を聞かない知事として人気がなかったからね。
 

と言っても、敗因は結局のところ過去4年間で県民に山形の明るい未来を示すことができなかったからだと個人的には思う。
たとえば、有機ELにしても支援はマニフェストに掲げられたものの、具体的に「有機エレクトロニクスバレー構想の第二フェーズ継続」は最後の最後まで正式発表されなかったし。
有機ELに期待する多くの人たちががっかりしたに違いない。 
 
この点に関しては、知事となられる吉村氏も有機ELの支援はマニフェストに掲げられてたので、プロジェクト推進者としてはこの辺のところを期待している。バレー構想を立ち上げられた高橋和雄元知事も吉村氏を支援しておられたしね。
 
 
とにかく、長いトンネルの中に入った山形に、ぜひとも明るい灯をともしてもらいたいと一県民として切望する。 
喜んで有機ELでお手伝いさせていただきますので。 
 
大変な時期ですが、がんばってください、吉村知事。 
期待しております。
 
 
 
  
 
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2009年1月24日 (土)

行け行けパイオニア

 
 
きょうは仙台から早めに帰ってきて、バレーボールの試合を見に行った。
バレーボールと言ってもママさんバレーじゃないよ。Vプレミアリーグのパイオニアと武富士の試合が市営体育館で開かれたのだ。  
パイオニアには栗原恵選手といってバレーボール界のプリンセスがいるんだけど、娘とその父親が見たい見たいというと関係者の方がチケットをくださったのだ。
 
有り難い、有り難い。
 
  
1
 
 
試合はというと、最初の2セットを軽く武富士に連取されて、こりゃあ早く終わるで、と思っていたら、3セット目と4セット目は実力を発揮して取り返したので、この流れでいただきですかねえと、隣のオジサンに言った。
ところが、5セット目は接戦になって結局は15−13という僅差で負けたのであった。
 
 
(写真)この中に有名な社長さんがおられます。
1_2
 
 
実はバレーボールの試合を見るのは初めてで、選手をナマで見るのもこれが初めてで、栗原選手は写真から受けるイメージよりとっても背が高い。
186センチあるということなので、オレとはちょっとつり合わないんじゃないかと思った。
 
娘が、どの人が一番可愛い?、なんて聞くので、お前はどの人が可愛いと思うの?と聞き返したら、背番号25の「滝沢ななえ」と言うので、こいつの好みは父親とまったく同じだなあと遺伝子を強く感じた。
 
ななえ選手、がんばってね。
  
  
ところで、なんで山形でパイオニアの試合かというと、もともとこのチームは東北パイオニアの女子バレーボール部なので、本拠地は山形なのだ。
知らないひとが多いかも知れない。
   
 
きょうの試合は負けたけど、東北パイオニアの有機ELディスプレイが新しい市場に進出したので、まあきょうのところはヨシとしようじゃないか。
 
バレーボールも有機ELも行け行けパイオニアなのだ。
 
  
 
 
 
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2009年1月23日 (金)

Asian Conference on Organic Electronics

  
 
昨夜から仙台入りして、きょうは東北大学で有機ELの会議で講演させていただいた。
で、今夜は秋保温泉でポスターセッションや情報交換。
 
懇親会の席で、京大の梶先生の顔に絆創膏が貼ってあったので、これまたハデに夫婦げんかしましたなあ、というと、ハッハッハッ、と笑われた。
 
実は、この会議に出席したのは、招待講演だけじゃなくて、国際会議立ち上げの打ち合わせのため。
アジアを一つに、という目標を掲げて、まずは日本、韓国、台湾でまとまりましょうということで、有機半導体の国際会議をこの三国持ち回りで始めないかと言う呼びかけに、賛同したそれぞれの国からの代表達が集ったのだ。
 
これは、管理人と九州大の安達教授が昨年、ドイツのドレスデンでおいしいワインをいただきながら、ヨーロッパは一つになったし、アメリカはNAFTAで一つに、でもいまだにアジアの国々はいまだにバラバラで、これでは未来永劫欧米が主導権を握り続け、アジアは取り残されるんじゃないかということで、まずは民間レベルでの交流を活発化しようと言うことになったのだ。
 
台湾からは台湾大学のC.C.Wu教授、韓国からはソウル大学のJ.J.Kim教授が出席。
まず第一回目は福岡で9月に開催することで決定した。
 
「基礎研究」、「若手」、「国際交流」をキーワードに有機半導体分野をいっしょに盛り上げようと言うことで盛り上がった。
 
 
 
 
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2009年1月22日 (木)

赤子の父親

  
  
遅くなりました。
大晦日に出題したクイズ。
この赤子の父親は誰でしょう、の答え。
 
まず、赤子ふたたび。
 
 
1
 
 
ヒントは、城戸研OBでした。
 
 
そして、正解は、
 
タラ〜ン!
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    ・  
1_3
 
 
大橋博明君でした。

丸文という商社に勤め、現在、台湾在住でMade in Taiwanの有機ELを日本に輸入する仕事をしてます。
ここのところ、台湾有機ELメーカー大変だけど、がんばってるのです。
 
  
で、赤子の名前は、大橋智博ちゃん。
父親の名前の一文字とったとか。
 
 
で、顔はお母さん似。
 
ほらね。
  
   
  
  
 
 
1_5
 
 
 
パッチリおメメは、フランス人形のようなお母さんから。
大橋君の同期は、TDKの白井君とか、日産化学の山田君とか。 
 
 
ちなみに、正解者はゼロ。
なにやってんの、同期のあんたたち。
 
 
有機EL業界、世界各地で活躍する城戸研OBなのでした。
 
 
 
 
 
 
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2009年1月21日 (水)

有機EL搭載レクサス誕生!

 
 
NEDOの照明用白色有機ELプロジェクトの中間報告会が川崎であった。
川崎駅近くの会場のミューザに着くと、すでにNECライティングの担当者と有機エレ研のプロジェクトマネージャーが準備をしていて、初めて見るデモパネルを点灯させたりしていた。
 
発表は25分でNECの人が進捗状況を報告し、その後のディスカッションではプロジェクトマネージャーがコメントしたりして、管理人は45分の間、一言も発せず、石のように座っていただけだった。
 
いやあ、こんな報告会なら毎月あってもいいぞ。
 
 
白色有機ELといえば、今週発表されたトヨタのレクサスの新しいSUVに白色有機ELディスプレイが搭載された。
 
 
1
ホームページから
  
 
トヨタ車に標準で搭載されたということは、有機ELの信頼性が確かなものであるという証拠で、寿命が短いとか、高温に弱いとか、とにかくあらぬウワサを払拭するに十分なのだ。
 
とにかく、視認性と言う点では、液晶は言うに及ばず、従来から用いられてきた蛍光表示管なども遥か彼方に引き離す実力があるのだから、今後、車載用のディスプレイは「有機ELで決まり!」と言うことになるのだろうなあ、と確信した。
 
業界人なら、ディスプレイの供給メーカーを知りたいんじゃないかと思うけど、残念ながらここでは書けない。
というのも、管理人の動物的なカンで、ある会社の研究者にメールしておめでとう、と言ったところ「弊社製との正式発表は、未だしておりませんので、お願いします。」と返事が来たから。
 
彼は白色有機ELを開発するために、城戸研に共同研究員として長期滞在し、ノウハウを吸収して会社に持ち帰った。
そういう意味では、うちの研究室が少なからず実用化に貢献したので、研究者としてはとても嬉しい。
 
けど、発表の前に「来週、重大発表があるのでお楽しみに」とか、発表直後に「お陰様で実用化までこぎ着けることができました」とか、メールをいただいてると、嬉しさも倍増なんだけど、「正式発表してないんで公表しないで欲しい。」だけだと、嬉しさも半減だ。
  
 
オレが担当だったらレクサス一台贈呈するね。  
 
  
卒業式後の謝恩会に金がないからという理由で出席しないような大バカサイテー学生が出現するきょうこの頃、人の「恩」という社会生活を営んで行くうえで最も大切なことを軽んずるような人間や会社は結局は誰からも愛されることはないのだ。
 
そうでしょ、与六。
  
 
 
 
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2009年1月20日 (火)

山形の小学生

 
 
朝、大学に寄って光る液体をピックアップした後、愛車をぶっ飛ばして山形市の南沼原小学校へ。
ここは山形の中心地から少し離れていて新興住宅地がそばに控えたマンモス校だ。
6年生はクラスが六つもあり、160人を超える生徒相手に有機ELと科学者になるコツを話した。
液体を混ぜてピカーッと光らせると生徒達、
 
 
 
ウワアアアアアア。
 
 
 
と驚いた。
パソコン画像でソニーのペラペラの有機ELディスプレイを映しだすと興味津々。
まさかテレビがペラペラのヒラヒラになるなんて夢物語だと思っていた子供たちは、現実に小さいけど試作されていることを目撃して、驚きを越えて感動したようだ。
 
最後に、将来科学者になりたい人、って聞いたら後ろの方で一人だけ手を上げた。
 
 
 
  
ガクッ。
 
  
 
 
さっきの「ウワアアアアアア」は何や。
 
 
けど、あとで校長先生が、「手を上げたあの子は昨日までサッカー選手になりたいと言ってたんですよ。」と教えてくれた。
 
来たかいがあったというものだ。
根性ありそうな君、ソニーを目指しなさい。
 
 
岡田校長のご案内で山形駅に近いソバ屋「庄司屋」へ。
ここで午後の講演を頼まれている第五小学校の後藤校長がジョイン。
 
ソバ談義に花が咲いて、なんでも岡田校長は玄人はだしの腕前らしい。
いただいた「相いもり板」にふりかけてある海苔がじゃまだと言って横にのけられた。
 
 
1
 
 
それにしてもこの店のおソバはおいしい。
というか、メチャメチャおいしい。
特に更科の白く細いソバは腰があってノド越しがとても良い。
18歳の頃の宮沢リエのようなおソバだ。
(表現が大学教授らしくないけど、理系で語彙力が乏しいので許していただきたい。)
   
 
 
腹ごしらえが終わり、五小へ。
ここは、山形大本部キャンパスのすぐ近くで、学生が時々お手伝いに来るらしい。
南沼原小とは対照的に町中の小学校なので生徒が少なくて二クラスしかない。
空いてる教室も多くて、ある意味、理想的な環境でもある。
 
さらに、伝統というか昔からの五小文化というものが脈々と引き継がれていて、その中でも感心したのが「朝マラソン」。
生徒達全員が、1年生辛6年生まで朝早く7時半には学校に来て、校庭を自主的に走るのだ。
雨の日も、風の日も、雪の日も。
  
続けていると生徒にとっては習慣になってしまい、以前、ある生徒が米沢に転校になって、朝マラソンをやろうとしたら、そんなに朝早く学校に来てもらっては困るといって走らせてもらえなかったとか。
 
ちょっと、ちょっと米沢、どうなってんの。
 
ここでは地域住民とのかかわりも深くて、昔から近所の人達がイベントに積極参加して学校を支えているとか。
  
小学校の理想の姿をここに見た。
  
 
 
廊下にいろんな写真が額に入れて掛けてあるので見ていると古い集合写真の一部が拡大され丸で囲んである。
その顔を見て、なんだか生意気そうな子だなあ、と思ったら、齋藤知事の小学校時代とのこと。
 
そう言われれば、聡明そうな顔をしたお坊っちゃんだなあ、と思ったんだ本当はね。
 
 
元気な子供たちに囲まれて楽しい一日だったけど、教育関係の予算が少なくなっていると聞いて少し気になった。
 
知事、なんとかなりませんかね。 
 
 
 
 
 
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2009年1月19日 (月)

有機EL新会社

 
 
山形は知事選で燃えてるけど、米沢の超ローカルでは、今年新たに立ち上げる有機ELの会社で盛り上がってる。
有機ELと言っても、これは昨年設立した白色パネルを生産するルミオテックとは違い、いわゆる有機照明器具を生産販売する会社。
 
具体的にはルミオテックや東北パイオニアから有機ELパネルを調達して、モジュール化からセットまでファブレスで行うのだ。もちろん、部品は山形県内の企業から調達し、組立も山形県内で行う。
だから、有機EL照明の市場が大きくなれば、ルミオテックの売り上げが伸びるだけではなく、県内企業の業績もそれにつれて大きくなるのだ。
 
既存の産業がボロクソな今こそ、新しい産業を立ち上げ、育てる必要があると思っている。
自分で言うのもなんだけど、山形の将来は間違いなく明るい。
 
ご存知のように、これはバレー構想に予算をつけられた高橋前知事の功績で、パネル会社ルミオテックの設立は、バレー構想当初からあって、高橋前知事に約束したもの。
 
一方、この照明器具会社は齋藤現知事に約束したもの。
 
齋藤知事もバレー構想の重要性を理解し、事業を前知事から引き継ぎ、確実に伸ばされようとしておられるように感じる。
つい2〜3日前の新聞記事にもバレー構想積極支援を表明されていたしね。
 
この辺のところ、吉村候補はどうなんだろうか。
何度も言うようだけど、一度、お目にかかってお話させていただければと思う。
  
  
 
「こんどう」でアオリイカづくしをいただきながら四国の話とかお墓の話とか知事選の話で盛り上がった新会社立ち上げゲラゲラ大笑い秘密会議だったのである。
 
   
 
 
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2009年1月18日 (日)

シルビーのセーター

 
 
きょうは全国的にセンター試験だというのに自宅から30分の天元台にスキーに行ってた管理人。
娘の強化練習に付きあってたのだ。
 
この日はこどもの日ということで、子供のリフト代はタダ、付添の大人も二割引なので、市内の小学校が多く滑りに来ていた。
 
ポール練習にちょこっと混ぜてもらってビュンビュン風を切ると真っ青な空の下、とても爽快で気持ちが良かった。
  
 
1
 
 
子供たちのポール練習を、いやあこんなに小さい時から練習したらうまくなるワナ、なんて思いながら感心して見ていると、いっしょにいた付添の小学校の先生が、
 
「市民総体にでませんか」
 
と切り出した。
おいおい、このスポーツマン離れした体を見て冗談おっしゃてると思ったら、「この地区からでる人が少ないんですよ、出場したら1ポイントもらえますから。」とか。
 
そうか。
 
頼まれればNoと言えない管理人、「わかりました、明日からダイエットします。」と答えてしまった。
 
 
でも、うちに帰ってよくよく考えると、まず競技用の板がない。
今履いているのは一応競技用だけどゲレンデスキー共用で本チャン用じゃない。
 
まあ、それはしょうがないとして、着るものがない。
今どきのスラロームはワールドカップではワンピースを着てプロテクターを付けるんだけど、この体形にワンピなんて似合うはずがない。
豚にタイツを履かせるようなもんだ。
 
そこで、学生の時(26〜7年前ですな)に着ていたスラロームセーターがあったよなあと思いだし、タンスの奥から引きずり出したのがコレ。
 
シルビーのセーター。
  
  
1_2
 
   
虫食いもなく、よしよし、着てみるかと試着。
まず首を入れる。


はいった。
まあ、首ははいるで。
 
 
で、右腕を入れてみる。
 
 
はいった。
 
 
その時点でほぼ不可能っぽかったんだけど、左腕をぐりぐりと無理やりねじ込むと、
 
 
着れた!
 
 
でも、胴回りがピチピチなので、どういう状態なのか第三者的に見てみようと玄関に鏡を見に行くと、
その姿はまるで、
  
 
 
 
 
丸大ボンレスハム…。
 
 
 
 
 
一瞬、吹きだしそうになりながら居間に戻ると娘が一言、
 
 
「パパ、ハムが滑ってると思われるからヤメテね。」
 
 
ああ、なんて言うことだ。
人を平気で傷つけるような子供に育ててしまった。
 
  
現役の頃は早稲田のハンス・ヒンターゼアと呼ばれた管理人(ウソです)。
スラロームからダウンヒルまでこなしたのだ(これホント)。 
  
 
あと3週間あるんでなんとかダイエットおよび筋トレでスポーツ選手らしく変身することを心に誓ったのであった。
 
 
でも、鈴木先生、せめて3ヶ月前にご指名いただきたかったです。
  
  
  
 
 
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2009年1月17日 (土)

200万アクセス御礼

 
 
このバカブログを始めたのが一昨年の8月下旬。
だから約1年と5ヶ月という短期間で200万アクセスが達成されたということで、ただただ読者の皆様に御礼申し上げます。
 
ブログというのは公開日記みたいなものだから、人生これまで日記なんてつけたことないモノグサ管理人がいつまで続くかと思って始めたけど、1年5ヶ月も続いたのは読んでくれる人がいたからだと思う。
  
有り難い有り難い。
   
しかも、ここの読者層はかなり知的レベルが高くて、エッこんな人も読んでくれてるの的な人達が読んでおられる。
 
アクセス数というのは内容と、いかにこまめに毎日書き続けるかというのが重要なので、とにかくできるだけ書き続けているんだけど、こんなに早く200万達成するとも思いませんでしたな。
さすがに、昨年の7月、祇園祭の夜に母を亡くした時は3日ほど休んだけどね。
 
 
ということで、これからもぶっちゃけバカ話を書き続けますので、ご愛読よろしくお願いします。
 
 
 

 
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2009年1月16日 (金)

次世代照明

 
 
山形新幹線つばさが次から次へと新車両になっているようで、きょうも往復新車両だった。
普通車でも窓側にはコンセントがついていて、行きはメールの返信などバッテリーを気にせずに仕事ができた。
 
いいぞ、いいぞ、JR東。
  
きょうは大場学部長と麻布にある台湾の工業技術研究院東京事務所での山形大工学部と工業技術院との有機EL照明技術における技術交流、人の交流を促進するという調印式に出席。大場学部長はさらに台日産業技術合作促進会除幕式に出席された。
 
台湾からは経済省大臣、駐日大使ら国を代表するメンバーが出席され、日本側は学部長、管理人以外にも国会議員の先生、元文部科学大臣の有馬先生まで、これまたそうそうたるメンバーが駆けつけていたのだ。
 
台湾と日本との公式な交流第一弾が地方大学の山形大学というところが、なかなかうちもヤルで。
学部長が策定した「結城プラン2009」のグローバル化を着々と実現しているんだから少しぐらい褒められてもバチはあたらないだろう。
 
 
1_2
 
 
その後、タクシーで品川へ。
高輪プリンスホテルの会議室で4月15〜17日に開催されるライティングジャパン、次世代照明展併設のセミナー委員会が開催されたのだ。
 
有機EL委員長として、15〜6年前に5ミリ角の小さな有機EL素子が白く光ったときは、照明にまで発展するとは思わなかったような思ったような今では忘れてしまいましたが、とにかく展示会が開かれるにまで発展し、一つの産業になるかも知れないという段階に来てとても嬉しく思います、と挨拶した。
 
今回は展示会自体が第一回目で、もちろんセミナー委員のかたがたとお目にかかるのも初めて、みな初めてづくしでどうなるかと思ったけど、主催者のリードエグジビションの人達の準備が良くて、予定どおりセミナープログラムの大筋が決まった。
 
懇親会ではLED委員長の山口大田口先生とぶっちゃけながら笑い話をしていたんだけど、なんでも田口先生はコワモテなので学生にも厳しいのかと思ったら、ずいぶんおやさしいらしい。管理人はやさしそうな顔をしてやさしいのだから、学生にとってはどっちがいいんだろうなあ。
 
田口先生はリードの人達はみんな若くて元気があっていいねえとおっしゃたので、そうですねえ、年寄りは社長の石積さんだけですよ、と答えた。
でも社長のバイタリティは化け物並だからなあ。
 
それから、リードの入社試験では能力以外に見た目の審査が厳しいんですよ、と付け加えようと思ったんだけど、最近そうでもないような人を見かけるので、単なる思い過ごしだったんだと考えを改めつつある。
  
  
 
それにしても、自分の研究が実用化につながり、それが産業にまで発展するのをお手伝いできるというのは究極の幸せだなあ、と帰りのつばさの中でしみじみと思った。
 
    
 
 
 
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2009年1月15日 (木)

ソニー有機ELウォークマン登場!

 
 
久しぶりの東京出張で米沢ー東京を往復した管理人。
帰りは新型車両でそれを見た瞬間喜んだもののグリーン車が4列で幅が狭くってひじ置きの取り合いになるので落胆した。
同じグリーン料金を払っても東海道新幹線は快適だけど、山形新幹線は不快適なのだ。
 
けど、100Vのコンセント付きの椅子になって、思う存分MacBookを使えるようになったことは高く評価したい。 
 
きょうは実は金融関係の人達相手の講演会で、有機ELの現状と将来展望に関して思うところを述べてきた。
一つ言えることは、液晶がトコトン値下がりしてしまって利益がでなくなった状態なので、不必要な機能を付け足して値段を上げる努力をするより、きっぱりと有機ELに乗り換えて究極のテレビを高い値段で売るようにしなければテレビメーカーは根本的に不況から脱出できないですよ、とずけずけと言い放った。
 
そのためには、実用化を目指して最短距離を突っ走るしかなくて、カラー化方法はマルチフォトン白色ELとRGBWのカラーフィルター方式、で決まり。一日も早くa-Si TFTとLTPS TFTの中間の性能を持つsuper a-Si TFTあるいはマイクログレインSi TFTと呼ばれるTFTバックプレーン量産技術を確立すべきです。と、付け加えた。
 
さらに、ポリマーをインクジェットなどで塗り分けるのは究極だけど、あのエプソンですらあきらめたハードルの高い製造方法なので今は手を付けるべきではない。もし、やろうとすればドツボにハマる可能性大ですよ、といらぬことを言った。
 
 
有機EL製品の具体例を写真をお見せして解説したけど、忘れていたのがソニーの有機ELウォークマン
 
 
Photo
 
 
これは、先週アメリカで開催されたコンシューマーエレクトロニクスショウ(CES)で発表されたもので、この夏に発売される。
 
WiFi接続可能で、機能的にはiPod Touchに似ていて、違うところは高画質の有機ELをディスプレイに採用したところ。
これで、ワンセグテレビでも見れれば差別化できたんだけど、その機能はないようだ。
  
アップルフリークの管理人、ソニーも子供の頃から好きだったのでがんばって欲しいんだけど、これじゃあiPod Touchには勝てないだろうなあ。
 
 
来年こそ、21インチテレビを発売して欲しい。
 
黒瀧、吉崎、がんばってや。 
 
 
  
 
 
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2009年1月14日 (水)

賀詞交換会

 
 
きょうは夕方から米沢電機工業会の賀詞交換会があって、有機エレクトロニクス研究所の所長として出席してきた。
 
工業会の会長、市長、商工会議所の会頭、それぞれの立場から新年の挨拶があって、安部三十郎市長は最近の明るい話題の一つとしてルミオテックの設立をあげられた。
天地人とともに期待が大きい新会社なのであった。 
 
 
(写真)左、三十郎市長。
1_2
 
 
ここで遭遇したのが市役所商工部長のビン・ラディンこと白木部長。
 
市役所職員のボーナスアップできなくて残念でしたねえ、と心にもないことを言ったら、いやあ、カッペイチャンらにやられましたよ、と少しだけど残念そうにしていた。
まあ、民間は間違いなく夏のボーナスなしだから、市役所の職員のかたがたにはもうちょびっと我慢してもらわねば。
 
 
(写真)真ん中、白木部長。右、小川課長。
1
 
  
それにしても東北でも4番目の工業出荷高を誇る米沢の電機工業会、そうそうたるメンバーが集結していて、この人達のやる気まんまんの顔を見たら米沢の経済の復活も早いに違いないと確信した。
 
県庁から藤原工業振興課長も来られていて山形県の将来構想まで議論できて、とっても実りのある賀詞交換だった。
 
不景気で世界全体が沈んでいるきょうこのごろ、元気をたくさんいただいた。
 
 
 
 
 
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2009年1月13日 (火)

蘇さんご苦労様でした

 
 
きょうは朝から京子ちゃんの口利きでNHKの記者さんが月末に放送予定の番組についての取材にこられた。
サブプライムローンに由来する国内の不況、派遣切りなどの東北地方での影響を特集した番組を作成するとのこと。
そのまま各県の頭痛を集めると夢も希望もない暗い番組になるので、ぜひとも山形の有機エレクトロニクスバレー構想を最後に持ってきて夢と希望でしめくくりたいとのこと。
 
そこで、なぜ管理人がここまで山形のために汗を流すのかと聞かれて、こう答えた。
 
私自身、研究者として大学で企業と一緒に研究してれば研究成果は実用化されるし、夢も実現できる。
山形に奉仕する義務はない。
けど、6年前に当時の高橋知事に頭を下げられ、有機ELを始めとする有機半導体産業をここで立ち上げ、集積させて県内の産業を活性化して欲しいと頼まれ、しかも地方自治体としては高額の43億円の予算をつけられたのでその期待に応えようとしてお引き受けした、ということ。
そして、山形県内、米沢周辺の中小、中堅企業の実力を知るほどに、ここならなんとかなると思ったし、米沢NECの柴田さんやタカハタ電子の安房さんなど米沢電機工業会の中心人物と話しをするうちに、逆にここしかできないと確信したからですよ、と答えた。
 
いまでは、スーパーで知らない主婦など地元の人達にがんばってくださいと声を掛けられるようになり、ますますやる気になってるんですよ、とも付け加えた。
  
大企業の工場を誘致するなんていまどきナンセンスということが、ようやくわかったんではないですか、といらぬことまでしゃべった。
 
とりあえず明日は有機エレ研でエフライトやELシャンデリアを物撮りしてもらうことを急遽お約束した。
  
 
ぜひとも、次期の知事候補の御両人には観て欲しい番組だ。
 
 
午後はその有機エレ研で四半期に一度の季報報告会。
 
新しい技術やこれから試作する照明器具の報告、その後は発明審査会で新たに出願する特許をいくつか審議した。
所長自ら言うのもなんだけど、有機EL照明に関しては技術も知財も人材も、米沢に集りつつあるのだ。 
 
夕方からは大学に戻って、博士研究員の蘇さんのお別れパーティ。
蘇さんは山形大に来て倉本研究室で導電性ポリマーで博士号を取得し、城戸研にきて博士研究員として、立場的には教務補佐員、NEDO国プロ研究員、文科省研究員として合計7年間所属していた。
 
最近ではリン光素子に用いるホストや電子輸送材料ですばらしい成果を上げてくれて、研究室の長としてはもっといて欲しかったんだけど、転出することになった。
将来的には中国に戻り、10年後には中国を代表する有機半導体の研究者になっていると感ずる管理人、これからのつきあいも長くなると思う。
 
実は城戸研出身の教員が中国にはすでに4名ほどいて、いつの日にか時間ができたら彼らを訪問する旅をしたいものだなあと思うきょうこの頃なのである。
  
  
1
 
 
蘇さん、期待してるからね。
 
 
 
 
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2009年1月12日 (月)

こんなとこ、来とうなどなかった

 
 
こんにちは、与六です。
  
観ましたよね、天地人。
まあ、このバカブログの読者は観なければなりませんので、その辺のとこ、
 
 
よろしく。

 
しかしまあ、10歳か11歳の喜平次が雪山越え、往復できるか。
 
アメリカで博士号を取得したバリバリ理系ピーエイチディーの管理人、
片道10キロはあろうかという雪山を、小さい子供がしかも夜中の零下5度、10度の凍える中を、
往復ですよ。
しかも、帰りは与六を背負うのですよ。
  
  
物理の法則に反しますな。
 
 
しかし、感情で生きる女と論理的な男の違いなのか、家内は涙しておりました。
 
 
ふっ、


甘いよ。
 
 
ということで、目がウルウルしただけの管理人、きょうもスキーに行って参りました。
午前中に有機エレ研顧問の小林先生から電話でお誘いがあって昼過ぎから車で30分の米沢スキー場へ。
 
午後2時過ぎから日が落ちた5時半まで、休みなし。
 
娘も見る見るうちに上達し、2日前はボーゲンだけだったけど、緩斜面ではパラレルモドキまでできるようになった。
 
 
1
 
  
娘といっしょにスキーに行くのが夢だったスキーバカ一代の管理人。
天地人以上に感動した午後だった。
 
 
1_2
滑ったあとのビックル一気飲みは最高や!
 
 
今週末の天元台スキー場での強化練習を楽しみにする娘だったのだ。 
  
 
 
 
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2009年1月11日 (日)

女性は問題のもと?

 
 
ある数学者が送ってくれた公式:
 
 
Kousiki
 
 
 
あまり大きな声では言えないけど、この公式は正しいと思う。
でしょ、男性読者の皆さん。 
 
 
 
 
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2009年1月10日 (土)

初スキー

   
  
米沢というところは山に囲まれていて、雪が多くて、そのおかげでスキー場が市内に4つもあって、一番近いところは車で15分で行ける。
 
ということで、
  
市内の小学校には課外活動としてアルペンスキーがあって、シーズンになると陸トレをやりつつスキー場に出かけてポールをくぐったりするのだ。
 
うちの娘が通う小学校のそんな初スキーに付きあって朝から小野川スキー場に行ってきた。
昨日とは打って変わって朝から雨がしょぼしょぼ降っていて、それが雪に変ったんだけど風も結構強いというコンディションとしては最悪だったけど、久しぶりのスキーに娘もその父親(管理人ね)も満足。
   
けど、
 
体が重い。
ことを改めて認識した。
 
昨年の人間ドックで健康優良児のハンコを押してもらったのをいいことに、その後食べまくり飲みまくりの生活を続けて今は体重が極大値を迎えているのだ。
 
ちょっとダイエットでもするかなあ、と思いつつ帰り支度をしていると猿が目に入った。  
このあたりの山には猿がいて、大勢で柿を食べにゲレンデ近くまで来ていたのだ。
20匹はいただろうか。
たぶん山には食べものがなくてみんな腹ぺこなんだろうなあ。
 
(写真)よく見たら木の上に猿が二匹います。 
1
 
1_2
 
 
このオヤジが「こんどう」でカニやらブリやらヒラメやら腹いっぱい食べて、もう喰えん、なんて言いながら突き出たお腹をさすっている姿を見られていたら、こいつらに雪玉でも投げつけられそうだ。
 
 
自然はきびしいデ。
 
 
 
 
 
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2009年1月 9日 (金)

米沢に来られたら

  
 
「伝国の杜」で開かれている「天地人展」にお越しください。
  
 
1_6
1_7
  
 
それと、
 
おもしろい独楽屋さんがあります。
「つたや」と言います。
 
おもしろい独楽もあります。
「天空独楽」と言います。
 

こんな形です。

1_2
 
 
使い方はこうです。
  
1_4 
 
 
米沢みやげにどうぞ。
 
  
   
  
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2009年1月 8日 (木)

新年らしく

 
 
きょうは朝から6件の来客。
 
朝一は出版社の人と新しく出版する「有機ELの本」の打ち合わせ。
有機ELに関する本は5年前にミリオンセラー?になった「有機ELのすべて」があるけど、そのバージョンアップ版。
新年のキックオフとして幸先がいい。
  
その後は分刻みで共同研究の打ち合わせがずっと続く。
 
夕方からは大学と研究所に出向で来られている企業のかたがたと新年会を兼ねた打ち合わせ。
正月休みに、みな実家に帰ると言うことだったので、それぞれ食材を持ち寄って「こんどう」の親方に調理してもらうという年に一回の「特別ウルトラゴージャス料理を堪能する会」にするのだということで年末に決まっていたのだ。
 
 
ではではその料理の数々をご紹介。
 
 
1番真弓。「ニンニクの芽のカラスミあえ」
 
11
 
  
カラスミは管理人の台湾みやげ。
器と料理の配色が芸術の域。
もちろん味はニンニクの芽のサクサク感とカラスミのマッタリ感でパーフェクション。
とりあえずビール、にベストマッチ。
 
スカッと二塁打。 
 
 
2番はいきなりバース。越前ガニ。
キメ細やかな肉が甘く、口の中でほどける様はロシア産タラバにはマネできない芸当だ。

ツーランホームランだ。
   
12
 
 
持ち込んだのはこの人。
某照明メーカーの森氏。
滋賀の実家から帰る途中で福井で仕入れたとのこと。
 
13
 
 
二人子供がいるけど、奥さんが今どき数少ない産婦人科医で、自分で二人とも取り上げたというウワサが…。 
  
 
3番は掛布。
メインディッシュ級が続いてヒラメの薄造り。
このシコシコ感が何とも言えませんなあ。

カッーンと軽くホームラン。
   
14
 
 
4番は岡田。
ヒラメシリーズで、ヒラメのアラの紹興酒蒸し。
香り高く繊細な味付けと素直な白身。 
中国人もビックリ。
 
これまたなにげなくホームラン。
   
15
 
 
60センチ級を一尾、50センチ級を3尾持ち込んだのは、化学メーカーの村上氏。
山口の実家でしけの合間に舟釣りに出かけたとのこと。
他にもタカバ(マハタ)2匹、マトウダイ2匹おまけも。
釣り師なのだ。
 
19
 
 
5番はまたまたバース。
管理人お目当てのブリの刺し身。
砂ずりを分厚く切って角の立った刺し身は本マグロの大トロをけっ飛ばす。
口に入れるとそのとろけ具合、シコシコ具合、オーマイガッと言って失神しそうになった。
 
場外ホームラン!
  
16
 
 
6番も掛布。
ブリ大根。
家庭の味なんてもんじゃない。適度に甘辛く煮られたブリのアラと、味が芯までしみ込んで箸でスルッと切れるほど柔らかい大根はその辺の母親200人集っても出せないプロの味なのだ。
まちがいなく、人生ナンバーワンのブリ大根。
 
連続ホームランやあ!
  
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実家の富山から本場の天然ブリをまるまる一本お持ち込みは某化学メーカー勤務の野村氏。
かわいくて仕方がない若妻と御参加。
 
18
  
 
7番も岡田。
ヒラメのフライ。
ヒラメをフライなんて贅沢な食べ方はこんな時しかできない。
フライ好きの管理人、二口でいただく。
 
軽く3塁打。
 
111
 
8番も岡田。
岡田が続くのだ。 
ヒラメの外道でついてきたマトウダイのトマトソースがけ。
洋風の味付けで舌をリフレッシュ。
近藤さんは考えるのだ。
 
スコーンと2塁打。
 
112
 
 
カニのかぶと酒。
香ばしく暖かく、リッチな冬なのだ。
 
114
 
 
9番もバース。とにかくクリーンナップが続く打線なのだ。
いいだろ、新年あけましておめでたいんだから。
ブリコースに欠かせないブリシャブ。
表面だけ白くして口に入れると溶けた。
明日、天に召されても文句は言わない。 
  
バックスクリーン直撃のホームラン。
   
113
 
 
〆は讃岐うどん。
このシコシコ麺はなに?みたいな。
これオイシイ、とお腹一杯でもつるつる胃の中に入って行くから不思議だ。
いや〜、満足満足。
 
115
 
 
お持ち込みは化学メーカーの藤田氏。
最愛の妻とともに参加。
  
116
 
 
 
ということで、冬の特選フルコース料理をお腹二杯分いただいた仲間たち。
今年もがんばりましょう、と言ってこばと代行を呼んだ。
 
  
 
 
 
 
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2009年1月 7日 (水)

マニフェスト

 
 
きょうから本格的な仕事始めで午前中から来客多し。
なかでも金融機関からのお客さんとは知事選のことで盛り上がった。
 
 
1
 
 
明日、公示で25日に投票なんだけど、今回は現職と新人の一騎打ち。
先日も書いたけど、現職の齋藤弘知事には自民党、対立候補の吉村美栄子氏には民主党がつくという、国政選挙のように自民vs民主なのだ。
 
こうなると麻生総理の人気も知事選に影響が少なからず出てくるので、現状での麻生総理の支持率の低さを考えると齋藤知事は現職だからといってうかうかしていられない。 
つい先日も、友人の県内実力者が吉村氏のアドバイザーに就任されたと聞いた。吉村陣営着実に支持者ネットワークを広げられているようだ。
  
 
管理人としては、実は清き一票を投ずる人は決まっていて、風がどちらに吹こうが変えるつもりはない。 
でも、公表するとなにかと問題になりかねないのでここでは黙っときますけどね。
    
間違いなく言えることは、現在および将来の山形にとって次の4年はとても重要で、山形をこのお二人のどちらに託すかを県民は真剣に考えなければならないということ。
決して、無関心ではいられず、どちらかに投票するか、もしくは白票を投ずるなど県民としての義務を果たさなければならない。
 
特に山形大学の学生はその数も多くて一大勢力だから、山形のため、山形の大学のために汗水流してくれる人に投票しなければならないのだ。
 
ちなみに、両候補とも「有機エレクトロニクスバレー構想は支援する」とマニフェストに記載しておられる。
けど、両候補とも「具体的にどのように支援するのか」が欠けているんじゃないですか、と金融機関のかたがたに言ったら、そうだそうだという話しになった。
  
どなたか、公開の席で聞いてもらえないですか。
 
返答によっては管理人も投票相手を変えるかも知れないしね。
それによっては山形大学教員票、学生票、関係者、その他もろもろあわせて約20万票?がどどっと流れるかも知れないし。
 
 
 
マニフェストといえば、うちの結城学長も毎年「結城プラン」というマニフェストを掲げる。
選挙はないんだけどね。
まじめなんです。
  
きょうの日経新聞東北版にもその記事が記載されていて、ここに有機ELの文字がデカデカとでていた。
 
 
090107
 
 
というのも、研究部門の第1のプランがこれ。
  
・・・
 
本学独自のYU-COE(山形大学先進的研究開発拠点)として、有機エレクトロニクスに関する世界的な研究拠点を整備します。
 
・・・
 
おおおおお、勇気あるなあ結城学長、有機で世界一を目指すなんて、と金融機関の人達にダジャレを言ったら、苦笑いをされた。
 
でも、地方大学として地域に根ざし、地域とともに歩むということであれば、山形県の推進する有機エレクトロニクスバレー構想に協力するのは当然で、これまで管理人が雇われマダムとしてお手伝いしていた本構想に大学としても力を貸す決意を示したのだ。
 
だから、次の知事がどの程度有機エレクトロニクスバレー構想を支援して行くかというのは、とても重要なことで、大学の基礎研究だけでも地域は活性化しないし、研究所で実用化研究するにも基礎なくして応用はないわけで、知事の決断がとてもとても重要ということがわかる。
 
 
だから、だれか両候補に聞いてくれないか。
どの程度、支援するんですか?
いわゆる第二フェーズとして続けるんですか?
 
 
山形の将来がかかってるんですからね。
ちなみに管理人、吉村氏とはまだバレー構想に関してお話ししたことございません。 
 
 
  
 
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2009年1月 6日 (火)

こんなとこ、来とうなどなかった

 
 
こんにちは、与六です。
  
みなさん観ましたね、天地人。 
家内など女々しく涙しておりました。
女だからしょうがないか。
  
 
管理人はと言うと、米沢にやって来た20年前の自分を思いだしましたな。
って、いうのも、
 
 
こんなとこ、来とうなどなかった、


んだから。
 
 
考えてもみていただきたい。
 
大阪に生まれて20年、京都に1年、東京に4年、そしてニューヨークに5年も住んだバリバリの都会っ子。
そして、日本語はもちろん、英語ペラペラ、大阪弁ペラペラのトライリンガル。 
 
 
田舎になんかに住めますかいな。
  
 
と着任当初は、思ったものの、
 
 
自然がいっぱい。
雪が楽しい。
居酒屋弁慶でゲソ天をさかなに飲む酒がうまい。
居酒屋弁慶のカレーライスがうまい。
 
 
ということで、
 
 
いつの間にか米沢にしか住めない体になってしまったこの私。
米沢を愛してしまったこの私。 
 
 
どうしてくれるんですか、兼続公。 
そういえば、うちは町名が林泉寺だし、兼続公のお墓のあるお寺から歩いて5分だし。 
 
  
 
そんな北斗七星に導かれて、日曜の夜は大河ドラマということで決まった城戸家なのであった。
 
 
 
 
 
けど、
 
 
直江兼続より上杉鷹山より、上杉謙信のような男になりたいと思うのは管理人だけだろうか。
 
  
  
  
  
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2009年1月 5日 (月)

農業活性化のヒント

 
 
昨夜は長距離移動で疲れていたんだけど遅くまで準備をして、朝一番の「有機構造化学」の講義のために今朝早く学校に行った。
5分ほど遅刻して講義棟に到着すると、なんだか静かなので、あれれれれ、と思いつつ教室に行ったら、鍵がかかってるうえ、
  
 
誰もいない。orz
 
 
講義はまだ始まってなかったようだ。orz、orz
 
 
オバカさんな私。 
ちなみにorzの絵文字、松下先生のブログからコピペさせていただきました。  
 
 
  
と、いうことで、話は変って農業の活性化について。
いつも急な展開でスマナイ。
 
 
台湾も日本も不景気なので、政府や各地方自治体は農業への支援策を打ち出しているけど、どれも後ろ向きかつ消極的、パッシブタイプだなあと日頃から感じている。
 
もともと日本の農業は補助金漬けなので、農家もやる気を無くし、若者は離れ、人口は減り、とにかく地方は疲弊しているんだから夢やビジョン、アプローチを示すべきなんだけど、それができる直江兼続のような政治家はいない。
 
どこにもいない。
 
そのような政治家が現れることすら期待していないのだ。
  
 
 
だったらどうしよう、
 
自分で考えるのである。
民間でどうにかするのである。
 
農家は農家なりに、中小企業は中小企業なりに、小売店は小売店なりに、考えるのである。
工夫するのである。
そして民間主導で地方を、そして国を変えるのである。
 
  
たとえば、この記事を読んで欲しい。 
 
47NEWSから。そのまんま引用。
 
 
・・・・・・
 
「淡路島牛丼」が好評 地元食材使い安全PR
 
兵庫県・淡路島の飲食店やホテルなど46店が、100%島内産の牛肉と玉ネギ、米で作ったオリジナル牛丼を売る「牛丼プロジェクト」が観光客の人気を集めている。各店が個性を競い合う牛丼の多彩さに加え、産地偽装が相次ぐ中で安全性もPRしている。
 
地元の若者らが中心になって企画し、昨年10月からスタート。淡路牛は松阪牛や神戸牛のルーツで、脂肪分のきめ細かさに定評がある。玉ネギは自然な甘さが売り物だ。
 
淡路島観光連盟によると、昨年10月以降の日曜日には、島内で1日に1500食超の牛丼が売れ、来客数が3倍以上に増えた店が7店あった。連盟の高田昌彦事務局長は「淡路牛の売値が2割もアップ。生産者の自信回復にもつながっている」とうれしそうに話す。
 
価格は500円代から約4000円までさまざまで、生肉を使ったりアワビと組み合わせたりと各店は工夫を凝らす。地元住民が結成した「牛丼探偵団」が抜き打ちで店を訪れ、品質の点検もしているという。
 
問い合わせは同観光連盟、電話0799(25)5820。
 
・・・・・・
  
 
牛丼である。
たかが牛丼で町おこしができるのである。
  
町の食堂と生産者が協力することにより、観光客は増え、牛の売値が2割アップして、島民はウッシッシなのである。
 
しかも、これは政府主導、地方自治体主導ではなく、町の若者が、地域住民が考えて仕掛けているのである。
 
 
これを山形にあてはめてみると、米沢牛や平牧三元豚や山形地鶏、野菜にフルーツ、ありとあらゆる食材が手に入る。
淡路島よりコンテンツは多い。
けど、それらを最大限に生かして提供する食堂、レストランがどれだけある?
 
  
だから、いつものように言いたい。
 
 
今月の知事選挙でだれが知事に就任されるか知らないけど、誰がなろうと県民は自分たちでこの地方の活性化を考えないといけないんですよ、と。
  
 
とりあえず、次期知事が「おいしい山形くいしんぼプロジェクト」をスタートされるなら、喜んで委員に就任させていただき、実動部隊として山形県内くまなく食べ歩き、食べ尽くし、その地域にピッタンコ合った「食」による活性化法を提案させていただきたいと思う。
  
 
「考える力」と「やる気」があれば、補助金なんていらないんですよ。
 
次期の知事!
  
 
 
 
 
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2009年1月 4日 (日)

A級グルメ

 
 
米沢に戻った。
 
 
雪で玄関が大変なことになっているのだろうなあと、あきらめて帰ったのに雪がない。
 
きれい。
 
ひょっとしてと思って電話したら近所の京子ちゃんが親切にも除雪してくれていたのだ。
 
ああ、有り難い。有り難い。
  
米沢というところは寒いけど暖かいデ。
 
 
ところで、台湾のことを忘れる前に、B級グルメだけじゃなくてA級のおしいしい処もご紹介。
 
 
で、今回はここ。
 
米沢の開業医、羅先生が招待してくれた「高記(KaoChi)」
台北市永康街3號
tel. 02-27519393
 
 
台北市内「小籠包」で有名な「鼎泰豐」近く。
このあたりには台南の「度小月」の支店もあったり、とにかくレストランが多くて賑やかな地域。
  
店内はモダンな雰囲気で、家族でも接待でもデートでもOK。
いただいたすべての料理が見た目を裏切らない食感と味付けで120%サティスファクション。
  
とにかく見てちょーだい。
 
 
 
まずは、蒸し鳥。紹興酒にメチャ合います。 
1
 
 
おなじみ小籠包。
1_2
 
 
これは蒸し餃子と呼ぶんだろうか。うまいから名前なんてどうでもいいのだ。
1_3
 
 
ミニ豚まんが、ミニ鍋で焼かれて出てきます。
1_4
 
 
プリプリ蝦シュウマイ。
1_5
 
 
こんな感じで、食いしん坊にとってはパラダイスのような状態ですな。
1_6
 
 
上海風スペアリブ。
1_7
 
 
タウナギと黄色いニラの炒め物。
1_8
 
 
キメ細やかな身の詰まったカニ。
1_9
 
 
これは細切り豚と干した豆腐の炒め物。
1_10
 
 
絶品の蝦チャーハン。チャーハンの模範解答ここにあり。
1_11
  
  
 
ほかにもガッツイて写真に収めなかった料理多数あり。
とにかく、うまかった。
 
羅先生、ご馳走さまでした。
 
 
 
皆様もぜひ!
 
 
 
 
 
 
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2009年1月 3日 (土)

Happy 牛 year!

   
  
さて、クイズです。
管理人はどこにいるでしょう?
 
食べものを見るとわかるかも知れません。
 
  
まずこれ。
 
  
1
 
 
次これ。
  
 
1_2
 
 
1_3
 
 
その次、これ。
 
 
1_4
 
 
最後はこれね。
 
 
1_5
 
 
写真見ただけでどこの何かわかった人はかなりのB級グルメ。
 
 
最初の料理は台北、永康牛肉麺館の牛肉麺。
牛はニューと発音します。
だからニューローメンね。
牛肉麺の超有名店。
食べた感想は、まあ話のネタに一回来たらエエか、見たいな感じ。
他にうまいラーメン屋はいっぱいある。
 
次も台北。
東門餃子館の水餃子と焼き餃子。
永康牛肉麺館のすぐ近く。
台湾で餃子と言えば、ここ、と言うくらいの超有名店。
食べた感想は、まあ話のネタに一回来たらエエか、見たいな感じ。
餃子屋さんも絶品があちこちにあるで。
  
場所が移って、 
台南の友誠の蝦仁肉圓。
タクシーの運ちゃんのお勧め。
究極のB級グルメ。
フワフワのお餅。
とろけます。 
 
そして、最後が度小月の担仔麺。
みなさんご存知ですね。
店から人があふれておりました。
食べた感想は、まあ話のネタに一回来たらエエか、見たいな感じ。  
「度小月」を名乗る店多数。 
行くのなら元祖、本家へ。
 
 
ということで、台湾でした。
 
 
実は、年末に講演会で呼ばれて台北にやって来て、その後、新竹の国立研究所を訪問して情報交換。
という、あわただしい年末を過ごしてその流れで正月を台湾で過ごしているのである。
 
 
まず、仕事の話をすると、こちらでは液晶業界が大変なことになっていて、CMO(チーメイオプト)という液層最大手がかなりヤバイ。
 
どれくらいヤバイかというとアメリカの自動車ビッグスリーくらいヤバイ。
なんでも政府の援助がないと続けられないとのこと。
台南の工場も三つ閉鎖されていた。
 
北米で大型テレビが売れなくなり、パネルの値段が下落し、とにかくテレビ業界は洋の東西を問わず大変な状況なんだけど、その中でも会社の存続にまで問題が大きくなっているのはCMOぐらいかも知れない。
 
もう一つの大手であるAUOは、まだそこまで落ち込んでないそうだけど、日本のメーカー同様に赤字であることは間違いない。
 
他にもDRAMメーカーが青息吐息、最悪の状態だそうだ。
こちらでも派遣切りが行われ、困っている人達が多い。
 
台湾はこんな感じで業界はかなり揺れているんだけど、この数日ネットで見ると日本でもシャープが数百億の赤字とか。なんでも、所有するパイオニア株の下落がほとんどとかで、やっかいなお荷物を背負い込んだもんだといまでは思っているだろうなあ。
  
もともと、パイオニアのオーディオ技術を取り込むとかでパイオニアとの関係を強化したようだけど、その効果はいまだに現れないし、たぶん今後も現れないだろう。
本来なら、パイオニアのというか、東北パイオニアの有機EL技術をシャープは利用すべきところ、そのような動きもないようなので、これからもパイオニア株はシャープを悩ませることだろう。
 
けど、もっと大きな頭痛は大阪堺の新工場であって、これが立ち上がった日にゃあ、動かさなければ大きな赤字を生み出すし、動かしたら動かしたで売り先はナイしで、とにかく今年は社長の舵取りの腕が試される試練の年になりそうだ。
 

台湾の有機ELといえば、先のCMOがアクティブ型を生産していて、一部商品も市場に見られるんだけど、その他のパッシブ型の会社は元気がなくて、太陽電池の生産に手を出し始めたり、とにかく台湾の有機ELはこの2〜3年は元気がなかった。
 
じゃあ、なぜ管理人が呼ばれたかというと、有機EL照明、を次の産業のネタにしようと国が動き始めたから。
こちらではLED照明が活発に開発、そして製品化され始めていて、民間レベルでは有機EL照明の将来性に誰も気づいていないんだけど、日本やドイツの動きを察知してか、台湾政府が動き始めたのだ。
 
山形県が有機半導体産業を集積しようと6年前に動き出したように、ようやく台湾政府も液晶やDRAMばかりに頼ってはいられないと動き出したのだ。
 
台湾は動き出すと早いし、即断即決の国民性、どこかの国と違ってプロジェクトを継続するか、しないかでウダウダ1年も2年もかけるような無駄なことはしない。
  
 
こんな感じで世界的に不況なんだけど、いかに国力、地域力を高めて早く乗り越えるかで次の時代の覇者が決まると思う。
 
 
政治がとても重要なこの時代、顔ぶれを見ていると日本と言う国はヘタしたら永遠に不況が続くんじゃないかと餃子を頬張りながら思うきょうこの頃なのである。
 
 
 
 
 
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2009年1月 2日 (金)

景気対策

 
 
一昨日聞いたジョーク。
 
 
ホワイトハウスの前で、一人の男が叫んだ。
 
「ブッシュのバカッ!」
 
するとCIAが飛んできてその男を逮捕した。
 
それを見ていたヤジ馬が、民主主義国家でなんでそんなことぐらいで逮捕するんだ、

って言ったら、
 
「国家機密を漏らしたからだよ」
 
だって。
  
 
・・・・・  
 
 
ブッシュ大統領だけじゃなくて、どこかの誰かさんにもあてはまりそうなこのジョーク。
  
 
たとえば2兆円のバラマキとかね。
  
景気対策は重要だけど、肝心なのはお金の使い方。
見てると政治家の皆さんにはアイデアがない。
  
中小企業への低金利での融資とか、道路建設かとか、とにかく砂漠に水を撒くような瞬間蒸発するような使い方しか思いつかないし、できない。
 
こんな景気対策、実は単なる選挙対策であって国民や県民の税金を使って選挙活動しているようなもんなんだけど、それが気づかれてないかのように振る舞う厚顔の政治家を見ているとこちらが恥ずかしくなって顔からお尻まで赤くなる。
 
 
もし、管理人が政治家だったら、知事だったら、大金使うにも今すぐに効果があって、さらに将来のためにもなる使い方をするね。
  
  
 
たとえば、学校。 
 
山形県内の小・中学校は建物がヤバイ。
たぶん山形だけじゃないだろう。
これまで訪問した中学で耐震基準を満たしている校舎はほとんどなかった。
聞くと耐震診断すると補強や建て替えをしなければならず、そんな予算はないので診断をしないとか。
県内の中学生達は危険にさらされているのだ。 
教育県山形の名前が泣いている。
 
山形の未来、日本の未来を支える子供たちのために今こそ教育にお金を使う時じゃあないのか。 
地元の建設会社に仕事は回るし、一石二鳥である。
   
 
 
たとえば、大学。
 
外国人留学生を増やせと言うけど、スペースは小さいし、設備は古いし、滞在する施設も十分じゃない。
この際、国際交流会館を全国的に充実させたらどうなの?
 
 
 
たとえば、研究開発。
 
山形の場合、有機エレクトロニクス産業を集積しようと約6年前から研究所で実用化研究を進めている。去年は目に見える成果として有機EL照明のルミオテック社が設立された。順調に行けば数年後には数百人の従業員を雇うような中堅企業になり、10年後には数千人の大企業になるかも知れない。
 
他にも、有機太陽電池など研究所には産業のネタがゴロゴロ転がっている。
これら新技術の実用化を早めるために、研究費とドカンと付けるのである。
 
そしたら、まず雇用が生まれる。
大型予算を付ければ県内の技術系人材を数十人は雇うことができるだろう。
しかも新規技術の実用化が早まる。
今こそ、国力を高め、地域の力を高めるのである。
それに高価な装置を買えば地元業業者が潤うし、一石三鳥である。
   
各県に100億も補助金付ければ地方は活性化するで。
 
こんな簡単な算数すらできんか。
 
 
 
他にも夢のある景気対策はたくさんある。
現場をもっと知りなさい、と言いたい。
現場の声を聞きなさい、と言いたい。 
 
 
 
とにかく、こんな時は国民や県民に夢を与えるのが政治家の役目である。
単に金をバラマキますよ、じゃあ実感なんてわかないし、お金も貯金して使わない。
 
 
夢や、夢!
 
  
サブプライムでバブルが崩壊したのが悲劇じゃなくて、こんな時に頼りになる政治家がいないというのが最悪の悲劇だと思う。  
   
  
 
正月早々ぼやいてスマン、スマン。
 
 
  
 
 
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2009年1月 1日 (木)

あけましておめでとう

 
 
なんて言いながら、おとそ飲んでる場合じゃないきょうこのごろ、皆様お元気ですか?   
昨年後半から暗かった日本、今年は少しでも明るくなったらいいんだけどね。
 
 
ところで、
 
 
全国的には衆議院の解散総選挙がいつなのか気になるところだけど、何を隠そう山形では1月25日の知事選が話題になっている。
今回は、現職で4年前に初当選した「齋藤弘」知事と新人の「吉村美栄子」氏の一騎打ち。
すでに県議や市議も両陣営のどちらかを指示して火花をちらし始めた。 
 
かくいう管理人は国家公務員(みたいなもの)なので、公に選挙運動できないし、支持、不支持を表すこともできないので、中立の立場をとらざるを得ないけど、有機ELのように「明るい」山形を約束してくれる人に投票したいと思っている。
 
 
そこで、参考のため、まず県民の皆さんにはネットの記事からご紹介:
 
産経ニュース
 
【特報 追う】山形知事選一騎打ちの公算
2008.12.23 02:40
 
任期満了に伴う山形県知事選(1月8日告示、同25日投開票)に向けての動きが活発化している。これまで、立候補を表明しているのは、現職の斎藤弘(51)と新人の吉村美栄子(57)の両氏。財政再建の実績を引っさげて再選を目指す斎藤氏と、「もっと、あたたかい県政を」と訴え、県政史上初の女性知事に名乗りを上げる吉村氏の一騎打ちに早くも火花が散っている。(松本健吾)
 
斎藤氏は、選挙を前に「やまがたの心“世界のFURUSATO(ふるさと)”宣言」を発表した。
1期4年の実績として、「累積で 200億円の人件費をカットした」などとする財政再建、情報公開や東国原英夫宮崎県知事との特産品販売の連携などを挙げた。一方、「痛み先行との批判があるのも知っている」とも振り返る。
新マニフェストでは、「子供」「農」「世界」をキーワードに、30の重点施策、50の数値目標を打ち出し、人口減少が進む進む日本で、世界との交流を進めることを理念に据えた。
 
一方の吉村氏は、斎藤県政を「人にかかわる医療や福祉まで予算カットしており、つったい(冷たい)」と批判。「一律カットではなくメリハリのある予算編成を」と、訴える。
マニフェストでは、「ひとにプラス 山形にプラス」をキャッチコピーに、3781万円の知事退職金や副知事2人制の廃止などを約束した。
「農業県山形」を標榜(ひょうぼう)するにもかかわらず、農林水産費が東北6県でも最低水準だとして、拡充することや、指定管理者制度で安価を理由に他県の企業が落札しているなどとして、県内企業を優先する方向性を示した。
吉村氏は、「ばらまくという考えではない」とするが、各施策の数値目標や達成時期については「今後、考えていきたい」と述べるに留め、具体的な展望を示すまでには至らなかった。
21日、山形市内で開かれた討論会で両氏は、いずれも景気・雇用対策を当面の最重要課題に挙げた。
 
斎藤氏は「総額500億円の経済対策をこれから打っていく」。吉村氏は「情勢によっては国の補正をまたず、前倒しで、緊急経済対策を実施しなくてはいけない」とした。
両陣営は、選挙戦へ向けて、臨戦態勢を着々と整えている。両氏は、「県民党」(斎藤氏)、「草の根選挙」(吉村氏)を旗印に、政党への推薦願いは出していない。しかし、前回選のしこりや“自民包囲網”も浮き彫りになっており、それぞれの周辺の思惑が交錯している。
 
斎藤氏は自民党の支援が基盤。前回選の自民の分裂選挙から1期4年を経て、“蜜月”は深まった。遠藤利明氏ら県選出の3衆院議員のほか、自民会派の県議31人中29人が支持を表明。また、公明党も、「斎藤氏支持で概ねまとまっている」(県本部)。
支援組織「元気な山形サポーターの会」を立ち上げた。22日、県内26市町村長からなる支援の会(会長・富塚陽一鶴岡市長)も発足。
自民の今井栄喜県連幹事長は、「県庁改善に対する反発や、国政での自民逆境に乗じたような相手陣営の擁立劇。知事には、もっと改革してもらわなくてはいけないし、負ければ党の沽券(こけん)にかかわる」と語る。
  
吉村氏は、擁立を演出した連合山形の推薦を得て、民主、社民が支援を打ち出している。自民からも岸宏一参院議員と県議1人が支援に回っている。超党派で支援する県議の会には計8人。集会などには、高橋和雄前知事、県議OBらも顔を見せており、前回選の“因縁”含みとなっている。陣営は26日までに、県内9ブロックで選対を立ち上げ組織を固めていく。
独自候補擁立を模索していた共産党も、「政策の一致が見られた」として、吉村氏の支援を表明した。吉村陣営は、13日、選挙事務所を開設し、山形市内で2000人規模の決起集会を開催した。民主の舟山康江参院議員は、「この4年間の県政はとにかく財政削源ありきで、非常に冷たい。県政の目的は予算を削ることではない」と訴えた。
 
斎藤陣営も22日、決起大会を開き士気を上げた。斎藤氏は、現職の知名度があるが、財政削減で広がる冷たい印象をどうぬぐえるか。また、昨夏の参院選で惨敗した自民の集票力にも不安がある。吉村陣営は投票まで約2カ月前という土壇場の出馬表明による知名度不足をどう乗り越えるか。共産の吉村氏支援による影響にも注目が集まる。
 
斎藤氏は「いま良い奴だと言われるよりも、後世の人があの時任せて良かったと言ってくれれば政治家冥利につきる」。
吉村氏は、「100年後より、1年後、5年後の山形県をしっかりと立て直して支えていく仕組みを作っていかなくてはならない」。
 
 
・・・・・・・
 
  
自民vs.民主、ですか。
これからの風の吹く方向と強さによっては、齋藤陣営大ピンチというところかな。
でも現職の強みで、風だけならなんとかなるかも。
 
政策だけど、お二人とも相手を意識し過ぎて極端なことをおっしゃてるような気がしてならない。
それが選挙なのかも知れないけど、もっと「自分らしさ」というものを前面に出された方がいいと思う。
 
 
まずは齋藤候補:
 
これまで累積で200億円の人件費をカット、は拍手でしょう。
県庁には無駄が多い。まず無駄を省きましょう。情報公開もこの4年で全国でもトップレベルにあがったのは素晴らしいと思う。
でも、東国原宮崎県知事との特産品販売の連携を実績の一つに挙げるのはいかがなものか。単に、タレント知事の人気に乗っかってイベントにでただけなんだから。
 
マニフェストでは「やまがたの心“世界のFURUSATO(ふるさと)」宣言を発表された。
世界に目を向けるのはたいへん素晴らしいことだと思う。けど具体的なアプローチは?
山形というところ、これまで外国に目を向けずに来たツケが残っていて、外国人受け入れのインフラすらない状況。
こういう時間がかかる事業は10年20年、長期間にわたり継続的に段階的に進めないといけない。目に見える成果は短期間には出せないんだから。
これは産業集積もおんなじで、有機エレクトロニクスバレー構想にも言えること。
継続しかないんですよ、継続!
 
それと、高橋前知事が吉村氏を支持してるからといって、「昔の県政に戻すのか」と批判するのはまったく理解できない。
高橋前知事は有機エレクトロニクスバレー構想を立ち上げられた功績者で、齋藤知事もバレー構想の支援をマニフェストで掲げておられるのだから。
  
 
次に吉村候補:
 
吉村氏は、斎藤県政を「人にかかわる医療や福祉まで予算カットしており、つったい(冷たい)」と批判。「一律カットではなくメリハリのある予算編成を」と、訴える。
これは正しい。
 
何も考えずに、予算一律カットは中学生でもできる。
いかにメリハリをつけるか、いかに調整するか、これが首長の手腕なんだからね。
 
マニフェストでは、「ひとにプラス 山形にプラス」をキャッチコピーに、3781万円の知事退職金や副知事2人制の廃止などを約束した。
退職金を廃止する必要はないと思う。副知事は二人もいらないけど。
  
あと、農林水産費が東北6県でも最低水準だからといって単に拡充するはいかがなものか。
まずは農業を補助金なしでもやっていける魅力のある仕事にするにはどうすればいいのか真剣に考えないといけない。とにかく、若い人が農家を継がないんだから。
もう補助金漬けはやめよう。
 
指定管理者制度の件も、安価を理由に他県の企業が落札しているなどとして、県内企業を優先する方向性を示した、らしいけどコレじゃあ予算アップですよね。
まずは、県内企業がなぜ落札できないのか、その競争力のなさを考えて、その構造を変えるべきじゃないのかなあ。 
 
吉村候補は「ばらまくという考えではない」としているけど、麻生総理の2兆円バラマキ的票集めに見えてしまう。予算のバラマキは「暖かい県政」とは呼ばずに「甘い県政」と呼びます。
 
   
最後に、
 
斎藤氏は「いま良い奴だと言われるよりも、後世の人があの時任せて良かったと言ってくれれば政治家冥利につきる」。
吉村氏は、「100年後より、1年後、5年後の山形県をしっかりと立て直して支えていく仕組みを作っていかなくてはならない」。
と、おっしゃる。 
  
 
けど、県民が望むのは「1年後、5年後の山形県をしっかりと立て直して支えていく仕組みを作り、100年後の山形を考え、今のひともいい人だと言い、後世の人もあの時任せて良かったと言ってくれるような政治家」なんですけどね。
 
 
さて、どうなりますことやら。
山形の未来。 
 
 
 
 
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